この話はそもそもあなたから聞いたのだ

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6月16日(土)ソロ車中泊ツアー山口編:下関T-Gumbo ---------

さて、庄原〜津山行で味をシメたひとり車旅の第二弾。
毎年6月の第三火曜日は、宇部市Big Hipの「華麗衆ナイト」に出演する旅程を立てるのだが、今回はそれを拡大する形でツアーを組んでみた。せっかくなので華麗衆のリーダーでありベース&歌の小田よぅねんとのダブルツアーにせんとす。

初日はワシがブッキングした下関T-Gumbo。
前回しーシュで来てなかなか盛り上がったのだが、今回はソロにていかに?。

例の「声変わり」をいかに対処するか、も今回のソロツアーのテーマ。
色々と鑑みるに、力任せ、といふかなんていふか、むやみな高音域へのアプローチに頼り過ぎてゐたきらいはある。それを戒める良い機会かもしれぬ。もっとメロディを大事にする、といふ意味でね。

けふはそんなかんぢで、日頃はクアっと声を張り上げて、まぁこけおどしのやうな、云はば『上手いだらう?』的にアプローチしてゐた部分をグと抑え、中音域の声の出し方にこそ気を配ってみた。
えぇところで掠れはするのだが、もともとかすれ声は求むるところ。「夜明けの海ごっこ」のやうなブルージィなナンバーは、むしろ味わひ深くなり、我ながら良かったりす。

例によってあまり構成を決めずに始め、ギターに持ち替えたりしてつらつらと45分くらい。よぅねんが録画してくれてたみたいなので、あとで確認してみやう。
お客さんは、古くからあるワシのファンでゐてくれる下関近郊の方々と、お店の常連で八割型は埋まるかんぢだった。
うむ、初日なかなかの滑り出し。
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地元対バンストライダーくんご夫婦オススメの洋食屋で、ファンの皆さんも交えて打ち上げ。
本来、それほど知人のおらぬ街の、ローカルな店で、その日会った人たちと酒を飲み、飯を喰ふ。「これよ!」と思ふ。
一人旅の醍醐味、これに極まれり。

誤算。
意外に駐車料金の高い下関。タダで停められる場所があるだらう、くらいに考へてゐたので・・・。
よぅねんも車で寝て帰る、といふので、少し歩いたところにある、24時間営業上限¥700の市営パーキングを、今夜の宿とす。一晩じゅう明かりが煌々と点いてゐるのがナンだが、まぁトイレも洗面台もあるし・・・。

6月17日(日)ソロ車中泊ツアー山口編:萩 陽だまりガーデン ----------

朝6時、ぶぅおぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んン〜〜〜、といふ船の汽笛で目が覚める。てゆーか、なんかあんまり眠れなんだな。7時を過ぎると追加料金が発生するので、まぁ眠いがとりあへずパーキングを出る。よぅねんはとっくに帰ってゐたやうだ。

けふは萩。下関〜萩は、順当に行って2時間程度、か・・・。あまり早くから出発してもネー、と思ひつつ「さうだ市場に行ってみやう」と思ひ立つ。下関と云へば唐戸市場。西の海の玄関口である。ガイドブックにも『朝6時からふぐ鍋が食べれる!』とある。

さすがにふぐ鍋は要らんが、刺身や揚げ物、寿司が売られてゐるのはありがたい。よし、朝寿司定食、だな。
まぁこれも観光客を相手にした、よくある商売法のひとつなのだらうが、色とりどりの寿司が並んでゐるのは楽しい。5ツほどチョイスしてトレーに並べてもらひ、海辺に出て風に吹かれながらの寿司朝食。イイネ。
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本州の最西端をぐるっと回る国道ルートを選択し、山陰へ向けて走る。角島やら、あの辺の景観の良い場所をのんびり観ながら行こう、と思った。
が!
「ツールド下関」とかいふイベントをやっており、これがワシが行こうとしたルートと見事に重複してゐた。しかも一般道を交通規制もなくやりやがるもんだから、当然、交通は大混乱。狭い沿岸の道なのでダンゴになって走るチャリの集団を追い抜くこともできず、あちこちで渋滞が起こってゐる。景色に気を取られてゐたらチャリも轢いてしまひさうになる。これはたいへん迷惑だ。
なんでこんなイベントを思ひついたのかね?下関。

な訳で、角島観光も温泉も諦め、まづは長門まで行ってしまふことにす。8月の自主企画イベントの話もしたいので、と向津具のパタ屋に寄ってみるも、オーナーのヒナ兄は不在で、店の鍵も閉まってゐる。アレでも昼過ぎには来るかな?と思ひ しばらく昼寝しながら待ってゐたのだが、どぅにもけふはホンマの「休日」らしひ。
ヒナ兄に会うのを諦めて、そのまま萩へ。萩といへばワシらが演るのはだいたい二箇所「藍場川の家」か「陽だまりガーデン」。けふは陽だまりガーデンでのライヴとなる。

萩に着くと、会場入りまでしばらく街を散策。座って運転ばかりしてると腰にも悪いし、なにより身体もナマる。萩に来たら大抵お世話になるゲストハウスの前を通ったり。チラとオーナーの顔が見えたが、けふはご用はありませんので・・・。

さて、けふのライヴはよぅねんが企画してくれたもの。あまり詳細が分からずにゐたのだが、よぅねん自身もあまり詳細を決めておらず、まぁそんなだから宣伝も行き渡らず、集客は正直 寂しいものとなってしまった。
だが、宇部から駆けつけてくれたよぅねんの相方おぅにし君と、地元から参戦の軍曹の久々に聴いた歌にも触発され、なかなか良いライヴができた。

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えぇ事ではないのだが、お客さんが少ない時に限って、割と良いライヴが出来たりするんよねぇ〜〜〜。
漢気の強いよぅねん、けふはしきりにそれを申し訳ながってゐた。どんまい。宣伝に協力できぬワシも悪いのだ。

けふの「宿」は陽だまりガーデンのお庭(笑)。オーナー山縣さん「店のドアは開けとくので、トイレとか洗面台とか自由に」と。感謝しながら眠りに就くも、どーやら「蚊」が一匹紛れ込んでおったやうで、こやつの襲撃に苦しむことに・・・。

6月18日(月)ソロ車中泊ツアー山口編:移動日&オフ ---------

ゆんべはよぅねんが帰ったあと、山縣さんとワインをしこたま飲み、そのまま寝た。ので、蚊の襲撃にしばらく気づかず寝てゐたやうで、「ぬ!?」と思って目覚めた時にはすでに数カ所 血を吸われたあとだった。くそ〜〜〜。

