私が代わりませう/2018年初夏関東ツアー

6月2日(土)横浜元町アースリーパラダイス:しーなとシュウ・ワンマン--------

初夏の横浜へ。

暑くも寒くもなく、良い気候だ。
今回、ヒコーキの時間が早く、会場入りまでの待ち時間が長いので、いつもはライヴ翌日に行く中華街に先に寄り、行先の友への土産などを買う。横浜はツアーの最終日、といふケースが多く、ここで買う土産が帰宅した広島での晩飯になるのがデフォルトだったが、今回はさうも行かず・・・。

いつもながら「おかえりなさい〜」と迎えてくれる元町アスパラ。
だが、このやりとりもこれが最後かも・・・、我らしーシュ関東の重要な拠点であるこの店も、いま「移転問題」のさ中にあり、少なくとも現住所でのしーシュのライヴは、けふで最後になる、といふ。

心して良きライヴを。

時間にはお客さんは満員。けふは特にトピックもなく、ただひたすらオリジナル・・・、ここの常連の皆さんが好きでゐてくれる数々の曲を、できるだけ沢山、丁寧に演奏し、粛々と歌った。
アンコールが2度も来る盛況。
その後、居残ったお客さんを前にしての「エキストラ・ライヴ」も。

思へばりぶさん高田エージさんとのつながりの中で、アスパラのマスター宮さんと知り合い、『是非ウチでも』との事で、知り合いもいない横浜に来て、それからワンマンでも会場がいっぱいになるほどまで、この店に馴染んだ我らだった。この店で「同出演者による2デイズ」を演った演者は我々だけ、なのださうだ。
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移転による閉店、なので、きっといつかまた宮さんの元に、けふと同じお客さんが集うライヴがある事だらう。その日を心より楽しみにしながら、今はこの中華街のはずれにある、好ましいお店と、そこの仲間たちに、しばしのお別れを。
アディオス・アミーゴ。
本当にありがとうございました。

6月3日(日)東京 築地ブルームード:地下室の会20th アニバーサリィ ---------

こないだ広島でも出た「地下室の会:全国大会」の東京編。
当初我々はここだけの出演を打診されてゐた。まづ「築地」といふのに軽く驚く。築地にライヴハウスがある、といふのも新鮮な驚きだった。しかも「築地市場」の目と鼻の先に・・・。

けふは地下室〜にふさはしく、ヴェテランからフレッシュまで、東京で活躍するプロのベーシストが繚乱す。
ベーシストだけ羅列すると、吉岡満則前田jimmy久史和佐田達彦TAK斎藤イゴール・サーヴァドラ・ヴァレンズェラ(from Chile)、高橋ゲタ夫(敬称略)。
付随する他パートのミュージシャンも、精鋭であることは云はずもがな。

けふも素晴らしいライヴが繰り広げられた。
ワシらは2番手。
いろんなところに出て、いろんな経験をして、もぅあまり「緊張」をしなくなったワシだが、この地下室〜ライヴだけは、やはり今でも緊張する。けふも日頃せぬやうなミスを多発してしまひ、やれやれ・・といふかんぢ。

まぁ、ウチの「売り」である『男女の声で不条理オリジナルを精緻なアレンジと合致するグルーヴで聴かせる』といふ部分はアッピールできたやうで、急遽 明後日のFMラヂヲ番組への出演を依頼された。

ラストは、ゲタ夫さんの呼びかけで全員がステージに上がり、大セッション。これ意外と珍しく、といふか、地下室〜のライヴではぢつは初めての事。いつものラストはベーシストがステージに揃ってご挨拶、でシメ、となるのだが・・・。

3本のベースをみんなが使い回しながら、セッションが回る。みんな弾きまくりのハシャぎまくりでみんな楽しさう。ワシは今回唯一のフレットレス奏者だったが、ワシのヴァネッサもみんなで回したりして、いつまで続くんか?といふ盛り上がりとなった。

今回、チリからの参加イゴール氏の8弦ベースがトピック。真ん中4本が通常ベース弦で、上に二本(CとF)、下に二本(BとF#)が追加され、チョイと弾かせてもらったが、もはやフツーのフィンガリングでは対応できぬ代物。
弦も特注ださうで、本人の写真まで入ったセットを見せられて『はぁ〜』となる。チリでは有名な音楽家なんださうな。してこのバケモノのやうなベース、分解してリュックサイズのカバンに入れて運べるんだと!。
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このやり方で普通のフレットレス作ってもらへんだらうか?。有名にならなダメか?。

