流れをうまく渡るコツなんぞ知らぬ

7月3日(月)-----------------------

4日間のイベントが終わり、ホンマはこのまま関東ツアーに、と行ければ良かったのだが、ちょいと日程がズレて、関東ツアーは来週から。ので、ひとまづ広島に帰る。

各地から集まって来てゐたメンバーやスタッフも、それぞれの街に帰って行ったり、次の旅に出て行ったり。
また必ずどこかで一緒に演れる事を願ってやまない。
じぶこんのタケポン&ゆぅこりん、恵樹さん、夏秋さん、ベンちゃん、友人スタッフの皆さん、近いうちに必ずどこかでお会いしませう!。

てなかんぢで解散したものの、ワシは東京駅を20時にバスが出るまではヒマ。吉祥寺に出向き、友人宅で夕方までのんびりさせてもらった。夕刻、仕事から帰って来た友人と軽く飯を食ひながら、バスの時間を待つ。

7月4日(火)-----------------------

平日の深夜バスは割と空いてゐて(年齢層高め)、まぁ楽チンて訳でもないけど、そこそこ眠れて気がつけば広島。
初めてこの長距離バスを利用した時は 想像以上に疲れてしまひ、『これはワシには向いてない』などと思ったものだが、ニンゲン慣れるもので、その後も何度か利用してゐるうちに、もぅなんとも思はなくなった。

朝のラッシュと反対向きの電車に乗って家に帰る。
出勤前の女房と朝飯を食ひ、昼までまた寝る。
夜はフツーにレッスン。その後、早速しーシュのリハ。
旅帰りと云へども、明日は「薬研堀夜市」なので、ゆっくり休む訳にも行かぬ。

よぅそろ。

7月5日(水)しーなとシュウ薬研堀夜市--------------------

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Live cafe JIVEを会場に、隔月でお送りするしーシュの定例ライヴ「薬研堀夜市」の2回目。

けふは「浴衣祭り」と銘打ち、ワシらは久しぶりに浴衣で演奏。お客さんも浴衣でご来場の方にはしーシュから1ドリンクサーヴィス、といふ企画にしたが、午前中かなり本格的な雨で、ややガックシ。しかし昼過ぎからは雨も上がり、スカッと晴れ、とまでは行かずとも、夕方にはまぁ浴衣着て街に出る、くらいはできるかんぢに・・・。

ワシはいつものお気に入り、紺の染め浴衣。しーなさんは艶やかなかんぢの浴衣にするもの、と思ってゐたが、最近新調したといふ少女のやうな可愛らしい浴衣。これがまたよく似合ってゐて、年齢不詳度にますます磨きをかけてゐる(知ってるけど・・・)。

お客さんも個人で、または仲間内で示し合わせて浴衣で来てくれた方も多く、会場が華やぐ。
その音楽性ゆえに「演者と観客がひとつになる」といふライヴになりにくいしーシュだが、このやうな形で会場と「一体感」が図れるのはやっぱり嬉しい。

けふの演奏はまた、近年稀に力が抜け、また音響が最高に素晴らしく、まったくストレスなく歌と演奏に集中できた。
良いライヴだった。

会場のJIVEも満員御礼で嬉しい。
長らく『地元であんまり演らんバンド』のやうに思はれてゐたフシもある我らだが、かうして隔月ででも此処で演ってる、といふ事を、これからも認知してもらひ続けやうと思ふ。
ご来場の皆さん、ありがとうざいました。

前回書かなんだが、今回から夜市ごとにラインナップを表記して行きますね。

7/5 しーなとシュウ薬研堀夜市第二回 演奏曲目

壱部= 1:毬藻あり〼 2:亀の庭 3:梅雨の仙人掌 4:びしゃもん台 5:アフリカの月(西岡恭蔵) 6:シェルブールの雨傘(スタンダード) 7:君といつまでも(加山雄三) 8:紫の狐

弐部= 1:爪とぎ唄 2:カム・トゥゲザー(ビートルズ) 3:ペンギンカフェで逢いませう(しーなVoで) 4:サイドカーに犬を乗せて(シュウVoで) 5:わたしはモナカ 6:旅行きて 7:砂に泣き 8:サンダル履いて アンコール:ぎやまん Dance

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7月6日(木)---------------------

定例ライヴ明けてほっこり。

・・・・と思ってたら、ホンマに空き日・・つまり仕事がない壱日だった。
ライヴもレッスンもなし。しかも狙ってさうした訳ではなく、自然に・・!。あんまりよろしくないですね。

まぁ仕方ないので、最近ちょいと町外れに出来た、超巨大ショッピングモールに行ってみる。
某T書店の本格的なやつが入ってゐる、といふのでちょっと期待してゐたが、けふパっと見た限りではそれほど大したことがなかったな。むしろ「いま流行りのものをとりあへず集めてみましたよ、ホラあんた、こんなの好きでしょ?え?」といふかんぢの品揃えの気がして、なんだかネ・・・。

モール内の他の店舗も、あまたあるホームセンターとそれほど大差ないかんぢ。小壱時間ウロついただけなので、細かいとこまではよく分からんが、まぁたっぷり時間あるときにまた来てみるかね。

7月7日(金)--------------------

「吉祥寺の血の繋がらぬ我が娘」こと久保田涼子が、仕事の関係で広島に帰って来てゐて、音楽監督として、とあるプロジェクトに参加してほしい旨を相談受ける。

細かい実情など聞き、ホンマにその役を受けるのがワシでふさわしいか、よーくよーく考へてもらひながら内容を進めてゆくことに。

音楽監督か・・・。懐かしい響きだ。
2010年の夏から年末にかけて、かなり大きな舞台プロジェクトの音楽監督を務めさせて頂いた。
とても楽しく、やりがいのある、またなかなかキツい仕事だったが、あの時、数ヶ月の間に必要とされる曲を書き、アレンジもし、ミュージシャンもセレクトし、それらをまとめ、また役者との橋渡しをし、といふあの時の経験は、何ものにも代え難い貴重な経験だった。

