旅日記:うぶすな離れて 遍歴の果て

夏のツアー記2017
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7月14日(金)三ケ日WATTS「夏の湖畔の男と女」

夜行バスで名古屋まで→JRで新所原→天竜浜名湖鉄道にて都筑→タクシーで三ケ日WATTSへ。
まぁ長き道のりなのだが、最後のタクシー、これが呼んでも来ぬのに参った。まぁ数が少ない上に範囲が広いんだらうが、ゆぅに30分以上待たされ、よぅやくWATTSに乗り込むことができた。

下宿(けふのライヴ後は出演者、希望者は隣接するコテージに宿泊することになってゐる)の準備をしたりしてゐるうちに、高満洋子、上原ユカリ裕、じぶこんのタケポンとゆぅこりんが順次到着。

共同企画のつもりだったが、なんとなく「企画人」ぽいニッチに収まってしまったしーシュ。その例に倣い、けふはトップの出演とす。とは云へ、他のふた組にも必然的に参加する訳だから、ステージに立ってゐる時間は長いのだ。我ららしいニッチ。

ワシらがトップを務めると、イベントがうまく流れることが多い。けふもそのかんぢで、3組ともなかなか渾身の演奏で、素晴らしかった。
「じぶこん へそ祭り」を終えて間もないワシは、もぅほぼじぶこんにも出ずっぱり。お客さんも多くはなかったけど(だが、あの立地にライヴを観に来てくれる人数、としては上々)、それぞれの演奏と歌をしっかり楽しんでもらへたことと思ふ。

ワシらの出来もGood!。
初日で手応えを感じて、この長いツアーの幸先を思はせる。

打ち上げも最高で、日頃機材の関係で飲めないことの多いユカリさんやじぶこんのふたりが、際限なく酔っ払って行く様は、本当に楽しかった。コテージに移っても宴会は続き、そろそろ寝るか、て頃には浜名湖の東の空がしらしらと明けて来ておった。

で、まぁいちをう寝たのだが、5分もせぬうちにタケポンとお客さんMくんが両サイドでイビキをかきはじめ、これはたまらん、と廊下で寝た。
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7月15日(土)焼津むずりや

日の出から強烈な朝日が直射する浜名湖畔。
そは容赦ない光と熱を部屋にも投げかけ、廊下で寝たのはぢつは正解だった。快眠。

さて、ワシらにとって嬉しい初日が終わり、名残を惜しみつつ、みなそれぞれの地に散ってゆく。

ワシらはお客さんHちゃんに、車で新所原まで送ってもらひ、そっからJRで焼津を目指す。

去年のこの時期、大阪は関目のMiyoGonとのカップリングツアーで初めて訪れた焼津は音楽居酒屋「むずりや」。その一回ですっかりお気に入りの場所となり、是非ともの再訪を願いつつ壱年、思ひ叶っての焼津行であった。
再会する面々も懐かしく、嬉しい。去年まで縁もゆかりもなかった我らを、旧知の友のやうに迎えてくれる人たちに、応える術は良き演奏しかない。

OAを務めてくれたMOGA MOBOのオサレでクールな演奏に触発され、良いかんぢの脱力しーシュ。
のっけから『なんや?!この音楽は?』みたいな空気が会場に流れ、それが次第に興味へと変わり、どんどん前のめりに聴き入り始めるお客さんが嬉しい。

2ステージに分けて、どっちかてーと「攻め系」のラインナップで挑み、見事な感触を掴んだライヴだった。大盛り上がりのお客さん、ありがとう。

ステージが進行しながら、店のメニューにある「かつをの刺身」とか「マグロ切り身」とかが気になってゐたが、終演後には見事に売り切れ。ワシらには残念だったが、お客さんは本当に料理と音楽を楽しんでくれたやうで、もぅそれだけで、ね・・。
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7月16日(日)横浜元町アースリーパラダイス初日

昨日食べれなんだ刺身を、むずりやきよっぺママが「マグロ納豆」に仕上げてくれたのを朝飯に。う・・美味い。飯が何杯でもイケてしまふ。

きよっぺママたちに駅まで送ってもらひ、ハラ一杯こころ一杯で、我らは次の街へ。
けふ向かうは横浜アースリーパラダイス。
さう、しーシュ、地元でもやってない同会場2デイズ。
アスパラの歴史でも初めてだといふ同グループ2デイズ・ワンマン企画だ。

わりと早いうちから『行くよ〜』といふ声をいただいており、しかしワンマン2デイズと来ればさぅさぅ慢心もしておれず、それなりに緊張しながら本番までの時間。

スタート時間には、ありがたくも満員に。
嬉しいなぁホンマに・・・。
珍しいカヴァー曲、とか、色々考へもしたが、けふはもぅウチのオリジナルをホンマに腹一杯聴いていただこう!といふ事にして、本編19曲、アンコール含めて22曲!、全曲オリジナルでたっぷりとお届けしました。

ここのお客さんの特徴として、真剣に聴き入りながらも、演奏中もばしばし写真を撮り、おのおのがSNSにリアルタイムでアップする。臨場感のあるショットが多く、あとで写真を引っ張ってくるのに最適(笑)。

とりあへず2デイズ初日。盛況で終われて安堵。
二日目もこの余波を買って行かん、とす。
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7月17日(月/祝)横浜元町アースリーパラダイス二日目

同じ街で二日続けて、といふ事のメリットは「昼間ゆっくりできる」といふ事だ。しかもこたびは同会場での2デイズ。楽器も機材もアスパラに置いて帰ってゐるし、日中はホンマにのんびりと中華料理食ったり、昼寝したり、洗濯したりして過ごす。
ランドリィでしーなさんとばったり会ったのは、なにかオモロかった。

さて、2デイズの二日目。
けふはガラりと趣を変え、元りぶさんのけんぢまん(g&vo)をゲストに迎え、華々しくお贈りせんとす。

けんぢまんを迎える事になり、「何が演りたいか」を打診したところ、本人から数点 音源が送られてきた。
その音源を聴いて正直驚いた。

けんぢまんはりぶさんのリーダー、作曲家、ギタリストとして名を馳せ、まぁその実力のほどはよく知ってゐたつもりだったが、歌うたい、としての実力を初めて知った、といふかんぢ。

りぶさんとはまた違ったかんぢで歌われる歌の数々は、知ってる曲であっても「これこんな歌だったっけ?」と思ふやうなハマり具合が素晴らしいのだ。
特にワシは、りぶさんの曲の中でも最も好きだった「月明かりの下」をデュオで演る事になってゐて、これが楽しみでやれん。

しかして本番は、けんぢまんのエンターテイメントに、しーなさんのお色気や、ワシの粗野さが混じりこみ、えぇかんぢのライヴとなったやうだ。

けふは自然と、けんぢまんのバックをワシらが支える、といふ形になり、そこはまぁしーシュの職人としての側面として、2デイズの片っぽとしても良い流れとなった。

しーシュだけのコーナーも、昨日と一新したオリジナルで構成し、二日続けて見にきてくれたお客さん(なんと過半数!)も満足してくれた様子。

大丈夫かいな?と心配してゐた横浜2デイズ、温かいお客さんに恵まれ、ひとまづ大成功!と云へる出来となった。本当にありがとう。
その流れでなんとなんと無謀にも11月にまたしてもアスパラ2デイズが決定!。調子に乗りすぎか?しーシュ!(笑)
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7月18日(火)フライト:北海道へ

横浜2デイズを終え、けふはオフ。てゆーか、移動日。
飛行機でどーんと北海道まで飛ぶのだ。

2008年にメキシコへ行ったとき以来の成田空港。
しーシュでは初めて使うが、相変わらず遠いし、アクセス悪いし、無駄に物々しいし、建物はハリボテみたいだし、、、と割と文句ばかり並べながら搭乗手続き。

北海道ツアーのコーディネーター、佐藤さつきさんとここで合流。
こっから先はづっと「トリオ」での旅となる。

新千歳空港に降り立ち、寒いのに驚く。
昨日までは35度超えした、と聞いてゐたが、けふになって急激に気温が下がったんだとか。ワシとしーなさんは慌てて短パンからジーンズに履き替え、さつきさんはバーゲンのカーディガンを買う。