あと、前田さん、和佐田さん、斎藤さんの3ベースグループのフロントとして参加してゐた、サックスの前田サラさん。
ちょりん、としたおとなし目の美形女性が、一度サックスを持ってステージに上がると、おっさんベーシスト3人を圧倒するおっさん的ブロゥでブィブィとグルーヴを引っ張る様は圧巻!であった。東京の裾野の広さを感じた一夜であった。
7be68e59a8bf3b381cf9cb7b37108a6a-770x1155.jpg 前田サラ

6月4日(月)オフ:銀ブラ ---------

ゆんべ、ライヴを終えて帰る道すがら、築地市場がもぅ動き始めてゐるのを見た。
22時には、もぅ「翌日の流通」が始まるのだ。日本の経済はここから動き始めてゐるのだ。政治家などが動かしてゐる訳ではないのだ。

な訳で、オフのけふは築地〜銀座〜新橋、を観光。椎名誠の小説やエッセイで何度も触れられ、また多くの歌謡曲の舞台として描かれた いにしえのお江戸繁華街。なかでも、長年の憧れであったビヤホール「銀座ライオン(本店)」や、おぢさんの聖地「新橋ガード下」でイッパイ呑れたのは最高だった。

オトナの街、といふ印象 深し。人は多くともうるさくない。
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6月5日(火)下北沢ブルームーン:しーなVSシュウ --------

先日の築地ライヴにて、もと爆風スランプのベーシスト、和佐田達彦さんにスカウトしていただき、急遽ラヂヲ出演することになった。ので、渋谷まで行く。

昨日の銀座の真逆を行く渋谷の喧騒。喧騒、っていふかもぅ「騒音」やな。騒音の街。ノイズの街。
その真っ只中にある、いわゆるサテライト・スタヂヲにて、「竹内藍のAi Tube」といふ番組にゲスト出演。もぅひとかたのゲスト、キーボーディストの遠山無門さんと、フツーのラヂヲ番組と比ぶればだいぶシブい、といふかツゥな出演者を招いてのトークを売りとする番組。

パーソナリティの竹内藍さんと、和佐田さんの軽妙な導きにより、軽妙にトーク。和佐田さんがワシらを見たときの感想など述べられ、身にあまるやうなお褒めをいただいて感動。まぁ放送中にどんだけ反応があったか分からんが 楽しい経験をさせていただきました。
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あ、アーカイブスが2週間後からこちらで見れるさうですよ(ちなみにまだです)。

さて、ワシらは下北沢へ。
目指す会場はおなじみブルームーンなれど、けふのワシらは対バン同士。さう、ライヴァル対決企画「しーなVSシュウ」である。以前、広島で一度開催して、あまりのガチぶりに一瞬会場が「引いた」といふ伝説の企画。

まぁそれはさておき、ブルームーンではもぅ何度もソロを演ってゐるワシに対し、しーなさんは初めて・・・、てゆーかお江戸でソロを演る、といふこと自体が初めてらしく、周囲の期待は高まる。

ワシはいつものベース弾き語りに加え、小店長 角辻順子ちゃんのギターを借りての二刀流で。
この借りたギターがトラブルの対処に繋がったのはなんの兆候か?。

一曲目、いつものやうに即興で練り上げた音像に徐々に音を重ね、クライマックスに向けて盛り上がってゆかんとするまさにそのとき、「ブっ」とベースの音が消えたのである。おわ!?と思ったが、歌を止めぬままアレコレ原因を探る。歌を止めぬまま探ったがどーにもならんやうなので、歌を止めぬままそのままギターに持ち替えて残りを歌いきった。その対処に場内は大ウケであったが、ワシにしては不本意以外ナニでもなく、「ん〜〜〜〜〜」の世界。

しかし、ギターを借りておいて(しかもタマタマトラブった曲と同じ調弦にしてゐた)よかった、といふのが如何にもワシらしくて、これまた「ん〜〜〜〜〜」の世界。ツアー終わった今も、あのときの断線の原因は分からず。

その後、しーなさんのソロ。
オリジナルは勿論、スタンダードやシャンソン、カンツォーネに昭和歌謡、はては正統派声楽曲まで、流石のレパートリィの幅広さを見せつけ、場内を唸らせる。これでピヤノがグランドかアップライトであらば、けふのワシは霞んでゐたであらう。お見事!な 相方の初お江戸ソロであった。

最後はしーシュで3曲。これはもぅ安定の。
てらしましんごとひでこ夫妻が来てくれてゐたので、おそらくしんごには分かってくれるであらうMAGMAへのリスペクトを込め、「クリヴォ・ホロ」を演った。