あれと同じやうな仕事が、もぅ壱度できるか?を自答してみる。まぁやってみるか、との思ひもあるが、出来るんか?との思ひもある。

7月8日(土)---------------------

古いカセットテープ(!)を整理してゐて、かのリトル・フィートのギタリスト&メイン・コンポーザーであったローウェル・ジョージのエアチェックが出て来た。

「トゥ・トレイン」や「スパニッシュ・ムーン」の、もぅゴキゲンなグルーヴの嵐。久しぶりに聴いたけど、良いなぁ。

20代中盤にかけて、この辺りの『黒人音楽に強力な影響を受けた白人のロック』を聴き漁りまくったものだ。その時に勉強した、といふか身につけやうとしたグルーヴ感が、今もワシの大きな自信に繋がってゐる。
リズムのヨレを「グルーヴ感」と勘違いしてゐる人も多いが、これを聴いたらそげな世迷いごとは云へぬだらう。

そのグルーヴの中にあって、美し切ないバラード「20million things」が泣かせる。
「俺にはまだ2千万もの、やり残したことがある」
調べたところ、この曲はローウェルが最後に書いた曲、なのださう。人生に疲れ、薬に溺れ、ぼんやりと自分の死を予期しながら、「やり残したこと」に思ひを馳せて歌い、そして結局、その通りに逝ってしまった詩人。

イントロとエンディングに、譜面台かなにかが倒れる音(と、『ああ ヤレヤレ』といふつぶやき)が入ってゐるのが、また彼のアイロニーを思はせ、切なさが・・・。

7月9日(日)------------------

ワシが「吟」で、そして「椎名まさ子と執事フライデー」として長らく出演して来たオリエンタルホテル広島。
そのラウンヂ演奏の仕事が、先月で一旦終了。
けふより新体制の「ライヴ」としてスタートすることになり、こたびは「しーなとシュウ」でそれを受けることに。

お客さんにしてみれば、これまでとあまり違った感じはないだらうが、ワシら的に大きく違うのは、二人がイーヴンでがっつり歌い合うこと。まさに「しーなとシュウ」の売りそのもの、でこの場を「仕事」にす、といふ点で、ある意味わりと大きなチャレンヂではある。

けふはその初回。
30分×3回のステージで、ワシ、しーなさんそれぞれがセレクトしたカヴァー中心に、オリジナルも交え25曲で構成。
これまで「吟」や「執事」での働きに馴染んで来た常連Hさんご夫婦も「やっぱり迫力が違う!」と云ふてくださった。
そは、ワシらの新しいやり方、が提示された、といふ事でもある。

ただ、これが「ここのやり方に合わぬ」と云はれたら、それはそれで仕方ない、と思ふ。
さうなれば潔く辞退させていただく。
それくらいの覚悟での、けふの初日だったのだ。
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7月10日(月)--------------------

久しぶりのWADAバンドとしてのリハが朝から。
けふは他にも色々とやらねばならぬ事が多かったので、メモにリストを書き、それに沿って行動す。

だいたいその通りに行動し、だいたい思ったやうにできた壱日。
意外に思ふ向きもあらうが、意外にもワシは斯様に「計画性」を重んじるニンゲンである。

だがその途中途中で見せる「直感型」の言動が、割と人さまを振り回す傾向にあるので、直情型のニンゲンと思はれるのだ。まぁそれも事実なので 仕方ない。

7月11日(火)-------------------

日頃「創作」された「物語」以外を読まぬワシだが、フとした縁で、ナニかの起業で成功した人が賢しらに書いた文章を読む。その著書いはく『自分がやりたい、と思ってゐる事が、本当にやりたいことなのか?、を知るのが大事』と述べてある。『そは、思ったより自分がやりたい事ではなかった、といふ事もままある』と説く。

ちなみに著者は『世界を旅してその土地その土地でギターを弾き、それを物語に書きながら旅して暮らしたい』といふ夢があったのださうな。そらぁワシから見てもわりと荒唐無稽な夢だと思ふが、その人はその縮小版、といふ形を試した事で、それに自分が向いてない、と気付いたのださう。ふ〜ん・・。

まぁワシに賢しらに語らせるならば
『成功したい、などと大それた夢を持ってゐるなら、音楽なんぞやらぬことだ』。
51年、音楽と共に生きて来て、分かったのはその一点だけだな。

7月12日(水)-------------------

夏のツアーが始まる。
行って来ます。
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風の集まる場所で

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6月29日(木)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭り 合宿1日目-------------------

8時半に新宿駅にバス着。
なんかえらいことゆっくり走る夜行バスだって、予定時間より1時間も遅い。ワシは別に構わぬがビジネスに使う人なら、それなりに大変だらうな、とは思ふ。まぁビジネスで東京に来るやうな人は新幹線で来るか・・。

夜通し夜を走り、腹が減ってゐたが、朝の新宿駅周辺で飯を喰ふ、のはどーも気が引けたので、コンビニでサンドウィッチを買い、路上に座り込んで喰ふ(同じか)。

新宿→藤野、は結構な距離。が、けふの入りは13時。現在8時半。いかに云ふても動き出すには早い。なにをして過ごすべきか、と思ってゐたが、タケポン(じぶこん/辻岳春)が『うちに来てリラックスしてくれ』と云ふてくれたので、さうする。

SNSなどの発達で、お互いの動静を見てゐるせいか、あまり気にしてなかったが、じぶこんの二人と会うのはぢつに2年ぶり。ゆぅこリン(じぶこん/ゆうこ)の髪型が変わったのを見るのも初めて、と知り、愕然。タケポンのご実家に身を寄せさせていただき、こちらはもっとご無沙汰してゐた母上様と巨大な猫にも再会。