けふのところは宴会・・・ではなく打ち合わせ。
三日後に札幌で共演するハモニカの千葉智寿さん、ハンマーダルシマーの小松崎健さん、両名と合流して綿密に・・。
途中からライヴ会場ファッジの美也子ママも現れ、かくして2017年夏の北海道の夜は更けにけり。
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7月19日(水)岩見沢マヤコーヒー

北海道初日は岩見沢へ。
初めて行く地ではあるが、ワシが作った歌にもある「美唄」のとなり町にあたるらしく、それでは、と「美唄」を練習してきた。

数日前、友人の旅ギタリストTAKEから電話があり、『いま岩見沢に居るんスけど、シュウさん達のフライヤありますよ〜(笑)』と。
それがけふの会場マヤコーヒー。

企画してくれたのは美唄のシンガーソングライター山田稔さん。
稔さんにはアンプやピヤノ、機材まで用意していただき、しかもセッティングを手伝おうとすると「休んでてください」と、なにからなにまで準備してくださった。ありがとうございます。

その稔さんの歌は、しっとりと艶のあるバリトンで、えへくたを多用するオヴェーションの響と相まって、素晴らしく美しい。「夜の音楽」といふかんぢがする唄だ。
正直、このマヤコーヒーの所在する場所は、日が沈むと原初の闇。
生き物の気配すら感じられぬ山の中なのだが、稔さんの歌には明らかに「都会の香り」がする。

そのしっとりを受け継ぐやうに、しーシュ。
おそらくかういふ音楽を聴くのは初めて、であらうお客さんを前に、いつものナンバーを。静かなお客さんではあったが、ライヴが進むごとに惹き込まれて行く様子がわかり、楽しかった。

終演後、こたびベースアンプを貸してくれた若いベーシスト氏と話し込む。彼が興味津々でワシの「カラス」を弾く。「あ、普通のベースなんですね」と云はれ、笑う。

咳き込んでゐるワシ(ぢつはまだ喉の調子が悪い)を気にしてくれたマスターが、「喉に良い」といふ蜂蜜をまるごとプレゼントしてくださった。ありがとうございます!。
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7月20日(木)夕張ファイヴペニーズ

ゆんべのうちに夕張まで来てゐる。
けふから二日間、夕張の重鎮シンガーソングライター皆川 祐爾さんのお宅である「皆川薬局」を拠点に過ごす。

昨日、千葉から小山 信行さんも到着し、合流。皆川さん、さつきさん、小山さん、に地元の協力者たちも含めてけっこうな大人数でわらわら移動するさまは、なかなかに楽しい。

さてけふの会場は、2年ぶり夕張ファイヴ・ペニーズ。
前回、山田稔さんと出会った場所である。
相変わらず、ステージ正面にデカい柱がそびえてゐて、客席からはどーやってもステージ風景が二分されてしまふ。
それを逆手に取り、右側をOAの小山さん、左側をしーシュ、と分け、お客さんには椅子を動かして移動してもらふ、といふ「2ステージ」方式をとる。これはよかった。

盛り上がってたら「シャミーラム」などでお客いぢりでもせん、としたが、昨日に引き続きおとなしいお客さんなので、音楽のみで勝負。
音像がイマイチで演り辛くはあったが、なんとか。

前回、夕張を案内して頂いたとき、「財政が破綻する」といふ事の現状を目の当たりにしたが、2年経った今も、それほど好転してゐるとは云ひがたい。
財政破綻→仕事の激減→地価の高騰→公共料金の高騰→人口の流出、といふ悪循環が、結局「暮らしにくい街」といふ図式を生んでしまってゐる、といふ。

問題は根深い。
だが、これが明日、広島で、あるいは日本で起こる可能性もありうるのだ、といふ事実を知っておかねばなるまい。
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7月21日(金)札幌ファッジ「小世界音楽紀行」

しーシュとしての夏旅も最終日。
静まり返る夕張から、一転して喧騒の札幌へ。

岩見沢、夕張、と過ごし札幌に入ってみると、これが例えば東京や大阪でも同じ印象を持つのだらうな、と思ひ、なるほど都会といふは何処も同じなのだな、との印象。
実際、何度か「えぇと、今ワシらは何処にゐるんだっけ?」と思った。

さて札幌でしーシュ、といへば此処、ファッジである。

北海道入りした初日、綿密な打ち合わせと面通しをしてゐたので、けふは万事スムース。建物が古いゆえに冷房設備のないファッジだが、けふも札幌は涼しくて助かる。ステージ後ろの窓を全開(!)にして、気持ちの良い風を浴びながらのステージ。
・・まぁ暑いんだけどネ

けふは豪華ゲスト、千葉さんと小松崎さんを迎え、もぅ「4人のライヴ」といふかんぢに。ライヴのタイトルも「小世界音楽紀行」として、常時なにかそのやうな流れで進めた。
ウチの演奏も最終日を迎え、ノリに乗ってゐる。
コラボも素晴らしい仕上がりで、このまま全国ツアーに出てもイケるんぢゃないか?といふ出来だった。
てゆーか、けふ壱日で終わらせるには勿体無いやうなコラボだった。

終演後の打ち上げでも、共演者お客さん共々、しーシュへの賛辞がやまない。「こんなユニットは少なくとも北海道にはいない」と云ってもらへ、嬉しい。

これで4年連続で北海道に来る事ができ、その度にファッジで演らせていただき、毎度好評をいただいてゐる。そは素晴らしい縁だと思ふし、やはりその全てはさつきさんとのご縁に追う部分がほとんどだ。

全ての縁に感謝を捧げつつ、しーシュの夏旅が終わろうとしてゐた。
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7月22日(土)フライト:ワシはひとり町田へ

さて、しーシュとしての旅は終わったが、ワシは「残業」男。
けふから4日、東京に滞在してソロのステージをこなす。

札幌から成田へ帰り、千葉へ帰って行くさつきさん&小山さんと別れ、さらに日本橋へ友人との邂逅に向かうしーなさんとも別れ、ワシはひとり町田を目指す。

町田には夫婦デュオ「しんごとひでこ」がゐる。
けふと明日、彼らのところにお世話になりながら、共にライヴをやったり。

成田→町田が思ひのほか遠く(まぁ遠いわな)、結構遅い時間になってしんひで宅に到着。手料理でもてなしてくれる彼らと、あれこれ話しながら、旅の話など。

彼らはワシを「旅人」と呼ぶ。
思へば「旅人」とは、古来かういふ役割を果たしたものではなからうか?。宿を借り、一膳を頂く代わりに、遠方の出来事や知識を伝え、時には絵や詩や歌を残し、・・・・まぁ時にはその地の女性と・・・・・

電脳に支配された現代では、まぁさういふ事はなく、日中の仕事の疲れでウツラウツラするしんご(疲れてるところ付き合ってくれてゐる)とマグマのヴィデヲなんぞ見ながら、遅くまで語り合う。
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7月23日(日)下北沢ブルームーン:ソロ

「居残り」東京初日。
東京、といへば此処に出ぬわけには行かぬ下北沢ブルームーン。

対バンはしんごとひでこ、に、イケマー&ホイホイボーイズ。
ゆかりのふた組が一緒してくれるとは云へ、東京でのソロは久しぶりだ。
けふは特に、ブルームーン店長にして、世界的なプログレッシヴ・ロック・トリオBARAKAのドラマー平石正樹さんと数曲コラボする事になっており、早い時間から下北沢入りす。

日曜日の下北は、若者でぐぢゃぐぢゃ。
かういふ光景の中に身を置くと、初めて東京を訪れた時のことなど思ひ出して「ん〜〜〜」となる。

特に下北は「地下室の会」にて初めてソロを演り、一気に「認められた」感のある場所でもある。しかしあの頃一緒に演った仲間たちの中には、もぅ今や全然会わなくなった人もゐて、それを思ふと長きに渡ってこれを続けてゐる自分をますます「ん〜〜〜〜〜」と感ずるのである。

けふの対バン「しんごとひでこ」は、しんごが手の故障から復帰した初めてのライヴらしひ。久しぶりのライヴといふ事だったが、それを感じさせぬ安定感だった。立派な夫婦デュオになったねぇ。

「イケマー&ホイホイボーイズ」も約一年ぶり。
かつて広島に単身赴任だったイケマーが、その時のエピソードなど色々語ってくれながら、相変わらずオサレで楽しいジャイヴ・ナンバーを聴かせてくれた。

ワシはこの頃テーマにしてゐる「チカラの入らぬソロ」を心がけながら演ってみた。なんか知らんえらいこと歌詞をロストしたのだが、それも含めて「焦らない」「燃えない」「アタフタしない」ソロを。