終わってみると、良いライヴだった。
会場でギターを借りる、といふのはこれまでなかなか盲点であり、かうすれば手ぶらで旅ができるのだ、と。ので、8月に決まってゐるソロ東京行脚は手ぶらで来て歌うことにす。

終演後は、その8月のライヴで一緒する鍵盤のちなみんこと滝ちなみ女史と、作曲につひて語り合う。
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6月6日(水)吉祥寺シルバーエレファント:吉祥寺夜会 --------

さて初夏のお江戸ツアー千秋楽。

2002年、プログレッシヴ・ポップ・トリオ「オルカ団」を率いて、初めて上京したとき、ここに来たのだ、の吉祥寺は老舗ライヴハウス「シルバー・エレファント」。
かつて国内プログレの殿堂、と呼ばれたこのハコには、その後の東京行脚で何度もお世話になった。
・・が、音楽性がロック系から遠ざかり、会場もライヴハウスからカフェなどに推移して・・・。調べてみたら、最後に出演したのは2010年の夏だった。

それ以来のシルエレ。
先代社長の娘さんであるところの、現オーナー幸恵さん(カワイイ)とも、ホンマに久しぶりの再会。
「お元気さうで」「シュウさんも」といふ会話が嬉しい。

今回、ワシらが立ち上げた企画として、高満洋子&上原ユカリ裕Duoと2マンで演らせていただき、「吉祥寺夜会」と名付けた。シリーズ化して行ければ良いな、との思ひを込めて・・・。
意外なことに、長く東京で活動してゐるヨーコもユカリさんも、シルエレは初めてなんだとか。ハコを紹介する意味でも、けふは結構重要な初日、といふことになる。

だが、様々なタイミングが悪い方に傾き、「この日は行けぬ」といふ人が重なってしまひ、正直、集客はシビアなものとなってしまった。無念。

それでも、ライヴの内容はなかなかのもので、ヨーコ&ユカリも、シルエレの音響と「気」の良さにご満悦。さう、ここはプログレ云々を抜きにしても、たいへん良いライヴハウスなのだ。スタッフも、若いがキビキビしてゐて動きに無駄なく、決めるべきところはピシっと決めてくれる。
まごうことなき、老舗の名に恥じぬ名店であった。

是非、シリーズ化して継続して、ゆくゆくはここを満員に!と、皆で盛り上がった。

個人的には、8年ぶりの感慨、だいぶ深し。
思へば遠くへ来たもんだ、が、まだ出発地点が見えたまま、といふのも、これまた・・・・。
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6月7日(木)帰広 ---------

広島へ向かう飛行機の時間は夕方。なので、昨日の4人で半日遊ぶ。
天気良く空気もさはやかで風が涼しい。
缶ビール買って、歩きながら飲みながら、完全な「ダメ中年クァルテット」となって、街を徘徊した。

ヨーコ、ユカリさん、ありがとう。
ふたりとも、けふはこの後 移動の予定があって、広島へ帰るワシらも含め、みんな旅だね、と笑う。

日が長くなり、夕暮れの中を飛ぶ飛行機から、富士山が見えた。

6月8日(金)--------

東京ツアーをしてゐる間に、遠方の旧友である石川晃くんの訃報が入った。

深い交友があった訳ではないが、たいへん素晴らしいギタリストと認識しており、大阪はなんばのプラセボといふ店のマスターであり、なにより2008年のメキシコツアーを、共に旅した同士でもある男だった。
そのメキシコツアーの壮行会ライヴを行ったのが、他でもない吉祥寺はシルエレであり、その共時性に強い縁を感じ、悲しみに拍車をかける。

メキシコ原野をゆく夜行バスの中で、拙曲「 Dance」最初の断片をMDヲークマンに吹き込んだとき、前の席に座ってゐたのが石川くんだったのだ。

享年41歳ださう。
心よりご冥福をお祈りします。

6月9日(土)安芸高田市 高宮ろぐはうす:居酒屋椎修 高宮編 --------

すすむしーシュ。

恒例となった高宮ろぐはうすへの出張。
以前も書いたが、正式な住所もなく、看板もないこの場所。だが、「高宮のろぐ」と云へば「あぁアレね」と誰もがわかるといふ(笑)、あのろぐに今年も帰って来た。
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地元のスタッフの会場準備と並んで、ワシらも料理の仕込み。
仕込みの合間にサウンドチェックして、の作業にも慣れたもん。ワシらってよぅやるよねぇ、とかしーなさんと笑いながらの準備も楽しい。
ただまぁ、まだ旅帰りから二日も経ってない訳で、正直疲れてゐるのは否めない。
以前にもこのイベントで、低血糖のやうな状態になってしまったしーなさんは、慎重に水分栄養を補給しながら・・。
ワシは呑気に、空き時間は日光浴したり・・・(天気よし)。