そっから藤野までは「じぶこんカー」で。

今回のイベントのことを書くと、じぶこんの長きに渡る旅の中で出会い、『これは』と思った人を集めてイベントをしたい。して、それをデカいステージで発現させたい。といふ夢を実現させるもの。選定された人脈は 音楽家だけでなく、画家、書道家、ダンサー、ヒーラー、パン屋さんや珈琲屋さんにも及ぶ。

けふから4日間、我らは会場である「藤野 芸術の家」にて「合宿」生活をしながら、イベントに向けて音楽を練り上げて行く、のである。

その「音楽の部」。
じぶこんHSバンド、と名付けられ、全国から招集されしメンバーは、ギターに島根県から中嶋恵樹、鍵盤に長野から夏秋文彦、パーカスに富山からヤマダベン、これにじぶこんの二人と、広島からワシが加わる6人編成。多国籍、ならぬ多県籍メンバー、しかもじぶこんの二人以外は、全員この日が初対面、といふ・・。

早速スタヂヲに入り、リハ開始。
音を出した瞬間から「!」といふかんぢ。本番が凄い事になるであらうことが、もぅ確信できるやうなかんぢだった。

そっから晩飯の時間を取りながらも、21時までぶっ続けのリハ。
その後も宿舎(同じ施設内)で、曲順や構成につひて、あーでもないこーでもない、と喧々囂々。真面目なディスカッションが続く。RIMG1888.jpg


6月30日(金)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭り 合宿2日目----------------

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朝からリハが続く。

昨日とけふのリハで思ったのは、ま〜ぁHSバンドメンバーの手練れたることよ!。
それぞれソロで1ステージ演れるパフォーマー達でありながら、どんなスタイルや曲調にも、瞬時に対応し、どんどん楽曲が練られて行く様は、ホンマに驚愕だった。

普通、かういふニッチに収まると、割とガンガン仕掛けてゆくワシが、なんか割と攻めあぐねてゐるかんぢ、と云へばわかって頂けるだらうか?。本当に「上手い人たち」といふのは、こんな人々を云ふのだ。
まぁだからと言って、攻めあぐねてゐるばかりでは始まらぬ。ワシの全てを出し切って、任務を遂行するしかない。

会場も、スタッフ、有志一同、出店者など集まり始め、徐々にイベントの気運が高まって行く。

ところでワシは、ギターの中嶋恵樹さんとすっかり打ち解け、一緒に風呂に入ったり、弁当のおかづ交換なんぞしてゐる(笑)。恵樹さんとは、ぢつはだいぶ以前に広島で一緒のステージに立った事があり、かうして再会でき、今度は一緒に音を作り上げて行ける、と云ふのが嬉しい。

7月1日(土)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭り 本番「へ」の日------------------

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さぁ、じぶこんの二人が待ちに待ち、望みに望んだ「へそ祭り」がついにスタートする。

音楽イベントではあるが、なんバンドも出てキューキューのスケヂュールで音出っ放し、みたいなものではなく、それぞれの出し物の間に十分な休憩をとり、全体がとてもゆったりした流れの中で行われる「へそ祭り」。

まづはHSバンドの演奏による「へそ祭のテーマ」で開会宣言。ライヴ書道による「へそ」の文字。ママドゥ・ドゥンビアによるコラ演奏。ダンス・ワークショップ。これらが3時間の中でゆっくり行われ、ワシらは即興でダンス・ワークショップに音楽を付けたり・・。

そしてHSバンドのパーカス、ヤマダベンによるパーカッション・ソロライヴ。
これが凄かった!。持ち前の社交性で、バンド内でもムードメーカー的な役割を持つベンちゃん。その開放的オーラはソロになると一気に自己集中へのパワーとなり、凄まじいパーカッション・ソロを展開する。お客さんを煽りまくり、同時演奏するディジュリドゥも、専門家真っ青の腕前。

うぅわ、この後にワシのソロかよ、演りにくいわ〜。

てことでワシのソロ。
結局、喉は完全復帰に至らず、嗄れ声で歌う事に・・。ならばもぅ小細工なしで、と初っ端からブルーズを歌って異端のセット。そっから先は成り行きで決めてゆく。しーシュの曲をひとりで演ったり、割と冒険的なプログラムとなった。

ものすごく手応えがあった!とは云へぬソロだったが、まぁ不完全なコンディションながら、精一杯のことは演れたと思ふ。明日も続いたメンバーそれぞれのソロが、どれも割とガッツリ楽器を聴かせる、といふ構成だったので、ワシの「歌」にこだわったソロは、そこそこのインパクトを残せたのではないか、と。

そして、最後はもちろんHSバンド!。
もぅこの時点で会場は立ち見も出る満員。メンバーがステージに上がっただけで、すごい歓声があがる。こんなライヴ演るのは初めてかもしれんな。

結構な曲数あったが、あっと云ふ間に終わった、といふかんぢだった。

けふの打ち上げは、お客さんや出店者も交えた大バーベQ大会。巨大な肉塊が次々と網に置かれ、じゅうじゅうと香ばしく焼きあがる。まぁワシら、もぅそれほど「肉!」てかんぢはないのだが、せっかくなので色々と食べた。会が進むと自然とHSバンドのメンバーが集まり、けふの出来や明日への展望などの話が出て、大役を終えたワシはよぅ飲み、よぅ食った。

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7月2日(日)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭 本番「そ」の日-----------------

かうして見るとあっと云ふ間だった4日間の総まとめ、いよいよへそ祭りも最終日である。
ホンマはこっからツアーに出て、もっともっと良くなって行くンだがねぇ〜、などと皆で云ひながら、最後の1日を走り始める。