しんごから「なんかまた次の境地に行きましたね」と云はれた。
ならば嬉しい。
正樹さんがパーカッションを加えてくれたのも、それに一役買ってくれた。今後、同じ編成で演ったら、もっと軽々と歌えるやうにさらに力が抜けるといいな。

さう、リチャード・シンクレアのやうに。
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7月24日(月)オフ:リハ

二日間お世話になったしんひで宅を旅立つ。
ホンマに好きに寛がせて頂いた。二人には感謝の言葉以外ない。
町田駅まで見送ってくれ、改札前で握手と再会の約束を交わし、ワシは次の町へ、彼らは彼らの日常へ帰ってゆく。

ん〜〜〜〜〜〜〜。

さてワシは明日の共演者 鈴木亜紀ちゃんと合流。
亜紀ちゃんと一緒に音を出すのは、2014年1月以来、となる。
その間、ライヴを観に行ったり、偶然会ったりはしたが、去年は結局一度も会えなんだので、まぁお久しぶりである。

しかし、いろいろな幸運が重なって友人のやうな付き合いをさせてもらひ、共演も数回してゐるが、元はと云へばワシの方が彼女のファンであった訳で、そは改めて考へるまでもなく、素晴らしくありがたい事なのである。

明日はその亜紀ちゃんのマンスリー企画に、ゲストとしておぢゃまする形になる。けふはそのリハ。
単なる客演ではなく、全体に大きく絡み、ソロもあり、デュオもあり、といふ「共演者」としてのニッチに収まる。

亜紀ちゃん、割とアバウトで(笑)、ちゃちゃっと流したら『まぁそんな感じで」と済ませたり、と日頃十分アバウトなワシが「大丈夫かな」と思ふやうなかんぢ。

その後、一緒に飲みに行き、いろいろな話をす。
うーむ、不思議な感覚だ。たれか分かってくれるだらうか?
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7月25日(火)青山ジマジン/鈴木亜紀マンスリー

さぁ居残りソロ旅もけふで千秋楽。
憧れの鈴木亜紀ちゃんとデュオでシメれるとは縁起が良いね。

ワシは昨日から吉祥寺に滞在。同じ沿線上にある亜紀ちゃんと渋谷駅で待ち合わせ、会場の青山はジマジンへ向かう。

このジマジン、以前は外苑前にあり、やはり亜紀ちゃんのマンスリーに呼ばれたり、しーシュでも演ったりしたが、こたび青山に移転。まぁ外苑前も青山も、フツーに東京通ひをしてたら足を踏み入れぬやうな場所ではある。

亜紀ちゃん、昨日はリハのみだったので、思いっきりラフな格好だったが、けふはメイクも服もシュっと決まっており、さうなればワシのよく知る美しい鈴木亜紀である(昨日が美しくなかった、といふ意味ではなく)。
ジマジンマスターも、ワシのことを憶えてくれており、けふは最終日としても良き仕事をせん、と亜紀ちゃんの故郷である焼津のシャーツを着て意気込む。

しかしてそのライヴは、たいへん素晴らしいものになった。
過去何度か共演した時より遥かに「先に行けた」感のあるものとなったのである。
カヴァーもオリジナルも良い出来だった。

特筆はしーシュのナンバーである「ぎやまん」を亜紀ちゃんのピヤノで唄ったこと。そもそもこの曲は、亜紀ちゃんが初めて広島に来て歌ってもらった時(2011年)、翌日四国へ渡るといふ彼女を車で港まで送ってった時に出来た歌なのだ。

けふは亜紀ちゃんのファンだけでなく、ワシを見に来てくれた方も多く、終演後いろんな意見を聞けた。
「しーシュではしーなさんとシュウさんが『別世界の人同士』といふ面白さがあるが、亜紀ちゃんのとのデュオは『同種族の人間』といふ面白さだった」
とか
「ハモが省いてあったぶん、『ぎやまん』のシンプルさが浮上して、曲の良さを再認識できた」
とか

亜紀ちゃんのファンからも気に入ってもらへた様子。
このジマジンでのマンスリー、お客さん全員が食い入るやうに音に集中する、といふ傾向が特徴で、そのせい近年珍しく誰も写真を撮ってない。

撮ってたら、たれか。

素晴らしい千秋楽だった。
亜紀ちゃん、ありがとう。
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7月26日(水)帰広

帰る日。
例によって深夜バスの出発20時までフリータイム。

けふは宿主の久保田涼子が珍しく車を出してくれ(レンタカー)、まぁ自分の仕事のツイデだが、あちこち連れまわしてくれた。

黄昏の東京駅でりょーこと別れ、しばし駅前で東京の日暮れを楽しむ。これが思ひのほか場に馴染んでしまひ、結局2時間ぐらいボケっと座ってゐた。

この大都会に住処を移す、といふことを真剣に考へた時期もあった。
いまもその考へがない訳ではない。
案外、もっと歳とったら東京に出て来て・・の方がいろいろと楽しいかもしれん。

だがまぁ、かうやって旅人として触れる東京も、悪くない。
たれかを訪ね歩く日々、といふのも性に合ってゐると思ふ。

だから、今はとりあへず、広島に帰る。
夜を走るバスに乗る。
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風の集まる場所で

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6月29日(木)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭り 合宿1日目-------------------

8時半に新宿駅にバス着。
なんかえらいことゆっくり走る夜行バスだって、予定時間より1時間も遅い。ワシは別に構わぬがビジネスに使う人なら、それなりに大変だらうな、とは思ふ。まぁビジネスで東京に来るやうな人は新幹線で来るか・・。

夜通し夜を走り、腹が減ってゐたが、朝の新宿駅周辺で飯を喰ふ、のはどーも気が引けたので、コンビニでサンドウィッチを買い、路上に座り込んで喰ふ(同じか)。

新宿→藤野、は結構な距離。が、けふの入りは13時。現在8時半。いかに云ふても動き出すには早い。なにをして過ごすべきか、と思ってゐたが、タケポン(じぶこん/辻岳春)が『うちに来てリラックスしてくれ』と云ふてくれたので、さうする。

SNSなどの発達で、お互いの動静を見てゐるせいか、あまり気にしてなかったが、じぶこんの二人と会うのはぢつに2年ぶり。ゆぅこリン(じぶこん/ゆうこ)の髪型が変わったのを見るのも初めて、と知り、愕然。タケポンのご実家に身を寄せさせていただき、こちらはもっとご無沙汰してゐた母上様と巨大な猫にも再会。

そっから藤野までは「じぶこんカー」で。

今回のイベントのことを書くと、じぶこんの長きに渡る旅の中で出会い、『これは』と思った人を集めてイベントをしたい。して、それをデカいステージで発現させたい。といふ夢を実現させるもの。選定された人脈は 音楽家だけでなく、画家、書道家、ダンサー、ヒーラー、パン屋さんや珈琲屋さんにも及ぶ。

けふから4日間、我らは会場である「藤野 芸術の家」にて「合宿」生活をしながら、イベントに向けて音楽を練り上げて行く、のである。

その「音楽の部」。
じぶこんHSバンド、と名付けられ、全国から招集されしメンバーは、ギターに島根県から中嶋恵樹、鍵盤に長野から夏秋文彦、パーカスに富山からヤマダベン、これにじぶこんの二人と、広島からワシが加わる6人編成。多国籍、ならぬ多県籍メンバー、しかもじぶこんの二人以外は、全員この日が初対面、といふ・・。

早速スタヂヲに入り、リハ開始。
音を出した瞬間から「!」といふかんぢ。本番が凄い事になるであらうことが、もぅ確信できるやうなかんぢだった。

そっから晩飯の時間を取りながらも、21時までぶっ続けのリハ。
その後も宿舎(同じ施設内)で、曲順や構成につひて、あーでもないこーでもない、と喧々囂々。真面目なディスカッションが続く。RIMG1888.jpg


6月30日(金)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭り 合宿2日目----------------

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朝からリハが続く。

昨日とけふのリハで思ったのは、ま〜ぁHSバンドメンバーの手練れたることよ!。
それぞれソロで1ステージ演れるパフォーマー達でありながら、どんなスタイルや曲調にも、瞬時に対応し、どんどん楽曲が練られて行く様は、ホンマに驚愕だった。