な訳で、目覚めた時にはわりと深刻な二日酔い状態。
けふはまぁ宇部に前入りしておくだけなので、ゆっくりするか、とまづは海岸まで行って、しばらく休む。2時間くらいゐたが、ぬーあんまり良くならんな・・・。
挨拶も兼ねて「藍場川の家」へ行き、スパイスたっぷりのチャイをいただく。これでだいぶ楽になった。
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昼過ぎる頃には食欲も出て来て、また宇部に向かう山越えルートの途中に、えぇかんぢのパーキングがあったので、そこでコンロに湯を沸かし、カップラーメンで昼飯とす。どぅせ今夜は宇部でよぅねんと宴会なので、質素な昼飯で充分。
そのままそのパーキングで寝たり、ギター弾いたりして夕方まで過ごした。車旅の最大のメリットですね。

今回、痛恨のミスは文庫本と老眼鏡を忘れて来たこと。
一人旅の間はネット社会から離れるので、唯一の娯楽が読書。ちょーどオモロいのを入手したばかりで、旅の間にあれが完読できれば最高だったのにや。それに老眼鏡がないので、地図もよぅ見えん。くそ〜〜〜〜。

さて、夕方宇部に入り、よぅねん宅を訪ねる。3歳になった双子の息子たちが、年に一度しか会わぬワシに懐き、じゃれまくる。わりとたれにでも懐くコたちださうだが「この懐き方は異常」とよぅねん。

よぅねん、日中の仕事で疲れており、明日もライヴ前まで仕事なのださう。
近所の居酒屋で飯食って酒飲んだら、もぅそのままおやすみ、のコース。ワシも寝不足解消にはその方が都合よく、また二日ぶりの「ちゃんとした寝床」で寝かせてもらひ、は〜、といふ気分。

6月19日(火)ソロ車中泊ツアー山口編:宇部BigHip 華麗衆ナイト ---------

さてけふはひとりツアー千秋楽、毎年恒例「華麗衆ナイト」への出演だ。
ぢつはちょーどしーなさんが里帰り(彼女は宇部出身)してゐて、ツイデだから一緒に演る?みたいな話になった。

しかし烏滸がましくはあるが、この毎年6月のワシの参加を心待ちにしてくれてゐる人も多い、と聞く。そこにいきなり「しーなとシュウ」のも なんだかネ、といふ事で、けふは梶山シュウ with Cで行くことに。(未知の人のためのメモ:梶山シュウ with C とは:基本ワシのソロにしーなさんがピヤノ以外のあれこれを使って色を添えるバンド内デュオの一形態。他に「椎名まさ子と執事フライデー」などがある)

ライヴが始まる頃には大雨となった宇部だったが、その中をどんどんお客さんが集まってくる。あちこちから「シュウさん」と声をかけられ、楽しみにして来たよ、と云ってくれる。落とせぬ!。

けふは他出演者がとみに濃い人たちだったので、どのやうにすべきか直前まで迷った。で、結局ソロでまづ派手めに「トゥアタラ」をカマし、2曲めで一気に落としてマイクなしの「海ごっこ」。これの二番で会場からピヤニカを吹きながらしーなさんが登場、といふ流れとす。これで一気に掴んだ。あとはもぅフツーに。せっかくなのでしーなさんの歌もフィーチャーし、「アルフォンシーナと海」も演る(この曲はベースのみの伴奏の極み、でもあるのだ)

いや〜素晴らしいライヴができたやうに思ふ。ラストはベースのルート音のみの弾き語りで「What a wonderful world」を演ったのだが、歌い終わりとともに会場にため息がもれたのを、ワシが聞き逃さなんだぞ!(笑)。たいへん良くできました、のライヴであった。
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よぅねん達との交流のおかげで、ここ数年は出身者のしーなさんよりも、宇部に馴染んでゐるワシである。毎度思ふがよぅねんやその仲間達のやうに漢気あふれるヤツらに、兄貴のやうに慕ってもらってゐる事実を、心して受け止めておきたいのだ。彼らの懇意に恥じぬやうなオトコであり続けねばならない、と思ってゐる。

6月20日(水)---------

帰る前に子供らに会ってから、と思ってゐたのだが、熟睡してゐるうちにもぅ幼稚園に行ってしまったやうで、会えずじまい。ありゃりゃあ、しまったな。順当に行けば次に会えるのは来年、4歳になってゐるハズで、まぁそれを楽しみにしておこう。

今年もまたよぅねんには本当に世話になった。
来年もまた、と云はれ「おうよ」と答え、広島への帰途につく。

一人旅の原則に従い、高速を使わず全て一般道を使い、約4時間で我が家に着。さっそく洗濯機を回し、旅の間の洗い物など。

夜は久しぶり、妖艶な歌姫前田トアのユニットを手伝う、ののリハに。去年も演った離島での野外イベントへの参加のため。なぜかこのイベントにはワシを呼んでくれるトアちゃんである。前回はギターのシュレック川本氏とのトリオ編成だったが、今年はパーカスに久保田雅文さんがゐるので、リズムアプローチがだいぶ自由度高くなる。

旅帰りでイキナリ3時間のリハ、は流石にしんどかったね。

6月21日(木)--------

入院してゐるオフクロを訪ねて行く。
医学的処置はすべて施された上で、まだ痛い痛いと嘆いてゐる。神経痛なのだ。
しばらく我流のマッサージをしてやると楽になった、と云ふので無理やり立たせ、歩行訓練をさせる。介護士に怒られちったけどね・・(笑)。

その後レッスン。
日中蒸し暑く、夜冷えるこの季節、生徒や友人に体調を崩すものも多い。かく云ふワシもこの時期喘息が起こり、声が出なくなるパタンが通例化しつつある。今年はなんとか耐えてみせるぞ。せっかく珍しくいっぱい仕事が入ってるんだからな。

6月22日(金)---------

岡山の朋友 ベーシストみじぃこと水本 和秀氏が、バンドのツアーで広島で来る、といふ噂を聞きつけ、なにも云はずに観に行く。会場はスマトラタイガー。

何の予備知識もなく行ったのだが、なんかアニソン系のイベントだって、みじぃのバンドも他の出演バンドも、それ系の音。まぁアニソン系など下手くそでは出来ないジャンルなので、どのバンドもみなテクニックは申し分なく、意外なほど楽しめた。

特にみじぃのあまがみJAWSといふバンドは、岡山のトップ・プレイヤーが終結した、といふ趣きで、圧倒的な実力を見せつけてくれた。

会場にゐるワシに大層驚きながらもたいへん喜んでくれ、サプライズの甲斐はあったな、といふもの。
同じ、地方都市の職業ベーシストながら、ワシなんぞより遥かに安定した仕事を回してゐる水本氏。人望とはかくありきか、といつも思ふのである。

思ひのほか、楽しい夜となった。また飲みすぎ。
まぁ明日はリハのみなので・・・。
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夜のクロール