会場は早くから、昨日を上回る大入り。
けふはドラム・サークルやフラのワークショップなどで、昨日よりさらに「参加型」のイベントとなり、よりディープな印象。けふソロステージを担当したのは鍵盤ハモニカの夏秋さんと、ギターの恵樹さん。この二人のソロが、それぞれまた凄くて、ホンマにワシはこれだけの手練れ達の中で演ってきたのだな、と云ふ思ひがしをしをと・・。

そして、参加した誰もが「嗚呼、終わっちゃうなぁ」と云ひながら、HSバンド最後のステージへ。

情けなくも、昨日よりいっぱい間違えてしまったラストステージだった。
なんか知らんやたらと手が滑り、目も霞んで譜面をロストすることしばしば。いやホンマに申し訳ない。

しかし、ライヴの盛り上がりはそれどころではなく、終演後も鳴り止まぬ拍手の嵐が、このイベントの成功を確信させてくれた。いやぁ、よくぞこれだけのイベントを完遂したもんだ!。素晴らしい!じぶこん!。

何度も思ったが、よくぞこのメンバーにワシを加えてくれた、と感謝の念を禁じ得ない。
「構想段階前から、ベースはシュウさん以外考へられなかった」と云ってくれるタケポンとゆぅこリン。
その思ひに応えることが出来たのなら嬉しい。

音楽家としての自分を、まだまだだと、本気で思ふ事ができた、貴重な時間でもあった。
恵樹さん、夏秋さん、ベンちゃん、そしてタケポンとゆぅこリン、ママドゥ。全員が、いまだかつて会ったことのない、素晴らしい孤高の音楽家達であった。

なにやら重いメンタルの悩みを抱えて、今回の旅に出た。
そしてイベントを終え、ナニかが見えた訳ではない。悩みは相変わらず曖昧な靄のやうに、身体に巣食ってゐる。
迷いは持ち越され、そのままこの旅も終わる。

だが、それに足掻くことを、良しとしやう、と思った。
答えの出ない問いを、づっと持ち続けやう、と強く思へた旅だった。
これからも悩み続けるだらう。悩みを抱えたまま、歌い、また旅をするのだらうと思ふ。

さうするしかない。
さう、ワシは既にリングに立ってゐるボクサー、トラックに放り出されたランナーなのだ。
さういふ人生を、自らが選んだ男なのだ。

友よ。

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旅立つ前に伝えたい言葉

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6月24日(土)---------------------

風邪にヤラれ、熱が出たり引っ込んだり。
まぁ医者にはかかった訳だし、これ以上現段階で自分にできることはない。
ただ、休むしかない。ひたすら横になる。
寝こける壱日。

<夢>
ワシが卒業した小学校の講堂(現存せず)で、ナニカのイベントが行われてゐて、そのクロージングの挨拶を、なぜかワシがしてゐる。随分とユルいイベントのやうで、演奏はまだ続いてゐるのに、観客はわらわらと自分たちの好きなやうに過ごしてゐる。
『え〜どぅもお疲れ様でした皆さん』
のやうな事をワシが云ふとまばらな拍手。

6月25日(日)---------------------

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風邪、好転の兆しなし。
ただ薬を飲んで横になっておく他はない。
数時間おきに身体がバーっと熱くなる感覚と、ちりちりと悪寒を感ずるかんぢが交互にやってくる。

<夢>
赤茶色の土から太古のナニカの化石がごろごろ突き出てゐる浜辺を歩いてゐる。
右手には同じ赤茶色の岩盤による岸壁。
見上げるとその中腹に、明らかに人工的な巨大な「穴」が開いてゐて、「なんかヤバげなかんぢ」と思ひ、その場を立ち去ろうとしてゐる。

6月26日(月)-----------------

ついに声が出なくなった。
もぅ なにをやっても駄目なのかね?。
去年、まったく声が出なくなる、と云ふ経験をして、今年はさうなるまい、と気をつけてゐたのだが・・・。

だが、夕方になって、此処数日身体から取れなかった「微熱感」がよぅやく薄らいだやうな感覚あり。

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6月27日(火)---------------------

久しぶりにしーシュで「営業」をいただいた。

我々が「営業」と呼ぶ職種とは、いわゆる「ライヴ」とは違い、企業なり個人なりの出資者がゐて、「これこれかうで」といふ条件と不動のギャランティが提示され、それに沿った仕事(音楽の提供)をこなす、といふもの。
生で演奏し 歌うわけだから、ライヴではない、といふ訳でもない。

例えばウチらしーシュは、日頃は自分らのオリジナルを中心に活動してゐるので、かういふ「営業」を頂く時は、場のニーズにあった選曲、構成で挑む訳で、おのづと「ライヴ」と「営業」では違った側面がある。
が、日頃からジャズや規制のポップス、スタンダード等を演奏して「ライヴ」を演ってゐる人たちからすれば、「営業」と「ライヴ」にそれほどの差異は生じぬ。

ワシがことさら「営業」といふ言葉を強調するのは、日頃の活動主軸から、少し外れた出し物を演る、といふ感があるからだ。
けふはさういふ「営業」だった。

しかしまぁ、昨日から打ちつづく咳のせいで、ワシはほとんど声が出ぬ状況。
ロックバンドをバックに叫ぶのであらば、喉を振り絞って歌えないでもないが、けふのは現場が違うし、しーシュもさういふユニットではない。心苦しいが歌のほとんどをしーなさんにお願いして、こなすことになった。

しかしワシらの場合、かういふ場でこそふたりがガーっと歌いあってナンボ、みたいな所でもあるので、けふはホンマに自分が情けない。デュオの強みとは云へ、しーなさんが相方で本当に良かった。これがソロでの営業だったらば、もぅ次からの仕事はない。ホンマにありがとう。