アレコレやってゐるうちにお客さんが集まり始め、料理もわらわら注文が入る。
けふのワシは「揚げたこ焼き」と「シュウ麺」と「バラ寿司の具」を担当、たこ焼きとバラ寿司は作り置きができるが、シュウ麺はオンデマンド。最初のお客さんが「おいしい!」と云った途端にドガっと注文が殺到し、以後ワシは鍋振りっぱなし。20人ぶん用意した麺が、あっと云ふ間に売り切れた。ありがたいことで。

その後、オープニングアクトとして、しーなさんの生徒であるこの地の鍵盤弾き「ミドリ&アイ」がピヤノ連弾で幕を開けてくれた。ふたりともえらいこと緊張してらしたが、しーなさんも交えていい雰囲気に会場をナゴませてくれた。

けふの主役(?)は、高宮のカっちゃんこと中村克久で、ワシと同い年の彼はもぅしーシュの大ファンであり、ワシらに良くしてくれるこの町の人々のなかでも、とりわけワシらに良くしてくれるパーソンのひとり。
彼と、彼の周りの仲間たちの会話は、それだけで楽しく、なんかのコメディを観てゐるかのやう。
けふは特に、カっちゃんが自ら主催を買って出てくれた事もあり、周りのサポートも皆でカっちゃんを盛り上げやうと画策する。
34984854_1795104577235135_2836697161658269696_n.jpg カっちゃんとワシ

その企みの全てがとても楽しく、よくかういふコミュニティにワシらを巻き込んでくれた、と感謝もひとしを。

思へば、元高宮高校の教師である平原先生の導きで、安芸高田市に来るやうになり、そこから繋がった縁で吉田町での年例ワンマン、ろぐはうす、湖畔のコンサート、果ては小学校でのライヴ(タマタマ誕生日だったので学童全員でのバースデイソングのプレゼント付き)まで・・。

孤独なデュオ、などと云ってはバチが当たる、本当に好ましい人たちとのご縁である。
心より感謝。
けふも良いライヴだった。

6月10日(日)オリエンタルホテル:ラウンヂしーシュ --------

疲労蓄積(笑)。
が、けふで、関東ツアーから続く一連のライヴの日々が一旦終了す。シメの壱日。
オリエンタルホテル営業デイだ。

ユンケルを吞んで会場入りしてみると、1st時間帯は貸切でステージなし、2ndから、といふ事だった。あらら・・・?
連絡は受けておらなんだが、まぁせっかくなので、と片付けを急ぐ店員さんを尻目にリハをさせていただく。

一連のライヴディのシメが、前回みたいな居酒屋状態だったら嫌だなぁ・・、と思ってゐたが、けふは常連Hさんご夫妻をはじめ、たいへんしっかり聴き入ってくれるお客さんばかりで、まるでライヴのやうに演れた。
嬉しいねぇ。かういふ演奏ができると、自分らの疲れもフっとぶのだ。

けふで一連のライヴが終わった、といふ事を聞いてHさんご夫妻、『ぢゃあ飲もう!』と云って下さり、またご相伴にあずかる。

善き人たちとのご縁で、演奏して暮らす、といふ人生が送れてゐる。
感謝の気持ちは、やはり音楽で示すしかない。
それが我らの人生なのだ。

挫けるわけにはいかない。

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旅日記含ム:都市生活者の夜に

4月14日(土)ひとりプチツアー@庄原すけあくろう---------
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久しぶりのソロ遠征。
しかも今回は「車で寝泊まりす」といふ前提でのひとり旅。
こたび「ぐっち」の後部座席を車中泊用に改造し、まぁそれの「試運転」も兼ねての旅となる。ワクワク半分心配半分、てかんぢ。心配、てのぁ、例えば合法的にひと晩車を駐めて置ける場所とか、トイレや風呂の問題とか、まぁそこら辺。

あいにくの雨模様の中、早めに広島を出発。途中、ビバークに必要なアレコレを買いながら、のんびりと車を走らせる。
思ひのほか早く庄原に着いたので、町をぐるっと見て回り、車を駐めておけさうな場所も物色。

ライヴの方は、久しぶり庄原のすけあくろう。マスター多賀さんとも、当然お久しぶり。
けふはマンスリー企画のゲスト、といふ形で出演させていただく事になった。「シュウくんが来るなら、て事で来るひとも結構ゐるよ」とのこと。しーシュでもFar east でもSwing riverでも来てるけど、ソロでは初めてなので、まぁ果たしてどーか、てかんぢだが、この「勝負感」こそがソロ行脚の醍醐味。久しぶりのぞくぞくするかんぢを味わう。