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6月11日(月)---------

旧友であり、しーシュをはじめ、ここ数年ワシのレコーディングの全てに深く関わってゐるエンジニアでもあり、また頼りになる相談者でもあるところのカズイこと数井政彦が、なんと数十年ぶりにライヴす、といふのを聞きつけ、呼ばれてなかったが見に行く。

2年前、ワシの生誕祭ライヴに数曲参加してくれたのが 数十年ぶりの人前演奏、とのことだったが、歌うのはあれ以来のことらしい。どげなライヴをするのかいな?と思ひ、見に行くと、ちゃんとバンドを従えた立派なパフォーマンスだった。
バックを勤めしメンツはよぅく知ってる友人ら。ベースに中野チカラさん、ドラムスに折田シン、ギターはなんと、これまた旧縁深し、かつてSouth side avenue bandで共に青春を過ごした永利竜己だった。

本人が「まだリハビリ中」と云ってたやうに、全体的にも、また個人としてもバンドとしても確かに色々とアラのあるライヴではあったが、いたく感銘を受けたのも確か。MCでは何度もワシの名前を出し、歌詞を提供した歌を歌ってくれた。

旧友として誇らしい、良いライヴだった。
頑張ってゐる同い年の男が、そこにゐた。

「お前はどうだ?」と云はれたやうな気がした。
家まで歩いて帰りながら、づっと考へてゐた。
ワシはどぅなのか?。

6月12日(火)---------

「マザー!」といふ映画を観た。

ナンとも悲惨な映画で、聞けば各地で公開中止になってゐるいわくつきの作品、なのだとか・・・。
ナニが悲惨、って、物語の全てがメタファー(暗喩)なのだが、これが聖書を下敷きにした、まぁ要するに「神」と「地球」と「人間」といふものの矛盾と混乱・・・よぅするに、ど〜にも性懲りもないニンゲンといふ不完全な存在と、神といふ絶対存在が求める理想の乖離を、ホラー映画に置き換えたシロモノなのだ。

欧米ではやはり「宗教」や「信仰」と、人生を切り離せぬテーゼのやうなものがあるらしひ。
そは、日本のある種のミュージシャンが、政治的な言動やスピリチュアルな行動と音楽活動を切り離せぬことと似てゐる。

そらぁ分からんでもないが、生まれたばかりの赤ん坊が、無思慮な群衆の無思慮な行動により惨殺されてしまふシーンなどは、さういふ描写に寛容なワシですら、気分が悪くなった。なるほどこれは「原罪」の暗喩である。良くできてゐるし、悪い映画ではなかったが、二度と観たくない。

6月13日(水)---------

久しぶりに仏区尾譜に寄ってみた。
欲しい文庫本があったので、それを探して・・・。

目的のものはゲットできたので、あとはつれづれに店内を見て回る。
したら、楽器のコーナーに オヴェーションのアダマスがあった。しかも二台・・。

こはどーした事か?

オヴェーション・アダマスは、ワシがアコギ奏者として現役を過ごした80年代当時ですら、かる〜く100万を超える値が付き、自分で所有するなどあり得ぬ「エレアコの頂点」であった。
それがなぜこんな、楽器店でもない店に二本も!?。

まぁ今はアダマスと云へどもアメリカ製のものは少なく、法外に高価な楽器ではなくなってゐるが、見たところそれほど悪くなささうなアダマスが、4〜5万でここに。二本ともスティール弦のモデルだったが、あれでガットのが出てゐたら、衝動買いしてゐたかもしれんな。
ん〜〜〜〜〜・・・、仏区尾譜、おそるべし・・。

6月14日(木)---------

古い映画だが、「刑事ジョン・ブック/目撃者」といふのがある。

アーミッシュ、といふ信仰共同体をファクターにした、若きハリソン・フォード主演のサスペンスなのだが、この映画の中で、アーミッシュの女性が、働く男たちにレモネードを差し入れするシーンがある。

レモネード。

スヌーピー、およびピーナッツ系のコミックでもしばしば見かける飲み物。名前だけはむか〜しから耳にするが、実際あまり、『はいこれがレモネードです』といふ形で見た事がない飲み物ではある。
文献を紐解くと、レモンの果汁と砂糖、水を合わせたごくシムプルな清涼飲料のことを云ふらしひ。

ちょうど家にポ○ッカレモンがあったので、それを蓋つきのカップに適宜注ぎ、砂糖を適当に入れ、水と氷を加えて蓋をして、じゃかじゃか振って混ぜ、飲む。

うまい。
これは良い。
ジョン・ブックになった気分である。

6月15日(金)--------

久しぶりにしーシュのリハ。

作曲のスランプに悩んでゐたが、ここ数ヶ月でナニか堰が切れたやうにポコポコっと曲が書け、それを完成させるリハとす。どれも割とポップな曲で、えせニック要素もプログレ要素もない。
まぁさういふ時もあらぁな。

最近、魅力的な中年〜壮年の女性に『歌詞が素晴らしい』と褒められる事が多く、そはとても嬉しいし誇らしい。
若い娘100人にウケるより、はるかに力強い賛辞だと思ふ。

また、かういふことを思ふから、スマッシュヒットが出せんのだらうな。

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私が代わりませう/2018年初夏関東ツアー

6月2日(土)横浜元町アースリーパラダイス:しーなとシュウ・ワンマン--------

初夏の横浜へ。

暑くも寒くもなく、良い気候だ。
今回、ヒコーキの時間が早く、会場入りまでの待ち時間が長いので、いつもはライヴ翌日に行く中華街に先に寄り、行先の友への土産などを買う。横浜はツアーの最終日、といふケースが多く、ここで買う土産が帰宅した広島での晩飯になるのがデフォルトだったが、今回はさうも行かず・・・。

いつもながら「おかえりなさい〜」と迎えてくれる元町アスパラ。
だが、このやりとりもこれが最後かも・・・、我らしーシュ関東の重要な拠点であるこの店も、いま「移転問題」のさ中にあり、少なくとも現住所でのしーシュのライヴは、けふで最後になる、といふ。

心して良きライヴを。

時間にはお客さんは満員。けふは特にトピックもなく、ただひたすらオリジナル・・・、ここの常連の皆さんが好きでゐてくれる数々の曲を、できるだけ沢山、丁寧に演奏し、粛々と歌った。
アンコールが2度も来る盛況。
その後、居残ったお客さんを前にしての「エキストラ・ライヴ」も。

思へばりぶさん高田エージさんとのつながりの中で、アスパラのマスター宮さんと知り合い、『是非ウチでも』との事で、知り合いもいない横浜に来て、それからワンマンでも会場がいっぱいになるほどまで、この店に馴染んだ我らだった。この店で「同出演者による2デイズ」を演った演者は我々だけ、なのださうだ。
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移転による閉店、なので、きっといつかまた宮さんの元に、けふと同じお客さんが集うライヴがある事だらう。その日を心より楽しみにしながら、今はこの中華街のはずれにある、好ましいお店と、そこの仲間たちに、しばしのお別れを。
アディオス・アミーゴ。
本当にありがとうございました。