日々、あまり良い目が出てない、といふかんぢが続いてゐる。
こないだから続く、どこか不穏な夢もその流れから来るものだらう、と思ふ。

んで、けふは夢は見なんだ。
てゆーか、夢を見るほど眠れておらんのだ。

6月28日(水)------------------------

ゆんべは過去最大にひどい咳で、ほぼ一睡もできず。
しかし隣の部屋で寝てゐる女房も寝れてはおらぬハズで、なんとも申し訳ない。

喉は完全に潰れてしまひ、この咳を引こずって旅に出るにもゆかず、仕方なく呼吸器専門の医者にゆく。
メインで歌わねばならぬ本番まであと4日。
4日で声が元どおりになるとは到底思へぬが、まぁさうなればさうなったで、演らぬ訳にはゆかん。

友よ、幸運を祈っておってくれ。

そんな訳で、また 旅に出る。1519017121_28.jpg



痛みは後になって自覚する

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6月17日(土)---------------------

梅雨入り宣言したハズだが、毎日よぅ晴れ渡ってゐる。
日差しは鋭く厳しいが、それでも6月なのでカラリとしており、過ごしやすくはある。
一年じゅう、こんな気候の場所って何処なんだらうかねぇ?

けふはレッスンが一コマあるのみの土曜日。
しーなさんもこの時期恒例の国外逃亡で不在。のでソロのリハをスタヂヲでみっちし演る。

6月18日(日)沖美サンセットビーチ/神辺ハイダウェイ---------------

江田島は沖美ビーチにて、なんぢゃらのイベントがあり、そこのステージに前田トアユニットのベース弾き、として出る事に。朝早くから島嶼部行きフェリー乗り場へ。

来るたびに色々な思ひ出を想起せしめる宇品港。ここを舞台に、といふかここでインスパイアされて書いた曲は、一個や二個ではないんよねぇ、ワシ・・・。けふも、やはり、なにか、イイ。

さて合流するなり衣装と楽器(ティン・ホイッスル)を一切合切忘れて来た、といふトアちゃん(笑)。意外なオッチョコチョイぶりにナゴむが、本人は真剣に取りに戻ろうとする。しかし今 引き返せば本番に間に合わぬことは必至。ギターの川本さんとふたりで、足りぬ部分はワシらでカヴァーするので、と説得し、諦めてもらった。

会場に着いてみると、そのあまりの炎天下ぶりに驚く。
よりによってギンギラ照りの晴天の下、浜辺に組まれたステージには、雨除けの庇っぽいものすら付いておらぬ。
こらぁ衣装もへったくれもないな、とワシも短パンのまま演る。

さうかうしてゐるうちに本番の時間となり、なんとなく演奏が始まる。
トアちゃんはデヴーした直後に何度か手伝っており、その後、SEiRENの歌姫として、広島随一の民族系歌手として名を馳せるやうになり、けふはホンマに久しぶりの本番舞台。
ティン・ホイッスルとヴェルヴェッティなヴォイスがトアちゃんの持ち味だが、けふはそのホイッスル無し(笑)。しかし、何でもかんでも演ってしまえ!みたいに焚き付けて、日頃はあまり即興的な演目に慣れてないトアちゃんを、上手く混ぜっ返した、といふかんぢのライヴだった。

忘れ物もあり、けふのが唯一の本番、といふのではなんかもったいない気もするので、機会があらばまたご一緒させていただきたいものだが、SEiRENにはナベちゃんといふ正規のベーシストがゐるのでねぇ・・。淡く期待していやうか。
思ひのほか楽しく演れた、しかしまぁ激烈に暑いステージであった。

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*写真は画像加工なしです

さて、ワシは一足先に船に乗り、宇品港へ帰還。そっから家には帰らずに、神辺はハイダウェイに向けて出発。さう。けふのワシは遠方二箇所のダブルヘッダーなのだ。
「ぐっち」を駆って約3時間(高速道路未使用)。なかなか気持ちよく初夏の安芸路を駆け抜け、夕ぐれのハイダウェイに着。4月にしーシュで出た月例企画 AKAGI's nightに、けふはソロで出演。

まぁ此処んところちょいと色々あって、ソロの現場を増やして少しは飛翔しやう、といふ思惑があってのこと。
神辺ハイダウェイに初めて来てから、を数えると、もぅ20年以上くらいにはなると思ふ。此処数年はしーシュや富安秀行さんとやで、割と頻繁に来るやうにはなったが、それでもソロのステージを演るのはけふが初めてとなる。

アカギさんトクさん(マスター)に、『ワシはこんなかんぢです』と報告す、みたいな、ライヴとなった。
前々から「なんか一緒に演らうよ」と云ってくれてゐたトクさんとも、念願叶って数曲コラボでき、楽しかった。

帰りをどーするか決めておらず、どーしやうかな、と思ひながらなんとなく終演し、帰る機会を伺ってゐたら「店に泊まって行け」といふ話になり、それならば、と打ち上げにも参加。
「店」と云っても、けふの塒は、ハイダウェイに隣接する、すでにだいぶ長い間 物置のやうになってゐる古いスナックの「廃墟」。窓もなく電気もなく(ちーさいスタンドのみ)、しかも結構な広さが空間を暗闇に押しやり、それほどビビリではないワシだが、ここに独り、てのぁ流石にちょいとコワかったな。
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6月19日(月)-----------------

寂しく怖い廃墟の一夜が明ける。
しかし、一晩過ごしてみると「夜暖かく昼涼しい」といふ理想の塒であったことが判明。考へてみりゃ、窓も何にもないスタヂヲに一人で泊ったりした事は何度もある訳で、「怖い」と思ふのは、その場所に対して「異分子」になるから怖いのであって・・・・。

次回はもぅ少しは心安らかに眠れるかも・・・。

さて、トクさんに置き手紙をしたため、出発。
けふはオフ。明日は宇部市はBig Hipに行って歌う事になってゐる。
んで、宇部の「弟分」小田よぅねんが「シュウさん、もしよかったら前入りして飲みに行きませんか?」と云ってくれたので、その誘いを受ける事にし、神辺から広島をスルーして宇部市へ向かふ。勿論、高速道路非使用。