普通、かういふニッチに収まると、割とガンガン仕掛けてゆくワシが、なんか割と攻めあぐねてゐるかんぢ、と云へばわかって頂けるだらうか?。本当に「上手い人たち」といふのは、こんな人々を云ふのだ。
まぁだからと言って、攻めあぐねてゐるばかりでは始まらぬ。ワシの全てを出し切って、任務を遂行するしかない。

会場も、スタッフ、有志一同、出店者など集まり始め、徐々にイベントの気運が高まって行く。

ところでワシは、ギターの中嶋恵樹さんとすっかり打ち解け、一緒に風呂に入ったり、弁当のおかづ交換なんぞしてゐる(笑)。恵樹さんとは、ぢつはだいぶ以前に広島で一緒のステージに立った事があり、かうして再会でき、今度は一緒に音を作り上げて行ける、と云ふのが嬉しい。

7月1日(土)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭り 本番「へ」の日------------------

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さぁ、じぶこんの二人が待ちに待ち、望みに望んだ「へそ祭り」がついにスタートする。

音楽イベントではあるが、なんバンドも出てキューキューのスケヂュールで音出っ放し、みたいなものではなく、それぞれの出し物の間に十分な休憩をとり、全体がとてもゆったりした流れの中で行われる「へそ祭り」。

まづはHSバンドの演奏による「へそ祭のテーマ」で開会宣言。ライヴ書道による「へそ」の文字。ママドゥ・ドゥンビアによるコラ演奏。ダンス・ワークショップ。これらが3時間の中でゆっくり行われ、ワシらは即興でダンス・ワークショップに音楽を付けたり・・。

そしてHSバンドのパーカス、ヤマダベンによるパーカッション・ソロライヴ。
これが凄かった!。持ち前の社交性で、バンド内でもムードメーカー的な役割を持つベンちゃん。その開放的オーラはソロになると一気に自己集中へのパワーとなり、凄まじいパーカッション・ソロを展開する。お客さんを煽りまくり、同時演奏するディジュリドゥも、専門家真っ青の腕前。

うぅわ、この後にワシのソロかよ、演りにくいわ〜。

てことでワシのソロ。
結局、喉は完全復帰に至らず、嗄れ声で歌う事に・・。ならばもぅ小細工なしで、と初っ端からブルーズを歌って異端のセット。そっから先は成り行きで決めてゆく。しーシュの曲をひとりで演ったり、割と冒険的なプログラムとなった。

ものすごく手応えがあった!とは云へぬソロだったが、まぁ不完全なコンディションながら、精一杯のことは演れたと思ふ。明日も続いたメンバーそれぞれのソロが、どれも割とガッツリ楽器を聴かせる、といふ構成だったので、ワシの「歌」にこだわったソロは、そこそこのインパクトを残せたのではないか、と。

そして、最後はもちろんHSバンド!。
もぅこの時点で会場は立ち見も出る満員。メンバーがステージに上がっただけで、すごい歓声があがる。こんなライヴ演るのは初めてかもしれんな。

結構な曲数あったが、あっと云ふ間に終わった、といふかんぢだった。

けふの打ち上げは、お客さんや出店者も交えた大バーベQ大会。巨大な肉塊が次々と網に置かれ、じゅうじゅうと香ばしく焼きあがる。まぁワシら、もぅそれほど「肉!」てかんぢはないのだが、せっかくなので色々と食べた。会が進むと自然とHSバンドのメンバーが集まり、けふの出来や明日への展望などの話が出て、大役を終えたワシはよぅ飲み、よぅ食った。

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7月2日(日)藤野芸術の家:じぶこんへそ祭 本番「そ」の日-----------------

かうして見るとあっと云ふ間だった4日間の総まとめ、いよいよへそ祭りも最終日である。
ホンマはこっからツアーに出て、もっともっと良くなって行くンだがねぇ〜、などと皆で云ひながら、最後の1日を走り始める。

会場は早くから、昨日を上回る大入り。
けふはドラム・サークルやフラのワークショップなどで、昨日よりさらに「参加型」のイベントとなり、よりディープな印象。けふソロステージを担当したのは鍵盤ハモニカの夏秋さんと、ギターの恵樹さん。この二人のソロが、それぞれまた凄くて、ホンマにワシはこれだけの手練れ達の中で演ってきたのだな、と云ふ思ひがしをしをと・・。

そして、参加した誰もが「嗚呼、終わっちゃうなぁ」と云ひながら、HSバンド最後のステージへ。

情けなくも、昨日よりいっぱい間違えてしまったラストステージだった。
なんか知らんやたらと手が滑り、目も霞んで譜面をロストすることしばしば。いやホンマに申し訳ない。

しかし、ライヴの盛り上がりはそれどころではなく、終演後も鳴り止まぬ拍手の嵐が、このイベントの成功を確信させてくれた。いやぁ、よくぞこれだけのイベントを完遂したもんだ!。素晴らしい!じぶこん!。

何度も思ったが、よくぞこのメンバーにワシを加えてくれた、と感謝の念を禁じ得ない。
「構想段階前から、ベースはシュウさん以外考へられなかった」と云ってくれるタケポンとゆぅこリン。
その思ひに応えることが出来たのなら嬉しい。

音楽家としての自分を、まだまだだと、本気で思ふ事ができた、貴重な時間でもあった。
恵樹さん、夏秋さん、ベンちゃん、そしてタケポンとゆぅこリン、ママドゥ。全員が、いまだかつて会ったことのない、素晴らしい孤高の音楽家達であった。

なにやら重いメンタルの悩みを抱えて、今回の旅に出た。
そしてイベントを終え、ナニかが見えた訳ではない。悩みは相変わらず曖昧な靄のやうに、身体に巣食ってゐる。
迷いは持ち越され、そのままこの旅も終わる。

だが、それに足掻くことを、良しとしやう、と思った。
答えの出ない問いを、づっと持ち続けやう、と強く思へた旅だった。
これからも悩み続けるだらう。悩みを抱えたまま、歌い、また旅をするのだらうと思ふ。

さうするしかない。
さう、ワシは既にリングに立ってゐるボクサー、トラックに放り出されたランナーなのだ。
さういふ人生を、自らが選んだ男なのだ。

友よ。

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飛び立ち損なった鳥たちを

syugo
5月27日(土)週末遠征:津山 地味庵--------------

津山の朋友ジーコさんこと石原浩治が企画してくれた「Rock'n Pop Maniac」参加のため、ぐっちを駆って津山へ。

こは元々、我が兄弟バンドBARAKAと共通の友人であったジーコさんが、自分の地元に実力あるアーティストを集め、紹介し、ツイデに津山の特産である肉をみんなで喰って・・・、と企画が進んだもの。

兄弟バンド、とは云へ、此処ん処彼らが広島に来る時にはワシらが旅に出てゐる事も多く、BARAKAとの共演は、ホンマに久しぶりとなる。ワシらの東京ホーム、下北沢Blue moonの店主であるところの平石正樹さん(Dr)や、共演暦の多い依知川伸一さん(Ba)は、まだしも、ギターの高見一生さんとは、前回広島でご一緒した2012年以来。

もはや当たり前のやうに「世界の」といふ冠詞が付く著名バンドになったBARAKAだが、かうして逢えば、古き友のやうに和気あいあいと和める関係なのが嬉しい。

そして津山と云へば、やはり我が元弟子朝井裕二率いるだいふくで、いつもはトリオな彼らも、けふはジーコさんのドラムス等を含んだ豪華ロック・ヴァージョンで。

こんなかんぢで豪華な出演者陣と、開演時間には満杯のお客さんの熱気に、知らずアゲられたか、久しぶりにものすごくチカラの入ったライヴとなってしまった。後にして思へば、随分ザツな演奏だったかな、と。二番手にも関わらずアンコールを頂き、応えたその一曲でよぅやくチカラが抜けた、と云ふかんぢのライヴだった。

象徴するかのやうに、右手人差し指の爪が割れ、終演後はシド・ヴィシャスのやうに血まみれだった。「手が血だらけですよ」と云はれるまで気付かなんだが・・・。

BARAKAの生を聴く(見る)のは久しぶりで、その間 世界の修羅場を渡り歩いて来た彼らの「熟成」を、しかと確認する事が出来た。結成20年。ブレる事なく自分たちの世界観を放出するその姿に、最近わりとブレてゐるワシは、『どぅだ!?』と云はれたかのやうな刺激を受けた。