6月3日(日)東京 築地ブルームード:地下室の会20th アニバーサリィ ---------

こないだ広島でも出た「地下室の会:全国大会」の東京編。
当初我々はここだけの出演を打診されてゐた。まづ「築地」といふのに軽く驚く。築地にライヴハウスがある、といふのも新鮮な驚きだった。しかも「築地市場」の目と鼻の先に・・・。

けふは地下室〜にふさはしく、ヴェテランからフレッシュまで、東京で活躍するプロのベーシストが繚乱す。
ベーシストだけ羅列すると、吉岡満則前田jimmy久史和佐田達彦TAK斎藤イゴール・サーヴァドラ・ヴァレンズェラ(from Chile)、高橋ゲタ夫(敬称略)。
付随する他パートのミュージシャンも、精鋭であることは云はずもがな。

けふも素晴らしいライヴが繰り広げられた。
ワシらは2番手。
いろんなところに出て、いろんな経験をして、もぅあまり「緊張」をしなくなったワシだが、この地下室〜ライヴだけは、やはり今でも緊張する。けふも日頃せぬやうなミスを多発してしまひ、やれやれ・・といふかんぢ。

まぁ、ウチの「売り」である『男女の声で不条理オリジナルを精緻なアレンジと合致するグルーヴで聴かせる』といふ部分はアッピールできたやうで、急遽 明後日のFMラヂヲ番組への出演を依頼された。

ラストは、ゲタ夫さんの呼びかけで全員がステージに上がり、大セッション。これ意外と珍しく、といふか、地下室〜のライヴではぢつは初めての事。いつものラストはベーシストがステージに揃ってご挨拶、でシメ、となるのだが・・・。

3本のベースをみんなが使い回しながら、セッションが回る。みんな弾きまくりのハシャぎまくりでみんな楽しさう。ワシは今回唯一のフレットレス奏者だったが、ワシのヴァネッサもみんなで回したりして、いつまで続くんか?といふ盛り上がりとなった。

今回、チリからの参加イゴール氏の8弦ベースがトピック。真ん中4本が通常ベース弦で、上に二本(CとF)、下に二本(BとF#)が追加され、チョイと弾かせてもらったが、もはやフツーのフィンガリングでは対応できぬ代物。
弦も特注ださうで、本人の写真まで入ったセットを見せられて『はぁ〜』となる。チリでは有名な音楽家なんださうな。してこのバケモノのやうなベース、分解してリュックサイズのカバンに入れて運べるんだと!。
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このやり方で普通のフレットレス作ってもらへんだらうか?。有名にならなダメか?。

あと、前田さん、和佐田さん、斎藤さんの3ベースグループのフロントとして参加してゐた、サックスの前田サラさん。
ちょりん、としたおとなし目の美形女性が、一度サックスを持ってステージに上がると、おっさんベーシスト3人を圧倒するおっさん的ブロゥでブィブィとグルーヴを引っ張る様は圧巻!であった。東京の裾野の広さを感じた一夜であった。
7be68e59a8bf3b381cf9cb7b37108a6a-770x1155.jpg 前田サラ

6月4日(月)オフ:銀ブラ ---------

ゆんべ、ライヴを終えて帰る道すがら、築地市場がもぅ動き始めてゐるのを見た。
22時には、もぅ「翌日の流通」が始まるのだ。日本の経済はここから動き始めてゐるのだ。政治家などが動かしてゐる訳ではないのだ。

な訳で、オフのけふは築地〜銀座〜新橋、を観光。椎名誠の小説やエッセイで何度も触れられ、また多くの歌謡曲の舞台として描かれた いにしえのお江戸繁華街。なかでも、長年の憧れであったビヤホール「銀座ライオン(本店)」や、おぢさんの聖地「新橋ガード下」でイッパイ呑れたのは最高だった。

オトナの街、といふ印象 深し。人は多くともうるさくない。
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6月5日(火)下北沢ブルームーン:しーなVSシュウ --------

先日の築地ライヴにて、もと爆風スランプのベーシスト、和佐田達彦さんにスカウトしていただき、急遽ラヂヲ出演することになった。ので、渋谷まで行く。

昨日の銀座の真逆を行く渋谷の喧騒。喧騒、っていふかもぅ「騒音」やな。騒音の街。ノイズの街。
その真っ只中にある、いわゆるサテライト・スタヂヲにて、「竹内藍のAi Tube」といふ番組にゲスト出演。もぅひとかたのゲスト、キーボーディストの遠山無門さんと、フツーのラヂヲ番組と比ぶればだいぶシブい、といふかツゥな出演者を招いてのトークを売りとする番組。

パーソナリティの竹内藍さんと、和佐田さんの軽妙な導きにより、軽妙にトーク。和佐田さんがワシらを見たときの感想など述べられ、身にあまるやうなお褒めをいただいて感動。まぁ放送中にどんだけ反応があったか分からんが 楽しい経験をさせていただきました。
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あ、アーカイブスが2週間後からこちらで見れるさうですよ(ちなみにまだです)。

さて、ワシらは下北沢へ。
目指す会場はおなじみブルームーンなれど、けふのワシらは対バン同士。さう、ライヴァル対決企画「しーなVSシュウ」である。以前、広島で一度開催して、あまりのガチぶりに一瞬会場が「引いた」といふ伝説の企画。

まぁそれはさておき、ブルームーンではもぅ何度もソロを演ってゐるワシに対し、しーなさんは初めて・・・、てゆーかお江戸でソロを演る、といふこと自体が初めてらしく、周囲の期待は高まる。

ワシはいつものベース弾き語りに加え、小店長 角辻順子ちゃんのギターを借りての二刀流で。
この借りたギターがトラブルの対処に繋がったのはなんの兆候か?。

一曲目、いつものやうに即興で練り上げた音像に徐々に音を重ね、クライマックスに向けて盛り上がってゆかんとするまさにそのとき、「ブっ」とベースの音が消えたのである。おわ!?と思ったが、歌を止めぬままアレコレ原因を探る。歌を止めぬまま探ったがどーにもならんやうなので、歌を止めぬままそのままギターに持ち替えて残りを歌いきった。その対処に場内は大ウケであったが、ワシにしては不本意以外ナニでもなく、「ん〜〜〜〜〜」の世界。

しかし、ギターを借りておいて(しかもタマタマトラブった曲と同じ調弦にしてゐた)よかった、といふのが如何にもワシらしくて、これまた「ん〜〜〜〜〜」の世界。ツアー終わった今も、あのときの断線の原因は分からず。