夕方にはよぅねんのウチに着き、宇部の仲間たちが集って宴会が始まる。
しーなさんの生まれ故郷、といふ事で来るやうになったこの街で、しーなさんを欠いたこの面子で、楽しく飲みふけってゐる、といふ事を、深く考へる。
19398571_828977993931552_1132432609_n.jpg人生は不思議なものよ。

6月20日(火)宇部市Big Hip 華麗衆ナイト----------------

その本番の日。
よぅねん率いるthe 華麗衆主催の月例企画「華麗衆ナイト」への、毎年6月の連続参加4年目。

この、よぅねんとの繋がりも不思議っちゃ不思議なもんで、まづ最初にワシらがしーシュでこの宇部はBig Hipに来た時、便所に貼ってあるフライヤに彼らの写真があった。当時はよぅねんのベースと、おぅにし君のデュオで、おぅにし君はなぜかジェムベを叩いてゐた(本職はギター)。

その写真を見て、『へ〜宇部にも変わったのが居るな』と思ってゐた。
それからしばらくして、2回目にBig Hipのステージに立った時、なんか客席でやたら盛り上がってゐる連中が居たのが、そのよぅねん達だったのだ。打ち上げで挨拶してもらひ、おぉキミがあの変わったデュオの・・・て話になり、『実はボクら月イチで華麗衆ナイトと云ふイベントを』と聞き、おぉ今度ぜひ出させてよ、みたいな流れとなり、ホンマに訪ねて行ったところ、えらいこと意気に感じてくれ、以降「兄弟」の契りを交わすに至った・・・みたいな・・。

以来、来るたんびにホンマに世話になってゐて、彼らの漢気に応えるためには・・みたいなワシと宇部の関係。
華麗衆ナイトに集まるお客さんに『さすがよぅねんの敬愛するアニキだ』と思ってもらへるやうな事をせねばならん!。

ので、毎度結構ハードルは高い。
けふも頑張った。
本来は地元のアマチュア・ミュージシャンのイベントなので、チャーヂはないのだが、ワシが出るときに限って「投げ銭」を導入してくれており、けふもいっぱい投げ銭が集まった。ありがとう。せめてもの還元に、とけふの出演者全員にワシから一杯づつオゴる、といふ、柄にもない事をやってしまった。

こんなワシを慕ってくれる彼らの気概に、これからもできる限り応えて行ける男でありたい、と思ふ。

6月21日(水)----------------

よぅねんの処には3歳になる双子の息子らがゐる。
二日も世話になってゐて、一度も交流がないのでは流石にアレなので、けふは早くから起きて子供らと一緒にTVを見たり、アンパンマンごっこをしたりして、心の交流を図る。

幼稚園に行くのを見届けてから(帰って来て『あのおじさんは?』とか訊かれるんだらうな、と思ふとやや胸が痛むが・・・)、ワシも帰り支度を。

今回も本当に世話になったな、よぅねん。

ひたすら東に向かって走る「ぐっち」。宇部〜広島間は、順調に走って約3時間半。途中、ちょいと脇道に入って海辺で休んだり、景色の良い公園で寝っ転がったりしながら、広島へ。
帰った足でレッスンを4コマ。夜遅くなってよぅやく帰宅す。

遠くまで旅した訳ではないが、女房と会うのは4日ぶりだ(笑)。ホンマに旅暮らしの日々、である。

6月22日(木)-------------------

先週から風邪をひいてゐて、旅の間はなんとなく収束したやうに思ってゐたが、家に帰って日常が回り始めると、あまり好転もしてない様子。まぁこの壱週間、づっと昼は暑くて夜は肌寒い、といふ毎日だし、それでなくともこの時期 割と自律神経がおかしくなる傾向にあり、なんだかネ、みたいな・・・。

それと、なんかベースが異常に下手になってゐる気がして、久しぶりに基礎の基礎を練習したりした。
スケール・シフトの展開形なんぞ忘れてゐるのもあって、「下手になってゐる」のは気のせいでもないらしひ。イカンイカン。

昔の生徒が連絡して来て『黒人がシュウさんのカヴァーを演ってる』といふ情報。
ほォ、と思ひそやつの云ふVを見てみたら、ヤマナカーニャだった(笑)。スキンヘッドでベース弾いてると全部黒人に見えるのか?!と激しくツッこむ。
しかしまぁ改めて見ると、たしかに日本人離れした風貌ではあるな・・・。

6月23日(金)-----------------------

喉が腫れ上がり、酷いイビキをかいてゐたやうだ。女房もワシも寝不足。
たまらぬので再び医者に行くと、『こないだのとは別な風邪に罹ってゐる』と云はれる。やれやれやれやれ。

来週から始まる「じぶこん へそ祭り」の概要が発表となった。
出演者全員で合宿、のやうな形で4日間ともに過ごすやうである。
バンドメンバーそれぞれのソロステージの時間も設けられており、当然ワシもソロを演る。全国から名だたる名プレーヤーが集結するやうだ。良きコネクションが掴めたら良い、と思ふが・・・。

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闇もまた我を見返す

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6月10日(土)居酒屋椎修:出張 高宮ろぐはうす------------------------

居酒屋椎修:出張編、として、毎年呼んでいただいてゐる安芸高田市 高宮のログハウスに、今年も。

迎えてくれる方もこれを「ライフワーク」のやうに思ひ、楽しみにしてくれてゐる。居酒屋椎修が終わってそろそろ1年が経とうとしてゐるが、今もかうして「料理&音楽」といふ我らのスタンスが生きてゐる。
あの5年間でやらうとしてゐた事の意味は大きい、のだね。