打ち上げでは、その辺の自分のブレを正樹さんに打ち明ける。親身に聴いてくれ、アドヴァイスをくれる正樹さん。煮え煮えトークの打ち上げは、果てしなく深夜まで続いた。正樹さん、ありがとうざいました。
sashi sinnichi

5月28日(日)週末遠征:津山フォーク酒場「たる」-------------

津山で2デイズ、といふ わりとチャレンジブルな事をやるのは、やはり津山と云ふ町が好きだから、なのだと思ふ。
去年も、イベントの参加、といふイレギュラーではあったが、津山には二日滞在したのだ。

空き時間に町を歩くのも一興。

津山に来たら、此処に出ぬ訳には行くまい、のフォーク酒場たる。
思へば、元弟子のゆうじを頼って岡山でのライヴを敢行し、彼が連れて来た「だいふく」のおかげで、ご縁がここに繋がってゐる。ありがたい。

そのだいふく、けふは鍵盤のミキちゃんが都合が合わず、対バンは無理との事。
ゆうじと唄のあかりちゃん、にパーカスでジーコさん、そこに鍵盤&唄の石橋 元嗣くんが加わり、「IGYA」といふユニットで対バンを引き受けてくれた。

この4人がナカナカのつはもの、といふか、まぁそれぞれのスキルの高さはよく知ってゐるが、演る事がいちいちハマってゐる。アカペラまで演ってのけたのには、思はず立ち上がって拍手を送る。ワシらに気を遣ってか4曲しか演らなんだが(MCは長かったので演奏時間は30分 笑)、もぅ少し聴きたかったな、と思ふやうなクァルテットだった。

けふのワシらは、昨日と打って変わって 完全なリラックスモード。
昨日のリキみはナンだったのか?と云ふくらい力の抜けた、良い演奏が出来た。これが出来るとしーシュは強いのだ。
新旧オリジナル取り混ぜ、アンコール含め全14曲。ノンストップで駆け抜けた。

けふのトピックは、ジーコさんにパーカスで加わってもらひ、「あじさい」の原曲ヴァージョンを演奏した事。
しーシュにしては珍しいストレートなラヴソング(失恋ソング)として人気を頂いてゐるこの拙曲。バラードとして流布してゐるが、ぢつは元々は8ビートのリズムに載せて唄う軽快なものとして生まれたのだ。
2ndアルバムに入れる際、しーなさんのアレンジで特別にバラードに編曲したものが人気となり、今に到ってゐる。

ので、8ビートでのヴァージョンは、ホンマに久しぶり・・・てゆーか、しーシュ14年の歴史の中で2回目くらいぢゃないか?。それぐらい貴重な演奏だった。勿論、演奏はばっちり。ジーコさんありがとう。

きけば「たる」は、この6月で移転となるさうで、三軒隣(笑)の新物件を見せてもらったりした。以前はパブだった店を居抜きで引き継がれるさうで、今度は広めのステージもあるよ、とマスター。新店舗でも是非よろしくです、と約束を交わす。

元弟子ゆうじからだいふくへ繋がり、だいふくに導かれて来た津山でジーコさんと出会い、そのジーコさんはワシの古い友人のBARAKAと懇意であり・・・・、不思議な縁を感ずる、津山行であった。出会いに感謝。
daifuku

5月29日(月)-----------------------

帰る。
帰りの足で黒瀬のリペアハウス「串小屋」に寄り、預けてゐたガットギターを引き取る。

こいつ、「最近えらいビビるな」と思ってゐたら、なにやらいつの間にかナットが欠けてゐて、明後日の「吟」の本番に間に合うやう、大急ぎの修理を依頼したもの。さすがの手腕でリペアしてくれた尾窪さんに感謝。

串小屋も、道路拡張に伴うアレコレで「移転」となる。
すでに楽器たちの引っ越しは終わってゐるらしく、これから本格的な新店舗設立に走りはじめるのださう。
ここも、新店舗でも是非是非よろしくです、といふかんぢで・・。

5月30日(火)----------------

ツアーから帰ったばかりで、なんともアレだが、久しぶりに「趣味のアルバイト」に行く。
チカラ仕事ね。
けふは2t車いっぱいの「絨毯」を運ぶ仕事だった。

朝、起き抜けに全然疲れが抜けてないことを自覚し、マズイな、と思ったのだが、現場に入り、指示に従ってアレコレ忙しく身体を動かしてゐるうちに元気が出て来る不思議。

絨毯、とは云へけっこう重いので、イワしてゐる腰が心配だったが、とりあへずどぅもなく、さはやかに任務終了。

日々、かういふ仕事を、例えば朝から午後の早い時間までやり、その後何かのしるしのやうなレッスンをやり、時折ツアーに出る、といふ、まぁ20代の中盤頃にやってたやうな暮らしを、これからして行く、といふ人生の選択肢が無いでもない、といふ思ひはある。

人生、ねぇ・・・。
ん"〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・。

5月31日(水)---------------------

孤独な営業@オリエンタルホテル「吟」。

ここもホテル側の方針が変わり、大幅なミュージシャンの削減が行われるらしく、ワシのソロでの出演は来月で最後。
基本的にピンの唄うたいは削られる方向らしく、ワシはいちをう「しーシュ」として残る事になる様子。それもまぁそっから先どーなるか、てトコロだがねぇ・・。

カフェからブュッフェに変わり、お客の質が一変し、それでもなんとか頑張って来たが、ついに終焉の時を迎えるのかァ。
ソロの唄うたいとして、色々勉強させてもらへた現場ではあった。

そんな気概があったせいか、けふは50人くらいの女性客(!)が、しかしまったく「聴かない」人たちで、その大騒ぎ&大声はオッサンの宴会もかくや、と云ふ程の惨状だったが、怯む事なく唄う事が出来た。

来月、あと壱回のステージで、5年間務め上げた「酒場の唄うたい」といふ仕事が終了する。
色んな事が終わり、色んな事が変わって行く。

6月1日(木)-------------------

6月になった。
おぉ・・・。

今月11日にある「新旧取り混ぜ歌謡&ポップス・ショウ」の朝リハに入る。
内容は「ほぼWADAバンド」で、ワシは唄とギター。和田さんの代わりの唄に、シドーちゃんこと紫藤博子が入るのだが、このシドーちゃんが此処に来て喉をイワしてしまったさうで、けふは「唄のない」リハとなった。

今回のライヴのトピックは、ワシとシドーちゃん以外のメンバー(前田順三ba、石井聡至dr、保本園枝key、岡本亜季子sax)もそれぞれリードヴォーカルを取る、といふ企画。つまり、6人全員にマイクが立つライヴ、となるのだ。

これは楽しいぞ。
だが、ワシ以外の5人はホンマに多忙を極める広島音楽界の売れっ子ミュージシャンたち。本番までに、彼らの本業外である「唄」がどのやうな事になるのか、楽しみでもあり、怖くもあり・・・。

6月2日(金)--------------------

けふも「新旧取り混ぜ歌謡&ポップス・ショウ」の朝リハ。
なんや早起き&朝始動の週間である。

昨日、呉のヤマナカーニャから、拙曲「ストロマトライト」をカヴァーしたいので、との旨連絡あり、歌詞を伝授した。オリジナルをカヴァーしてもらへる、といふは、歌い手から歌い手への最大限の賛辞に他ならない。その賛辞にふさはしい者であるやう、頑張らねば、と思ふ。

しかし、少し先までのスケヂュールを確認してみると、7月はまづまづだが、6月と8月が圧倒的にライヴの数が少ない事に気付く。こはイカンなぁ。
オリエンタルホテルでの「吟」が6月で終了する予定でもあり、またレギュラーの仕事が減るのだ。イカン。イカンぞシュウよ。

よく「年間どれくらい演ってる?」と訊かれ、「だぃたぃ150くらい」と応えると、「スゴい数やね」と云はれる。
しかし、考へてみてほしい。
壱回のライヴのギャランティが確実に壱万円だとしても、年間150では年収150万にしかならぬのだ、と。
年間150本では「やって行けない」のである。

生きテク為には、ホンマにライヴに活くる、しかないのだ。

6月はもぅどーにもならぬとして、8月は今からでもライヴを組んで行くべし。どんな処にも行くよ。
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旅日記:魚たちが本当に空を舞う日まで