その後、しーなさんのソロ。
オリジナルは勿論、スタンダードやシャンソン、カンツォーネに昭和歌謡、はては正統派声楽曲まで、流石のレパートリィの幅広さを見せつけ、場内を唸らせる。これでピヤノがグランドかアップライトであらば、けふのワシは霞んでゐたであらう。お見事!な 相方の初お江戸ソロであった。

最後はしーシュで3曲。これはもぅ安定の。
てらしましんごとひでこ夫妻が来てくれてゐたので、おそらくしんごには分かってくれるであらうMAGMAへのリスペクトを込め、「クリヴォ・ホロ」を演った。

終わってみると、良いライヴだった。
会場でギターを借りる、といふのはこれまでなかなか盲点であり、かうすれば手ぶらで旅ができるのだ、と。ので、8月に決まってゐるソロ東京行脚は手ぶらで来て歌うことにす。

終演後は、その8月のライヴで一緒する鍵盤のちなみんこと滝ちなみ女史と、作曲につひて語り合う。
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6月6日(水)吉祥寺シルバーエレファント:吉祥寺夜会 --------

さて初夏のお江戸ツアー千秋楽。

2002年、プログレッシヴ・ポップ・トリオ「オルカ団」を率いて、初めて上京したとき、ここに来たのだ、の吉祥寺は老舗ライヴハウス「シルバー・エレファント」。
かつて国内プログレの殿堂、と呼ばれたこのハコには、その後の東京行脚で何度もお世話になった。
・・が、音楽性がロック系から遠ざかり、会場もライヴハウスからカフェなどに推移して・・・。調べてみたら、最後に出演したのは2010年の夏だった。

それ以来のシルエレ。
先代社長の娘さんであるところの、現オーナー幸恵さん(カワイイ)とも、ホンマに久しぶりの再会。
「お元気さうで」「シュウさんも」といふ会話が嬉しい。

今回、ワシらが立ち上げた企画として、高満洋子&上原ユカリ裕Duoと2マンで演らせていただき、「吉祥寺夜会」と名付けた。シリーズ化して行ければ良いな、との思ひを込めて・・・。
意外なことに、長く東京で活動してゐるヨーコもユカリさんも、シルエレは初めてなんだとか。ハコを紹介する意味でも、けふは結構重要な初日、といふことになる。

だが、様々なタイミングが悪い方に傾き、「この日は行けぬ」といふ人が重なってしまひ、正直、集客はシビアなものとなってしまった。無念。

それでも、ライヴの内容はなかなかのもので、ヨーコ&ユカリも、シルエレの音響と「気」の良さにご満悦。さう、ここはプログレ云々を抜きにしても、たいへん良いライヴハウスなのだ。スタッフも、若いがキビキビしてゐて動きに無駄なく、決めるべきところはピシっと決めてくれる。
まごうことなき、老舗の名に恥じぬ名店であった。

是非、シリーズ化して継続して、ゆくゆくはここを満員に!と、皆で盛り上がった。

個人的には、8年ぶりの感慨、だいぶ深し。
思へば遠くへ来たもんだ、が、まだ出発地点が見えたまま、といふのも、これまた・・・・。
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6月7日(木)帰広 ---------

広島へ向かう飛行機の時間は夕方。なので、昨日の4人で半日遊ぶ。
天気良く空気もさはやかで風が涼しい。
缶ビール買って、歩きながら飲みながら、完全な「ダメ中年クァルテット」となって、街を徘徊した。

ヨーコ、ユカリさん、ありがとう。
ふたりとも、けふはこの後 移動の予定があって、広島へ帰るワシらも含め、みんな旅だね、と笑う。

日が長くなり、夕暮れの中を飛ぶ飛行機から、富士山が見えた。

6月8日(金)--------

東京ツアーをしてゐる間に、遠方の旧友である石川晃くんの訃報が入った。

深い交友があった訳ではないが、たいへん素晴らしいギタリストと認識しており、大阪はなんばのプラセボといふ店のマスターであり、なにより2008年のメキシコツアーを、共に旅した同士でもある男だった。
そのメキシコツアーの壮行会ライヴを行ったのが、他でもない吉祥寺はシルエレであり、その共時性に強い縁を感じ、悲しみに拍車をかける。

メキシコ原野をゆく夜行バスの中で、拙曲「 Dance」最初の断片をMDヲークマンに吹き込んだとき、前の席に座ってゐたのが石川くんだったのだ。

享年41歳ださう。
心よりご冥福をお祈りします。

6月9日(土)安芸高田市 高宮ろぐはうす:居酒屋椎修 高宮編 --------

すすむしーシュ。

恒例となった高宮ろぐはうすへの出張。
以前も書いたが、正式な住所もなく、看板もないこの場所。だが、「高宮のろぐ」と云へば「あぁアレね」と誰もがわかるといふ(笑)、あのろぐに今年も帰って来た。
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地元のスタッフの会場準備と並んで、ワシらも料理の仕込み。
仕込みの合間にサウンドチェックして、の作業にも慣れたもん。ワシらってよぅやるよねぇ、とかしーなさんと笑いながらの準備も楽しい。
ただまぁ、まだ旅帰りから二日も経ってない訳で、正直疲れてゐるのは否めない。
以前にもこのイベントで、低血糖のやうな状態になってしまったしーなさんは、慎重に水分栄養を補給しながら・・。
ワシは呑気に、空き時間は日光浴したり・・・(天気よし)。

アレコレやってゐるうちにお客さんが集まり始め、料理もわらわら注文が入る。
けふのワシは「揚げたこ焼き」と「シュウ麺」と「バラ寿司の具」を担当、たこ焼きとバラ寿司は作り置きができるが、シュウ麺はオンデマンド。最初のお客さんが「おいしい!」と云った途端にドガっと注文が殺到し、以後ワシは鍋振りっぱなし。20人ぶん用意した麺が、あっと云ふ間に売り切れた。ありがたいことで。

その後、オープニングアクトとして、しーなさんの生徒であるこの地の鍵盤弾き「ミドリ&アイ」がピヤノ連弾で幕を開けてくれた。ふたりともえらいこと緊張してらしたが、しーなさんも交えていい雰囲気に会場をナゴませてくれた。

けふの主役(?)は、高宮のカっちゃんこと中村克久で、ワシと同い年の彼はもぅしーシュの大ファンであり、ワシらに良くしてくれるこの町の人々のなかでも、とりわけワシらに良くしてくれるパーソンのひとり。
彼と、彼の周りの仲間たちの会話は、それだけで楽しく、なんかのコメディを観てゐるかのやう。
けふは特に、カっちゃんが自ら主催を買って出てくれた事もあり、周りのサポートも皆でカっちゃんを盛り上げやうと画策する。
34984854_1795104577235135_2836697161658269696_n.jpg カっちゃんとワシ