料理にも、音楽にも、チカラを抜かず!。

けふは昨日から仕込んでゐた「スパイシー・チキン」を揚げ、あさりと大葉での「シュウ麺」を作るのがワシの担当。
しーなさんは「スジ煮込み」「アボカドサラダ」「がんす」などなど。
強力なチームワークを誇る地元スタッフのおかげで、こちらは調理に専念すれば良いので、楽と云へば楽。ほんまに何処かの食堂か何かのやうに、厨房がフルスピードで回転してゐる様は爽快だった。

して、ライヴ。
料理を楽しみに来た人と、音楽を聴きに来た人、その両方の人、が混在する中での、しーシュの1時間。
それぞれのソロ・コーナーや、地元歌手のゲストコーナーも加えた、良いステージだった。
そこそこに盛り上がり、楽しんでもらへたやうだが、しーシュ的には「なにかいまいち噛み合ってない」感が否定できなんだ。ツアーが少ないせいなのか、ここん所、時折それを感じるステージを演ってしまふ事がある。

お客さんは気づかない程度のものかも知れんが、こないだ友人に云はれたやうに、『さういふのって意外に見てる方も感じるのだ』と云ふのも覚えておかねば・・。

スタッフの打ち上げ用に、と残しておいた食材が、打ち上げでだいたい無くなる、といふ理想的な品数で、イベントとしては大成功だったやうだ。主催者、出演者、双方にしっかりした売り上げがあり、お互いに得するイベント。素晴らしい。
イベントとはかくあらねば。

良い「出張」だった。
だがしかし、やや体調が不良気味にあるやうで、夜中、咳が止まらず、苦しむ。ライヴ中も、何か喉が詰まったやうで、苦しかったのだ。すこし風邪をひきかけてゐるのかもしれん。

6月11日(日)名もなきバンド:昭和歌謡&ポップス・ショウ----------------------

少しく寝不足。
宿の退出時間ギリギリまで寝て、体力の温存を図る。けふもいっぱい歌わねばならんので。

安芸高宮から帰ったワシは、着替えるのもソコソコに、先週から動きのあるこのイベント「歌謡&ポップス・ショウ」のため、live JUKEへ。はっきりせぬ天候なので、バスと歩きで行くしかないのがウザい。晴れてりゃチャリでピュ、なのだが・・。

喉を痛めてゐた歌のシドーちゃんが完全復帰し、無事けふの本番を迎えれるやうだ。一方のワシが、昨日までの連チャンで、やや喉が不調気味。けふは心して頑張らねば、といふ気持ちで。

リハは復帰後初ステージとなるシドーちゃんのと、各メンバーそれぞれがソロで歌うレパートリィの復習に費やされ、ワシは曲の半分、サウンドチェック込みで演ったのみ。大丈夫。行けるハズ。

1stステージはシドーちゃんコーナー。
J-popを中心としたステージ。前回のこのコーナーでは、ワシはステージから外れてゐたが、今回は「ギタリスト」として、全曲サポート。これがエレキではなく、ガットギター(まぁいちをうエレアコ)、てのがなかなか笑えると思ふのだが、オーヴァードライヴ、ワウ、ピッチシフター、ブースター、ディレイ、色々使ってちゃんとギタリストのニッチを勤めた。ある意味、たいへんワシらしいニッチだった。
ここではドラムのサトシと、ベースのジュンゾーさんがそれぞれ歌を披露。

2ndはワシのコーナー。
こちらはもう「ザ・昭和歌謡」そのもので、けふは特に「熱唱系」を集めたラインナップ。森進一、布施明、尾崎紀世彦、あの辺を、もぅやめぃ、と云はれるまで(云はれんかったが)歌い上げた。懸念した喉も大丈夫だった。むしろ調子よく出すぎて、後でシドーちゃんに突っ込まれてしまった。
気持ちが落ち着いてゐたせいか、MCも冴え、何度か爆笑も誘った。上手いステージができた、と思ふ。
こちらでは女性楽器陣 サックスのアッコと、鍵盤のそのえサンが歌った。

ハイレベルな職人集団のわりに、演奏の荒れたライヴだったが、それはそれで「バンドっぽい」とも云へ、悪くなかったのではないか?。ヴォーカリスト以外が歌う、といふ挑戦も、好評を持って受け入れられたやうだし、なにより全体がとても上手くまとまりつつ、しかも適度にハジケてゐてよかった。

終わってみれば、たいへん良いイベントを完遂できたやうだ。
みなさん、お疲れ様でした。

6月12日(月)--------------------

ネオ・オリエンタル・ポップユニットSEiRENの妖艶な歌姫 前田トアちゃんから珍しくご指名があり、急遽この週末のイベントを手伝うことになった。

このトアちゃん、古くから知ってゐて、デヴーの頃は頻繁に手伝ってゐたのだが、彼女の嗜好にはアクースティックが合うやうで、ここ数年はナベちゃんこと渡辺祐平がウッドベースで専属になってゐた模様。
なんぞえらい急な話でアレだが、とりあへずリハの時間はけふ取れたのでスタヂヲに。

今回の仕事は、トアちゃんと、ギターのShrek Holstein(日本人)とのトリオらしく、まぁさういふ極端で急ぎの現場の為にワシが呼ばれたのかな、と・・。

トアちゃんのご所望でいちをう「縦べぇ」も持ってゐったが、日頃4〜5人で演ってるSEiRENの音楽をトリオで演るのに、ワシごときの縦べの腕では太刀打ちできるハズもないし、逆に横ベースならばトアちゃんとのデュオでも、遜色なくイケるぞ、ってなもんで、必然的に全編 電気ベースで演ることに・・。
当然、ベースの役割以外・・・叩いたりコスったり・・も担当することになる。

本番まであと5日しかない、てのがなんともアレだが、まぁ仕方ない。頑張るしかない。良い仕事をしませう。

6月13日(火)-------------------

なにか体調が悪く、精神的にもやや「オチて」ゐる。
不眠気味なのが、どーにも・・・。
ふるい日記を紐解いても、6月に不眠症ぽくなったことが数度あるやうだ。フーむ、さういふ時期だ、と思ふにしても、歳だけは食って来てゐるのだから、どーにも身体がもどかしいわぃ。