5月3日(水)下関:T−Gumbo-------------------

世間は本格的な黄金週間に入り、我らは旅に出る。
けふはしーシュでは初めて、山口県は下関市でライヴ。以前「菊川」といふ処のイベントに呼ばれた事はあったが、下関の市内どまんなかで演るのはお初。近いやうな遠いやうな本州再西端へ「ぐっち」を走らせる。

ワシは昨日やらかした腰グキが心配だったが、心配してもしゃぁないので、コルセット装着&座薬挿入をデフォルトとして。まぁ長時間の車の運転が、腰に良い筈はなく、下関に着いた頃には歩くんがしんどい。

さて、けふのライヴは下関を地元に定期ライヴを展開してゐる、連続実験室といふ男女デュオのマンスリーにお邪魔する形。
この二人も、元々はソロ同士で活動してゐたのが、ケミストリィを求めてデュオを組んだ若者たちだった。
訊けば共通の知り合いも多くゐるやう。

二人であれこれ楽器を持ち替えたり、色々と面白い試みをしてゐる。なるほど「実験室」だね(笑)。まだ組んで日が浅いらしひので、これがこなれて行けば良いデュオに育つのではなからうか?。終演後、『もっと洋楽を聴いた方が良い』のやうな事をアドヴァイスしておいた。

さて、初めての地にて心配してゐた集客は、ありがたい事に満員御礼。下関、と云へば朋友野田タマヲとその嫁さんクミちゃんで、彼らの友人を中心とした、これまで何度かウチを見てくれてゐる人がいっぱい集まってくれた。あぁ今まで下関の人たちが、北九州やら長門やらまで脚を運んでくれてゐたのだな、とあらためて深く感謝。

ウチらの出来も万全だった。思はず感謝の言葉を連ねたMCに、年配のご婦人が反応し、『あなたたちのその謙虚な姿勢が音楽に現れてゐて、とてもナゴみます』と云ふて下さった。ありがとうざいます。

良いライヴだったが、腰が痛いのが・・・・。
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5月4日(木)山陽小野田:リカーショップwakayama--------

山陽小野田市へ移動。
腰の痛みは、思へばこの日がピークだったやうで、移動途中立ち寄った食堂やデパートなどでは、例の「歌舞伎歩き」みたいにそろそろとしか歩けぬかんぢ。ヌー、難儀。

けふの会場wakayamaは、ライヴの出来る酒屋さん。昨日のT−Gumboにも来てくれてゐた、宇部の「弟分」、華麗衆の小田よぅねんが、会場までの送迎を買って出てくれており、けふのワシらは「飲む気」で行く。だって酒屋さんでライヴ!なのに飲まぬ訳には・・・?。

そもそもけふのライヴは、wakayama主催の定期イベント『梅酒de ライヴ』のゲスト。
色々な酒を試飲し、お酒につひてのレクチュアもあり、生演奏もあり、みたいなイベントなのだ。ワシらにも席が用意してあり、ワシらはお客さんと一緒に利き酒をして、みたいな。

これは楽しい!。

このあとライヴだと云ふのに、出されるままにすぃすぃ梅酒を飲むワシら。店長のアッキーさんも「大丈夫ですか?」とか云ひながらも、新旧珍稀さまざまなお酒を出してくれる。そらぁ飲まぬ訳には・・。

ライヴも楽しく盛り上がった。いちをう酒にまつわったり、お客さんの世代に合わせたカヴァーなど取り入れたりもしたが、約1時間、しーシュのショウを提供。ライヴより、梅酒を楽しみに来られたお客さんにも、楽しんで頂けたやうで良かった。

ライヴまでにけっこうな量の梅酒を飲んだワシらだったが、演奏や唄にはまったく支障なし。
アッキーさんも『さすがですねぇ』と。
ワシらが酒好きなのをよぅ知っておられるアッキーさんだが、あらためて『このテのイベントにはしーシュがぴったりやね』と認識して頂いた模様。えぇ!。日本酒やワイン、ビールの会の時にも、是非しーシュを!。

げに、楽しいイベントに参加させて頂いて、感謝。
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5月5日(金)博多:BURARI-----------------------

海を渡って、九州へ!。
福岡は博多、と云へばこの人、しーなさんの親友にして福岡音楽界のキィパーソン、亀山みゆき女史である。

けふはみゆきさんの主催による博多ミュージシャンズ・コネクション総動員、みたいなイベント。正直、此処まで話しが大きくなってゐる、とは思はなんだ(笑)。

みゆきさんとの親交やフェースBookなどで既知のしーなさんに比べ、この地にほとんど知り合いの居ないワシには、興味深い人たちばかり。これがまた所謂「濃い」人が多く、興味深く楽しむワシであった。

しーシュはまだしも、セッションにおいては、既にギタリストもベーシストもゐて、しかしまー参加せんのもナンなので、おざなりにギターを合わせたりする。しかし、 唄の松本孝太郎さんのソウルフルなヴォーカルには刺激され、思はずバトルを挑んだ。これは楽しかったな。

みゆきさんの息子亀山響悟らが組んでゐるバンドもゲストで参加。訊けばこれがなにやらえらいこと勉強の出来る子たちらしく、しかし、このキョーゴがなにやらえらくワシに親近感を覚えるやうで、少しくすぐったくもあり、嬉しくもあり・・・。

ちょいと不思議な感じのする、博多の夜であった。
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5月6日(土)小呂島:潮風コンサート----------------

さてけふは、そもそもこの旅の発端となった「サウンドスケッチとしーシュで小呂島に行こう」といふ企画が実現したもの。
ギタリストでシンガーの久米博之さんとみゆきさんのデュオによるサウンドスケッチとしーシュで、熊本〜春日〜博多〜八幡を巡ったのは、今年の2月。
その時にみゆきさんから、この小呂島(おろのしま)の事を聞き、是非行こう!と盛り上がったもの。

この小呂島、いちをう福岡市西区、といふ事だが、実際は玄界灘に浮かぶ離島であり、姪の浜港から高速艇で1時間程度かかる。住民は190人程度でほぼ全員が漁業関係者。みゆきさんが福岡の音楽業界の流れでこの島の音楽好きの若者たちと繋がり、この島では初めてとなる「本格的な音楽コンサートを届けやう!」といふ企画なのだった。

2月以来のサウンドスケッチ+しーシュの4人、スタッフやTVクルーなどを含む約20名で、高速艇をチャーター。ワシらが広島から持って来た機材と一緒に、玄界灘の荒波を蹴っていざ小呂島へ!。

絶叫マシンもものかは、に揺れる船内でのリハ、などなかなか得難い経験をしながら、ホンマに海のまっただ中にポツンと浮かぶ孤島、小呂島に着。懸念してゐた天候も充分に晴れ渡り、美しく、のどかな島の風景に見とれる。
車がない(あるこたぁあるんだが、全部ナンバーの付いてない、まぁ『私有地』仕様)ので、騒音がない。その静かな事に驚く。音と云へば波と風と、海鳥と猫の鳴き声、漁船のエンジン音と人の喋る声だけ、の島。

そこの公民館に、機材をセッティング。
島民有志が搬入や設営を手伝ってくれ、けっこうキチキチのスケヂュールなのだが、あっと云ふ間にライヴの体裁が整う。あっと云ふ間にお客さんが集まり(約100名。島民の半分が来てくれた事になる)、ライヴがスタート。

チョイと場違いかな?といふ思ひはあったが、しーシュは構わずにいつものしーシュを演った。「亀の庭」がやはりウケるのにはウケる。なんせ、生の「音楽コンサート」といふものを見た事がない人たちばかりなので、反応がいちいちピュアで楽しい。

島民の唄や、全員での合唱。しーシュ+サウスケのコラボも含め、全部で1時間くらいのステージ。
幼稚園児からお年寄りまでニコニコ笑顔で楽しんでくれ、よい仕事が出来たやうで、ワシらも嬉しい。良いライヴだった。

その後、漁師の青年が「お礼にぼくの船で島をクルーズさせてくれ」と申し出があり、喜んでお受けする。ワシらが瀬戸内で見かける、のどかな小漁船を想像してゐたが、やって来た船を見てそのスケールの違いに驚愕!。巻き網漁船ぢゃないか!。訊けば14トン船ださうな。ここが玄界灘であることを、改めて認識した。

その巨大な漁船で、島を一周し、港で思ひ思ひに語らい、スタッフ含めた全員で、離島の春を満喫した壱日となった。
素晴らしい経験だった。
みゆきさんをはじめ、けふ此処にワシらを導いてくれたすべての事象と人々に、深い感謝を。