その企みの全てがとても楽しく、よくかういふコミュニティにワシらを巻き込んでくれた、と感謝もひとしを。

思へば、元高宮高校の教師である平原先生の導きで、安芸高田市に来るやうになり、そこから繋がった縁で吉田町での年例ワンマン、ろぐはうす、湖畔のコンサート、果ては小学校でのライヴ(タマタマ誕生日だったので学童全員でのバースデイソングのプレゼント付き)まで・・。

孤独なデュオ、などと云ってはバチが当たる、本当に好ましい人たちとのご縁である。
心より感謝。
けふも良いライヴだった。

6月10日(日)オリエンタルホテル:ラウンヂしーシュ --------

疲労蓄積(笑)。
が、けふで、関東ツアーから続く一連のライヴの日々が一旦終了す。シメの壱日。
オリエンタルホテル営業デイだ。

ユンケルを吞んで会場入りしてみると、1st時間帯は貸切でステージなし、2ndから、といふ事だった。あらら・・・?
連絡は受けておらなんだが、まぁせっかくなので、と片付けを急ぐ店員さんを尻目にリハをさせていただく。

一連のライヴディのシメが、前回みたいな居酒屋状態だったら嫌だなぁ・・、と思ってゐたが、けふは常連Hさんご夫妻をはじめ、たいへんしっかり聴き入ってくれるお客さんばかりで、まるでライヴのやうに演れた。
嬉しいねぇ。かういふ演奏ができると、自分らの疲れもフっとぶのだ。

けふで一連のライヴが終わった、といふ事を聞いてHさんご夫妻、『ぢゃあ飲もう!』と云って下さり、またご相伴にあずかる。

善き人たちとのご縁で、演奏して暮らす、といふ人生が送れてゐる。
感謝の気持ちは、やはり音楽で示すしかない。
それが我らの人生なのだ。

挫けるわけにはいかない。

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さよなら 一つ云わなかった

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5月26日(土)---------

昨日のオリエンタルの現場では、たいへん珍しく「フレット付きHi-C調弦 5弦ベース」を使った。
生徒に対してメロディやコードを先導してやるのに便利なので、レッスンで使うことがほとんどだったのだが、此度初めて「現場」での活用。

これがなかなか良かった。ごくごく自然にコードアプローチが出来、なをかつギター域へのソロ、など、これまでにない展開を得ることができた。まぁ弾き慣れてないので阿呆ミスはいっぱいあったが・・・。

このアプローチならば、6弦ベース(ベースVI)を使ふ、といふ選択肢もまったくアリだ、と思った。
てなかんぢで、また熱が上昇するベース VIマイブーム。ぬ〜〜〜〜〜・・・・。

ところでこの5弦ベース、昔の生徒が「金に困ってゐる」やうだったので、ワシも金が余ってゐる訳ではなかったのだが、まぁ買った。ワシも金に困ったらたれかに売ろうかな、とか考へてゐたが、このかんぢで行くと持ってた方が良い気がす。ホンマ云ふと、せっかく手にした楽器は売りたくはないのだ。

だが、著名なミュージシャンにも、さういふ時期(手持ち楽器を売らねばならぬ時)があった事を告白する人も多い。実際、ワシが駆け出しの頃ハコバンでご一緒させていただいてゐたピアノのおじぃさんが、晩年は楽器や機材を友人に買ってもらって生活費に宛ててゐた、といふ話も聞いてゐる。

音楽家の老後、を深く洞察するのである。
あれはやがて来る、ワシの未来の姿なのかも知れぬのだ。

5月27日(日)---------

長い散歩に出てみたくなったので、出る。

どこへどぅ、と考へず、心が向かうママに足を向け、むか〜〜〜〜し住んでゐた街を通ったり、ツイこないだまで教鞭をとってゐた学校らへんを歩いたりもした。やや薄曇りで風は冷たく、長い散歩にはちょうど良い気候だった。ほとんど休憩なく、約2時間。
「健脚」であることは間違いないやうだ。

午後は、話題の「エイリアン・コヴェナント」観る。

「初代・エイリアン」からはや幾星霜。CGの進化は映像の不可能をほぼ払拭しはしたが、今にしてみるとあれだけチャチぃ初代エイリアンの、心の底から震え上がるやうな恐怖には、遠く及ばぬ。

特に今回、ツッコミどころが多すぎて なんだかネ、の世界。
でも、間違いなく次回作は作られて、またそれ見ちゃうんだらうな。

5月28日(月)---------

レッスンの前に時間が取れたので、これまた話題の映画「孤狼の血」観に行く。

久々の映画館。月曜日はメンズサーヴィスデイ、といふこともあってか、会場はおっさんばっかり。
へ〜、とか思ひながら。

広島は呉を舞台にした架空の街で繰り広げられる、ヤクザと刑事の丁々発止、と云へばそれまでだが、原作はかなり面白く読んだ。時代背景は1988年、といふことでケータイもネットもない時代。実際に呉市や広島市でロケが行われ、どげな風に時代感を出しとンのかいな?と思ってゐたが、なかなか。
明らかに知ってる街角とかが映るんだが、ちゃぁんとひと昔前の見たこともない街、になってゐる。

映画の出来、としては、原作の面白さを越えてはおらず、残念っちゃ残念。だがまぁよぅ出来てゐる、かな?。
チョイ役の女優がめちゃくちゃワシ好みであった。阿部純子、とな・・?。
あと江口洋介竹野内豊、一時期トレンディドラマの双璧をなしたこの二人のイケメン俳優が、見事なヤクザを演じてゐるのは感心。とくに竹野内のチンピラっぽさは、はじめ誰か分からんかったほど見事だった。

知人が何人かエキストラで出てゐる、と聞いてゐたが、分からんかった。

5月29日(火)--------

久しぶりの「趣味のアルバイト」に。
派遣の派遣、にも関わらずご指名を頂けるやうになった催事場の搬入搬出仕事。

ホンマは搬出の時にこそ役に立てる(大量の荷物を一気に片付けてトラックに乗せる)のだが、搬入はあまりハードでもなく、所在ないかんぢすらある。まぁ久々に体を動かして労働に勤しみ、「力持ちで気の利くアルバイター」として汗を流した。

前にも書いたが、ワシはここの人たちに「わけありの放浪者および遊び人」と思はれてゐるフシがあり、まぁ別にいいか、と特に否定も肯定もせずにゐる。「来週(搬出)は来れないの?」と問はれ、「えぇ、また旅が」と応える。「気楽で良いねぇ」と云はれて、さうでもないんだが、と思ひつつ、いつまで頼りにしてもらへるものやら・・・。