精神的な不調の原因は、まぁ数え上げればきりがないし、全て自分に端を発してゐる事なので、たれに云ふ事もできぬ。そしてその「戦う相手のいない」といふ状況が、ますます不調を深化させてゆくのだ。

厄介な自分である。

6月14日(水)-------------------

ゆんべ、ぱんぱかトリオのリハ前から、ものすごい悪寒があり、「こは来たな」と思ってゐたが、やはり「来た」。
この時期に割とよくある、謎の発熱である。

考へてみれば不眠→精神的落ち込み→体調不良→発熱、といふ、かうして挙げてみれば、なるほどいつものコースか、とも思ふのだが、ど〜〜〜にかならんものかね。

とりあへず医者にゆき『毎年この時期に来ますね』と云はれながら、薬をもらって来る。
医師曰く『病気といふよりも、ナニカのアレルギーなのではないか」とのこと。ナニカ・・・?、ナニカ、ねぇ・・。

熱があるが、寝てても落ち込むだけなので、せめて無理して街に出て、せねばならぬことをいくつかこなす。
金ばかりが出て行く。

参加する予定のいろんなイベント(割と多い。おかしぃ。ヒマなはずなのに)を、音源やら譜面やらチェックしとかねばならんのだが、どーにも集中できず。

6月15日(木)----------------

あまり服用したくはないのだが、ゆんべは睡眠薬を使用し、久しぶりにぐっつり眠った。

資料を探してゐて、本棚の奥からジェイ・マキナニーの「ブライト・ライツ・ビッグ・シティ」が出て来た。
ほぉ、と思ふ。

これが出たのは1984年。ロス五輪があったりした年だが、ワシはそれより後に読んでゐる。おそらくは社会人になったばかりの頃・・・88年とかその辺だったらう。
当時の自分・・・・近々のバンドでのメヂャーデヴーを信じながらも、それらしいアクションを起こすでもなく、入ったばかりの会社や、当時の社会に馴染めず、プライドばかり高く、さう・・・「ここではない何処か」ばかり探してゐた自分と、たいへんシンクロする物語であり、この本を読んでゐる自分(たしかすごい流行ってゐた)に、また酔ってゐる、といふどーしやうもない頃だった。

今 読んだらどんなかんぢかな?と思ひ、枕元に置いてはみたが、けふのところはやはり発掘品である、ポール・ディ・フィリポの「系統発生」が含まれてゐるSFマガジン1992年2月号、を読んだ。

6月16日(金)ぱんぱかトリオ:フライデー・アコースティックナイト --------------------

公約通り(?)、今年に入ってコンスタントに月イチでライヴを演り続けてゐるぱんぱかトリオ。の6月の巻。
ワシの故郷、廿日市市のオサレなプール・バァ&レストラン「NICO」

こたびめでたくメヂャーデヴーを果たした同郷の若手イケメンシンガー香川裕光くんの企画におぢゃまするもの。ただおぢゃまするんでは悪いので、ウチらなりに何か目玉を!と云ふことで、何故かワシがカレーを作って供することに・・・。

日頃おいしぃ料理を出してる店で、何故素人のワシが?!、といふ話だが、マスターから「是非に」と云はれ、まぁそれでは・・・と、せっかくなので日頃作ったことのない「アフリカ式のカレー」を作ることにした。

アフリカ式、とは、トマトとココナツ・ミルクをベースとした鶏肉とオクラのカレー(らしい)。本場ではオクラを形失われるまで煮込むんださうなが、まぁそこまでは・・とオクラは形を残す程度に。たぁ云へ、半分以上の過程を昨日仕込んでおり、けふは火を通すのみ、なんだがネ。

さういふ作業をシコシコやってるワシを、傍からマスターがしきりに感心して見てゐる(笑)。いゃいゃ、素人ですので・・・。

しーなさんにも手伝ってもらひ、まぁなかなか美味いのができた。日頃よく作るインド式よりスパイスの使用が控えめなので、女性や子供にも安心して供せる味。けふのお客さんは香川くんファンの女性客がほとんどなので、そはよかったかな。
たいへん好評で、お代わりをする人も数人。中には「今まで食べたカレーで一番おいしぃ」と云ってくれる人までゐて、嗚呼よかった、と。

んで、ライヴの方だが、ワシからすると十分すぎるほど爽やかで明るいカワちゃんの歌も、香川くんのそれに比ぶればまだ「泥臭い」と云へるかんぢで(笑)、後発、といふ事もあり、けふは割とさういふ風に「ハジけた」。もっと泥臭く演っても良かったんではないか?と思ふが、まぁ、ね。

よぅ盛り上がった、良いイベントとなった。

カワちゃんも香川くんも、ワシの持ってない「限りない大衆性」といふものがある。
そはやはり音楽的に、といふより、彼らの人柄をみてゐると、なるほどな、と思ふ事が多く、やはり人間性に(良い悪いではなく)負う部分がほとんどなのだらうねぇ、と。そして、ワシにはどぅ足掻いても持てないもだと思ふ。

そのことに、このころ心底「ハァ〜」と思ふ事があるが、まぁ今更どーしやうもない、とも思ふ。
なろうと思ってなったマイノリティではないのだ。

人気のない荒野をさすらうからこそ出会えるもの、を信じて往く。SBSH3212.jpg
プロフィール

梶山シュウ

Author:梶山シュウ
旅するのらくら電気ベース弾き語りスト。
おもに、えせニック歌謡デュオ「しーなとシュウ」で活躍。
500年生きてゐる、といふ噂もある。

音楽と映画と本、少しの酒とツマミ、たっぷりの空き時間 をこよなく愛する中年男。

http://www.kajiyamashu.com

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