ありがとう。
本当にありがとう。
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5月7日(日)帰広-----------------

昨日は島での感動を、そのまま引こずって帰った本土での打ち上げが凄まじい盛り上がりで、ほぼ全員が二日酔い。
ワシも早くからトイレでゲロゲロであり、無様な中年。こないだからせっかく懐いてくれてゐるキョーゴにも呆れられたのではないか、と(苦笑)。

しーシュとサウスケ+キョーゴで大濠公園のリストランテで昼飯。
またこの4人でナニか演らねばね、といふ話しに盛り上がる。また、演らねばね。

昼過ぎに福岡を辞し、またトコトコ「ぐっち」で広島を目指して走る。

腰痛は2日目の小野田がピークで、以後 収束はせぬが悪化もせぬ、といふかんぢで、なんとかやり過ごせた。
旅の間じゅう、づっとコルセットを巻き、座薬を入れまくって過ごしのだが、小呂島への船が本気で揺れがスゴく、すわ!と思ったが、あれで特に悪化した、といふかんぢはなかったのが救い。
重いものが持てず、いつもの「力持ちシュウ」は発現できず、他のメンバーには迷惑をかけたが、お陰さまでどーにか『旅先で病院』といふ最悪の事態は避けられた模様。

今回のは、はっきりした「ギックリ腰」とは違い、はたしてこの痛みが「始まり」なのか、単に「予兆」なのか、「ピーク」なのか、全然予測がつかず、これを書いてゐる今もって全快した訳でもなく、まだなんとなくビビりながら過ごしてゐる。

歳を取ると、色々なことが起こる。
だまって受け入れるしかない。
それが人生ってもんだ。人生はブルーズなのだ。

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旅日記:鶯といふ鳥の本当の色

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3月28日(火)出発--------------------------------

しーシュ初春旅が始まる。
今回はなんと、タヴーとも云へる(?)車による旅となった。
本来ウチは「乗り鉄デュオ」とも認識されるほど、公共機関を使ったツアーをする事で知られてゐる。車も使はぬではないが、せいぜい西は福岡、東は岡山くらいまでがリミットだった。

こは、しーなさんとのデュオ旅を始めたしょっぱな(2008年)に、車での旅(大阪〜名古屋)を敢行したものの、路に迷ったりのアレコレで二人がすっかり険悪ムードになり、あんな思ひをするならもぅ車での旅は辞めやう、となった次第。まだあの頃はカーナビもそれ系のアプリもなく、ただ地図と勘だけで未開の地を往かねばならんかったのだね。

今はしーなさんのiPadが充分ナビの役を果たしてくれる事も分かり、なにより ふたりとも歳取って、もぅそげな無駄な事で険悪になったりせぬ。んで、ワシの「ぐっち」をもぅそれ用に改造(DIY)し、ツアー車に仕立て上げた。綿密にメンテも済ませ、これに機材を満載し、夕方、広島を出発。

なんせおじぃさんな車なので、一気に往くのはネ、とけふは大阪まで。ツアー最終日の会場である関目は我らの家を、こっから先の東へのアクセス・ベースとさせてもらふ事に。

夜もだいぶ更けてたどり着いたワシらを、我らの家のゴンスケ大将ミヨ女将が迎えてくれる。晩ご飯まで用意してくれて、感謝。

3月29日(水):春日井市 勝川カフェ MON----------------------------

さて、本格的に東へ。けふはまづ春日井市に向かふ。良い天気だ。

阪神高速から新名神、伊勢湾岸道を経て春日井へ。目指すは勝川。去年の今頃、富安秀行さんとのツアーで立ち寄った勝川の老舗喫茶MONでの待望のライヴ。
マスターの高野さんご夫妻がワシらを気に入ってくれ、近隣のライヴに何度か足を運んで下さってゐる。そのお店でワンマンで演れる喜びにぁ、長い車旅の疲れもフっ飛ぶと云ふもの。

ただ、勝川でのしーシュの知名度はほぼゼロ。集客は高野さんにお任せして、とりあへず満場の予約はもらってゐる。こっから先が勝負だ。何が始まるのか何も知らない、このお客さんに如何に満足して帰って頂くか。

選曲、曲順、MC、進行、練りに練って挑み、大きな拍手と賞賛を頂く事が出来た。

なかでも嬉しかったのは、開演前に内容を聞き『え?なに?そんなに長い時間 演るの?』と仰ってゐたご婦人が、帰り際に『いや〜、スゴく楽しかったわぁ、また来てね』と云って下さったこと。

CDも沢山売れ、高野さんにもお礼を述べて頂き、本当に嬉しい、素晴らしい 初めての勝川であった。
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3月30日(木)名古屋 今池りとるびれっじ--------------------------

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けふは中部地方のホーム、とも云へる お馴染み名古屋は今池りとるびれっじ。
ゆんべのうちに名古屋入りしてゐたので、まづはびれっじの幸至朗さんヒロミちゃんと一緒に昼飯。この10年、この二人には本当にお世話になってゐるなぁ、と思ひながら・・・。

けふのライヴは、まぁ「名古屋感謝祭」みたいなかんぢで、しーシュお蔵だし、と打ち出してみた。
ここのお客さんは、それこそワシのソロツアーの頃からの常連で、しーシュの唄もほとんど憶えてくれてゐる。そんな人たちに感謝をこめて、今まであんまり演った事のない曲や、ライヴでは初めて演る曲、ワシがギター弾いたり、もぅあの手この手でワンマンをお届けした。

終演後、「もぅ何回も観てるけど、初めて聴く曲がいっぱいあった」と云ってもらへ、まだまだいっぱいありますよォ、と応える。幸至朗さんはワシがギターを弾いた数曲に反応し、「器用なやっちゃなぁ」と(笑)。

でもホンマに、この街で、この店で演ったことで、その後繋がった縁は数え切れない。
初めてひとりで訪れたときは地名しか知らなかった名古屋で、こんな風にリラックスできてゐる事に、限りない感謝と喜びを感じるのである。

ありがとう

3月31日(日)豊川市 フォーク酒場「街」---------------------------------

けふはさらに東を目指し、豊川まで往く。

空は曇天から雨もように。しかし車での旅なれば、あまりそれを気に病む事もなく、なるほどさういふ観点からは、車旅と云ふのは便利なものだな、と。けふも途中、豊橋の病院に入院中の友人を見舞ったり、目に付いたリストランテにフラと入ったり、これは電車の旅では出来ない「余暇」ではある。悪くないもんだね。

さて、豊川では関目のMiyoGonと合流。けふは彼らとの二枚看板。
前回、去年の夏に演ったライヴの好評を得ての二回目、といふ事で、ありがたい事に予約でソールドアウトなのださうな。
心して参らう。

この店はたいへん音が良くて、演り易い。
それを云ふとマスターのTOGARIさんは『さう云ってくれる人は少ない』と云ふ。いや〜ここが演り辛かったら、他で演り易いところってあんまりないと思ふけどねぇ・・。

お客さんもアットホゥムで良い。先発MiyoGonの演奏(しーシュで2曲で参加)にも感化され、ワシらもきっちりと。けふはわりと「王道路線」で行き、よぅウケてたのしかった。
去年の此処で生まれたアレンジ「レゲエ・なごり雪」や「春よ来い」などのカヴァーも好評。けふも楽しく演らせていただきました。

お客さんの中にちょいと酒癖のよろしくない方(声がデカい)が居られ、ラストのバラードでは思はず「静かにせよ」のやうな事を云ったが、他は総じて良いライヴ。

マスター、自虐気味に「ウチぁ(店が)風前の灯」だと云ふ。
かういふお店を維持して行く苦労はお察しするが、是非とも灯火を消さぬやう、お祈りしたい。
ちなみにこのマスターの自虐替え歌シリーズは抱腹絶倒の嵐(同業者には「笑えん」らしいが)。一聴の価値あり、ですよ。
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4月1日(土)移動日-----------------------------------

ツアー中に土曜日がオフ、と云ふのはたいへん珍しい。
こは何故か?といふと、明日 日曜日のライヴ会場が、奈良県は下北山村、と云ふ全く未知の場所で、これが大和高田市からでも3時間くらいかかる秘境らしひ。