5月30日(水)---------

ワシが駐車場として借りてゐるアパート前のスペース。
そのスペースの隣に、ちょいと前から軽自動車が停まってゐる。そらぁ別に構わん。ここは駐車場だし、たれか新しい借り人ができたのだらう。

が、

これがやたらこっちに近いところに停めやがる。
ちょいと癖のあるスペースで、そもそも車が入れにくい場所なのに、さらに難しくなってゐる。あまりにアレだったので、『もぅ少し向こうに停めよ」と張り紙をしてゐたのだが、どーやらここ数日 持ち主が車に立ち寄った形跡がない。どーいふ暮らしなのか?。
知人が見た所『お前よぅこんなところに入れられるなぁ』と。まぁそれくらい非常識な停め方だった訳だ。

「いつかコスるぞ」と思ってゐたら、けふコスった。
『コリっ』と。

ほらみろ!、と思ったが、まぁ向こうは停まってゐる状態なので、悪いのは100%こちらだ。ワシは正義のひとだ。
大したキズにもなってないので、示談で済ませたいが、相手がわからんのでどぅしやうもなく、仕方なく大家さんに連絡を取る。事情を説明すると『わかりました。そりゃ相手も悪いね』と間に入ってくれ、双方痛み分け、と相成った。相手もややこしい人物でなくて助かった。

ここの大家さんはたいへん良心的で、住民苦情にも親身になってくれるので、本当に助かってゐる。

さういやこれ書いてて思ひ出した!。
前、しーシュで某・こころ住宅展示場のイベントに出た時、終演して駐車場に行ったら、ワシの車の後ろがボッコりヘコんでテールランプも割られてゐた。多分、隣か後ろかに停めた車が当て逃げしやがったのだらう。家族で住宅展示場に来て、遊んで、他人の車をヘコませていけしゃぁしゃぁと黙って帰り、団欒の晩めしを喰ひやがったに違いない。

お前らの人生に大きなバチが当たることを、心から祈る。

5月31日(木)---------

なにやら朝からよぅ電話がかかり、立て続けに仕事の依頼が舞い込む。
かういふ日もある。捨てる神あらば拾う神あり。

レギュラー調弦にしたガットギター、バリトン調弦のスティールギター、とフレットレスのベース。
この三つを携えて、車中泊しながら全国を回るツアーを計画してゐる。また新しいソロの拡散だ。

と、練習してたらガットの弦が「パァン!」と切れた。

6月1日(金)---------

低迷の中で、また一年が折り返した。
ツイこないだ、やはり低迷の中で年が明けたやうに思ふが。

年の後半にかけて、かねてよりの願いであった、三次の好ユニット「竹弦教」としーシュのコラボ企画が実現する。
これにかけて新曲を書き下ろしたり、共作をしたりしてゐる。
締め切りがあると効率が上がる、といふのは、いつぞやの舞台音楽の時と同じで、2年続きの創作スランプから脱却か?のごとくいろんなパタンの新曲が書ける。まぁどっかで聴いた事があるやうなものの組み合わせ、と云へばその通りなのだが・・。

思へば、なんやかんやで曲を作り続けて来た人生ではある。
ロックから始め、フォーク、ブルーズ、ジャズ、ジャズロック、プログレ、ポップス・・・。音楽遍歴は節操ないが、その中でづっと「オリジナル」を書き続けて来た。

それでも これまで一度も「作曲家」として認知されたことも、評価を受けたこともなく、こともあらうに『シュウさん曲も書けるんですね』などと云はれたりもす。

だが、奇特な例ではあるかも知れぬが、ワシの曲をカヴァーしてくれてゐる人もゐる。言葉はなくとも、そは、ミュージシャンからミュージシャンへの最大の賛辞だと思ふ。
同じやうにワシも、偉大な仲間たちの素晴らしいオリジナルをカヴァーして歌って行きたい、と思ふのだ。

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不思議に明るい雨の午後は

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5月19日(土)高田エージ&しーなとシュウ@お好み焼きの大松 ---------

週末を挟むライヴ連チャン3日目はこれ。
勇造さんと並んで、毎年この時期広島にやってくる旅の「アニキ」高田エージさんを迎えて、大松。

全国のイベントによく出向いてゐた頃は、あちこちでしょっちゅう会ってゐたが、イベントも減って 最近は年に一度ここで会うだけ、の事が増えたエージさん。相変わらず精力的で長いツアーを続けておられ、元気さうな姿。
大松+エージさん+しーシュ、とくればもぅ一人、パーカスのてっちゃんこと小川哲弘を外しては語れぬ。けふもてっちゃんはメンバーとしてフル稼働。

前座に「大松ロマンチカ」が出演。大松店主ヨシコちゃんの娘、MANAKAがなんとベーシストとしてステージデヴー!。このMANAKA、ワシの高校の後輩になる(もっともワシが在籍してゐた頃は男子校だったのだが)。だいぶちぃさい頃から知ってゐるのだが、は〜ベース弾くまでに成長したかよ・・・。

けふのしーシュは一曲だけデュオで演り、あとはづっとてっちゃんに入ってもらった。
その後のエージさんとのコラボでも、てっちゃんはほぼ全曲で参加。このトリオをして、エージさんから「広島ロックンロール・フェローズ」と命名を受ける。

去年よりさらに輪をかけて見事なセッションとなり、またまたよぅ盛り上がったなぁ。
考へてみれば、最初ここで演った時はただ「浮いてる」だけだったしーシュ。今もまぁ浮いてるっちゃ浮いてるんだらうけど(笑)、さういふ「馴染んだ浮き具合」てのがたいへん心地よい。

明日も同じメンバーで、芸北オークガーデンだ。

5月20日(日)高田エージ&しーなとシュウ@芸北オークガーデン:サティ庵 ---------

「晴れ男(らしい)」高田エージの霊力で(?)、ばかッ晴れな5月の空。
メンバー、スタッフは昼には芸北に集結して食事&リラックス、ださうだが、しーシュはしーなさんの仕事終わりを待って後追いする形。ツイこないだきた芸北に、けふもまた、みたいな・・。季節が進み、ホンマに気持ち良い天気。

さて今年からライヴ会場が変わった。
いつもはオークガーデンのリストランテに特設ステージを作ってゐたのだが、今回から「管理棟」をライヴ会場に改装して、のライヴとなる。一部では「サティ庵」と呼ばれてゐたこの建物を、ライヴ仕様にしたのは管理人の小松 義則さん。この小松さんとのお付き合いから、芸北へのコネクションや、チームYujin、およびHoneysとの交流が始まったのだ。

「こけら落とし」となるけふのライヴ。
小さい会場にしては過剰なほどの(笑)音響機材や照明が導入され、またよぅ盛り上がった。初めてのライヴにふさはしく、遠方からのお客さんもあり、昨日から連チャンのお客さんも含めて、けふも見事なロックンロール・ショウが繰り広げられた。

エージさんに限らず 旅のミュージシャンは、会場のお客さんが同じでも、割と連日同じ演目で押し通す人が多い。
しーシュは・・・、てゆーかワシはまだそこら辺 修行が足らず、前日と差をつけやうとしてしまふ。
けふのエージさんも、昨日とほぼ同じ演目だった。それでお客さんが飽きるか、といふと全然そんな事はなく、むしろ「来た来た〜!」みたいに盛り上がる。

それで良いんだよ!と云はれてゐる気は、過去に何度もしたハズなのに、まだそこに至れぬワシなのである。小物である。
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打ち上げでは、エージさんと「音楽の話」で盛り上がる。不思議な縁で、「あの高田エージ」とかうして飲んでゐるのだな、と思ふ。人生は分からぬものだ。
それほど量を飲んだ訳でもないが、なぜか酔っ払い、後半あまり記憶ナシ。

5月21日(月)---------

下界に帰る。
けふもよく晴れ、清々しい天気。
エージさんはお江戸へ、ワシらはそれぞれの「場」に戻る。

家に着くと昼で、此処数日の運動不足を解消すべく、遠くのスーパーまで歩いて買い物に行く。
やるせなき人生の諸問題が降臨して来て、なんの、と歯をくいしばる。

負けてはならぬ。

5月22日(火)---------

午前中、姉貴と会って血族審議会。
帰りの足で保険会社に寄り、凍結してゐた口座の書き換え手続き。
スタヂヲに寄り、機材のチェックと撤収。
夕方からレッスン。新入会があり、また女の子。これで火曜日は6人の若い女性と触れ合う日となった。

*最近、物忘れが激しく、けふぐらい行事が立て込むと、ナニか一つ落としてしまひさうな気がしてならぬ。ので、模造紙にやらねばならぬリストを挙げ、車の中に貼っておく。だんだんちぃさく莫迦になりつつある。

5月23日(水)---------

雨。
寝覚めの悪い夢を見て、早朝に起床。
そもそも此処数日、眠りが異常に浅く、3時くらいに目が覚めてその後イゴイゴ眠れぬ、といふ日々が続いてゐる。
こないだ聞いたのだが、エージさんなど 今でも休みの日は10時間くらいへーきで寝れるさうである。だから元気なんだな〜。

まぁ眠いのは仕方ない。
向原へ出張レッスン。雨の中、「ぐっち」を走らせる。行って、帰って、約4時間。

この「ぐっち」、気づけばこの夏でローンが終わるやうである。まる3年、男の36回払い!。

夕方からのレッスンは市内なのでバスで行く。
5月も半ばだのに、まだぐぢぐぢと寒く、こらぁ体調も悪くならぁな、といふかんぢ。
帰りは生徒の車に乗せてもらふ。

晴れた日であらばこの夕方からのレッスンがチャリ通となり、それでまぁ『ライヴがなくレッスンが立て込んでゐる時の平均的なウィークデイの典型』といふ1日が出来上がる。

5月24日(木)--------

早川岳晴佐藤研二

日本の音楽界で、ロックとジャズを軽々と跨ぎながらその存在感をアッピールする二人の巨匠ベーシストが、なんとセロとコントラバス、といふデュオで広島にやって来る、といふライヴを観にゆく。

佐藤さんとは2012年ぶり。少年時代にはファンとしてライヴを観に行ってたりしてた人だが、不思議なご縁がつながり、佐藤さんのソロツアー広島の会場手配を手伝わせていただいたご縁で仲良くなった。「地下室の会」の創立メンバーでもある。

早川さんは、もぅ云ふまでもなく日本ベース界の「巨人」。早いうちからロックとジャズを股にかけた活躍で名を馳せた伝説のミュージシャンである。あの鈴木亜紀ちゃんと一緒に活動されてたりする。
前回、亜紀ちゃんとご一緒したとき、『ベースばっかり集めてライヴ、とか演ってみたいわ〜、早川さんとシュウさんと〇〇さんと・・・』みたいな事を亜紀ちゃんが云っており、そらぁ実現したらスゴいね、とか応えてゐた。
亜紀ちゃんから多少なりとも噂は耳にしておられたやうで、『あぁ、キミが、あの・・』と。

ご両人ともフィールドを超えて、半ば伝説的なベーシスト。そのふたりの完全なるアクースティック表現や如何に。

しっかり書き込まれた譜面を観ながらの演奏だが、合間合間の即興部分は「流石」の世界。楽曲ジャンルは多岐にわたり、ロックのスタンダードからジャズはもちろん、クラシックまで。
休憩を挟んで2時間半、見事なステージだった。

早川さんのコントラバスは何度も接する機会があったが、佐藤さんのセロが見事で唖然。
いつから演ってるんですか?の問いに、「30になるちょっと前から」とのこと。佐藤さんと云へばギブソンEBのぶりゅぶりゅ弾きまくり、が有名だが、また全然違った表現で、なんとまー天才とはかくや・・と思はしむる時間だった。

あー、ワシもちゃんと真面目にセロやっておきゃよかったな、と 後悔先に立たず。
ワシの人生って、づっとこんなだなぁ・・・。

5月25日(金)しーなとシュウ営業形態@オリエンタルホテル---------

月イチしーシュの「営業」。

最近この仕事がなかなかビミョ〜である、とはよく書いてゐるが、けふはまぁスゴかった。
インスト・・・ジャズやスタンダードで構成した1stステージ(20:30〜)はまだ良かった。ガヤの中から意外にも熱のこもった拍手や声援も飛び、手拍子も起こるほど。

だが、なにやら団体が入ってきた2nd以降は、もぅなんか完全な「居酒屋」状態。なんせ30人くらいの中年男性が、我も我もの大声で喋りまくり笑いまくる。野犬収容所みたいな騒ぎだ。すぐ隣にある、蓋を全開したグランドピヤノの音が聞こえないほどの騒々しさ。当然自分の弾いてるベースなんぞほとんど聞こえぬ。

またかういふ状況って、こっちの音を上げれば上げるほど、向こうの声もデカくなるだけで、効果ないンよね。
まぁワシらは我慢して演るけど、いつもワシらを観に来てくれてゐるHさんご夫妻や、けふはわざわざ東京から立ち寄ってくれたしーなさんの同級生が居られ、申し訳なくて仕方ない。

かういふ場所だからまぁ仕方ないんだが、あんなに騒ぐンならかういふ店に来にゃえぇのに、と心から思ふ。
村上春樹風に云はせてもらふなら

「この街は広い。あなたがたに向いてる店はほかにいくらでもある。どこにあるのかは知らないが」

shikame.jpg *写真は本文と関係ありません
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