そこに着く為には、少なくとも大和高田を午前7時前には出発せねばならず、その為には大和高田に前入りし、早めに休んでおく必要がある、といふ事からなのだった。

たぁ云へ、豊川から大和高田だって けっこうえぇ距離である。
半日かけて移動し、スーパー銭湯に入り、大和高田のJAMにて寛ぐ。まぁ飲むわな。したら、常連さんも交えてだんだん盛り上がって来て、なんや最後の方は誰がなに云っても爆笑、みたいなかんぢになり、「早めに休む」と云ふことなぞ、もぅどーでもよくなって

4月2日(日)下北山村さくら祭/スナック花・花(ダブルヘッダー)------------------------------------

よぅ飲んだが、チャっと起きて集合。
こっちのスタッフとその家族も合わせ、総勢10人 車3台で出発。下北山村を目指す。

こ れ が 

大和高田から3時間、と聞いてはゐたが、その行程の7割はおっそろしぃ程のつづら折りが連続する、まぁ峠越えの山路で、次から次へと現れるヘヤピン・カーブに、「まだ終わらんのか?これ」とこぼす事数回。しーなさんも珍しく車酔いしてしまったが、ワシも自分の運転でなかったら酔ってたと思ふ。

まぁ、なんとか現地に着。
着いてみればそこは本当に美しい谷間の村で、巨大な野外ステージの周囲には縁日が立ち並び、いいかんぢ。
ちょいと寒くて、「さくら祭」と銘打つ割にはまだまだ蕾の状態なのだが、これ満開になったら、凄まじく美しいだらうな、と思はしむるかんぢ。

ワシらの出番は午前10:30。
こげな場所だし、こげな時間だし、あんまり聴かれんだらうなぁ、と思ってゐたがさにあらず、結構みんなちゃんと聴いてくれ、拍手も歓声も上がる。音も良い。さうなれば場所の気持ち良さも相まって、レパートリィも「そっち系」にシフトし、結構アゲアゲなしーシュ、となった。

気持ち良かったな〜。
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なにわの妹分 アスカこと清水明日香も来てゐて、皆と合流。夜はしーシュとアスカの3人で、どっか別の場所でライヴが設けてあるらしひ(詳しく聞いてなかった)。

夕方まで温泉に入ったりして過ごし、夜は導かれるままに夜ライヴの会場へ。
田舎によくあるカラオケ・スナックのやうなお店に、機材を運び込み、セッティングしてたらすぐ本番の時間となった。どーやら進行が上手く伝わってなかった様子。

それでもいっぱいのお客さんを前に、アスカもしーシュも演れる事はしっかり演り、拍手喝采の嵐。充分に満足して頂けた、と思ふ。アスカとのコンビネーションもばっちし。この3人はなんか波長が合う、と云ふか、気持ち良いのだ。
楽しかったねぇ。

終演後は大和高田から行ってるスタッフも含めた5〜6人で主催者宅にお招きいただき、宴会&雑魚寝。
修学旅行のやうだ、とみんなはしゃぎまくり、喋りまくり、ま〜喉が嗄れるまで笑った。楽しかったねぇ。

このご縁に感謝。

4月3日(月)大阪 心斎橋パーカホリック----------------------------

さァ ツアーも佳境に入って参りましたよー。

我らはまた例の「連続つづら折り峠」を下り、けふは大阪へ。
「ぐっち」よぅ走る。年とってゐるが良い車だ。この数日の間にワシもしーなさんも、すっかり「車旅も悪くないねぇ」といふ思ひになってゐる。ゲンキンな事だが、まぁフと目に付いたお店や温泉に寄ったり、友人を訪ねて行ったり、といふのが出来る、と云ふのは、なるほど長くツアーをしてゐる人らが、みな車で移動するのも分かる気がする。

「秘境」と云ってもおかしくなかった 昨日の下北山村から、一気に「不夜城」大阪へ。
でも、大阪の中心街を車で走るのは出来れば回避したかった(駐車料金も高い)ので、車は関目に置き、電車で心斎橋へ。

けふの会場パーカホリックは、「大阪の兄貴」こと泉尚也さんの紹介で、去年の11月に来たお店。マスターが気に入ってくれ、翌日のライヴにも顔を出してくれたりして、かなり早いうちに再訪が決まって嬉しい。

けふはワンマン。
しかも、明日の関目は実質しーなさんのソロ、と云ふ事になってゐるので、しーシュとしては千秋楽となる。
新旧の関西の友人らが駆けつけてくれた、と云ふかんぢとなった。

これも初めてひとりで訪れ、泉さんを介してどんどん輪が広がって行った、といふ縁の輪、である。感慨深くもしっかりと唄ってみせやう。
そんな訳で、名古屋に引き続き、わりと「お蔵だし」のやうなライヴとなった。

お客さんもぢっくりと聴いてくれたが、ワシがどーやら此処に来て此処数日の疲れが出たのか、ライヴ中に急にはっきりとした「疲労」を感じてきた。あれ? てなかんぢ。「吸う息吐く息浅い息〜〜♪」ぢゃないが、唄の為のブレスがえらいことしんどい。

だいぶ以前に、とあるステージでジェムベのバカ叩きを演って、本気で心臓が止まるか?と思ったくらい息切れした事があったが、あれより「静かな疲労」だけに気味が悪かった。が、まぁなんとかフィニッシュ。
あとでマスターが撮ってくれたヴィデヲを観ると、顔がゆでダコのやうに真っ赤になり、首に青筋が立ってゐる。見苦しや。

トシかねぇ・・。セサミンかウコンか飲まなアカンかねぇ。
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4月4日(火)大阪 関目 我らの家--------------------------------------

さぁ、いよいよツアー千秋楽ぢゃ。
たぁ云っても、さっき書いたやうに、けふのライヴはしーなさんのソロ、て事になってゐるので、ワシは数曲ゲストで入るのみ。しかし、その代わりと云っちゃナンだが、けふは「料理長」となってお客さまに料理を提供せねばならん。

関目近隣の市場やスーパーを回って食材を集め、リハに入るしーなさんを脇目に、調理開始。

けふは、「サバ・だ・えせニック」「炒り牡蠣のバゲット添え」「コンビーフとキャベツの春パスタ」「がんす揚げ」の4品を24名様ぶん、作る。時間を観ながら全ての料理を同時に、あるいは効率的にズラしながら・・・。
調理開始から 約3時間で全品完成。
ちょっと自分が誇らしかったねぇ。NHKの「20分でばんごはん」にも出れるんチャウか?ワシ・・。

ライヴが始まってからは給仕として働き、グラスや皿を洗い、ビールを注ぎ、カクテルを作る。
後半の数曲でギターを弾いてしーなさんをサポート。
丸壱日、完全な「裏方」に徹した日でもあった。そしてさういふ事がぜんぜん好きな自分にも気付いた。

まーなんと居心地の良い日であったことか!(笑)。

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しーなさん初の大阪ソロも大好評。料理の評判も上々で、相方としても裏方としても、良かった良かった。
次回はワシの「吟」でのソロも決まり、ますます関目にお世話になりさうな気配である。

関目ありがとう。我らの家 ありがとう。ゴンスケさん、ミヨさん、ありがとう。

4月5日(水)帰広-------------------------------------

さぁ帰ろう。

先週の火曜日から始まって、けふまでまる壱週間、ワシは車を運転し続けた訳だが、まぁまぁ大丈夫だな。
そりゃァ肩や頸の凝りは避けられんが、ストレッチのおかげか、腰は全然平気だったし、日々風呂に入れたのも大きい。
上手く行程を組んでロスのないやうに動き、低料金の駐車場さえ確保できれば、今後も車で旅する事は可能だとわかった。

この大阪からの帰り路も、ほぼ1時間ごとに休憩を入れてのんびりと帰ったが、もぅ着いちった、みたいなかんぢではあった。自重しながら安全な運転を心がけ、これまで行けなかったやうな処へも、行ってみたい。

しーシュ、13年目にして、新たなる旅の予感。
進め中年デュオ!
ワシらに明日は さほど無い。

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プロフィール

梶山シュウ

Author:梶山シュウ
旅するのらくら電気ベース弾き語りスト。
おもに、えせニック歌謡デュオ「しーなとシュウ」で活躍。
500年生きてゐる、といふ噂もある。

音楽と映画と本、少しの酒とツマミ、たっぷりの空き時間 をこよなく愛する中年男。

http://www.kajiyamashu.com

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