他の出演者はみんなギターの弾き語りで、素人さんながらそれぞれなかなか良い歌を歌う。ご夫婦デュオで参加してゐる方もおられ、割とナゴやかにライヴが進み、ワシの出番は中ほど。
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まづはトラムペットのモーリーのソロに加わってセッションを2曲。
それを引き継ぐ形でソロ。
ベースで2曲、ギターで壱曲、地元ギタリストと即興セッション壱曲、ラストはモーリーにも入ってもらって「smile」。
わりと良いライヴが出来て満足。多賀さんにも喜んでもらへたので良かった。

さていょいょ車中泊。昼のうちに目星をつけてゐたフリー駐車場へ。

いちをう『長時間の駐車はご遠慮ください』と書いてあるが、昼に来た時にも置いてあった車が、動いた形跡もなくまだ居たので大丈夫だらう。カセットコンロで湯を沸かし、ワンカップを熱燗にして魚肉ソーセージをツマミに、乾杯。
いいねぇ。
孤独で、自由で、贅沢な庄原の車中泊の夜。

4月15日(日)ひとりプチツアー@津山Talumache Arrow --------

車中泊仕様にしたぐっちは、流石になかなか快適な眠りをもたらしたが、明け方、寒さで目を覚ます。寝袋だけではまだ寒いやうだ。この季節でもやはり車中泊は・・・と思って窓を開けてみると、外がえらいこと寒い。はァ、気温の低い朝だったのか。薄曇りで風の強い庄原の朝。

インスタントコーヒーだけの朝飯を済ませ、10時頃には庄原を出発。けふは県を越えて岡山県は津山を目指す旅。

いや〜〜〜、車の旅の良いところは、自分が「!」と思った場所で自由に過ごせる、といふ事に尽きるね。けふも道すがら景色の良いところに出っくわすたびに車を駐め、写真撮ったり ただ風に吹かれたりして過ごす。主に山あいを抜ける道なので、ロケーションには事欠かぬ。
昨日すけあくろうの多賀さんが「お土産に」と持たせてくれたパンを昼飯にして出費を抑える。

またまた思ひのほか早々と津山に着き、せっかくなのでフロにでも入るか、と銭湯を探す。友人に情報を送ってもらったりしながら、だいぶ山の中の方まで行き、温泉みたいなところに入って、ふぅ〜。

さてライヴ。
津山はもはやお馴染みの土地。
けふ出演するTalumache Arrowは、もとフォーク酒場「たる」。二軒隣に移転した形での新規オープンとなった。マスターの美土路さんご夫婦に迎えられ、立派なライヴハウスとなった新店をことほぐ。

対バンはB-CRAFTといふ地元津山のインストバンド。正統派のさはやかなフュージョンサウンドは、メンバー間の音楽愛を強く感じさせる好演奏。まだ高校生のメンバーもゐるらしく、この先が楽しみだな、と。是非このまま息の長い活動を続けて欲しいバンドである。

ワシのソロは、えぇかんぢにチカラが抜け、昨日とはまた違ったライヴとなった。ラインナップをあまり決めず、曲間を即興で繋ぎながら、MCもほとんどせず、ギターに持ち替え、カリンバも弾き、またベースも弾き、つらつら演った。1時間半は演ってたやうだが、アツいアンコールもいただき、けふも良いライヴとなったやうだ。
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知り合いも増えた津山。美土路さんが『店の前に車置いて寝てもいいよ』と云ってくださったので、お言葉に甘え、みんなと飲む。わぃわぃと喋り、帰るみんなを見送り、さらに美土路さんご夫妻と飲み語り、0時チョイ過ぎに失礼してぐっちへ。
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けふはお店でさんざん飲み喰ひしたので、フツーにぐっちを寝台車として使ふ。
ベッドを設えた、とは云へ、アンプ、ベース、ギター、ビバーク備品、などが詰め込まれた車内は、決して広くはない。だが、下手なカプセルホテルに泊まって、隣人のイビキに悩まされるよりは全然良い。

4月16日(月)ひとりプチツアー松江観光 ---------

津山の朝。
車中で目覚める、といふは、例えばホテルに泊まった翌朝、とは全く違った様相なのではないか?。
云はば、「街の胎内で目覚める」みたいな・・・。ん〜〜〜〜?。
出発に際し、Tarumacheの看板に謝辞を述べた置き手紙を挟み、さぁけふの動きを始めやう。

この段階で、けふの予定は特に立てておらず、どーしやうかな、と思ってゐたのだが、なんとなく山陰へ向かってみる事にす。じぶこんへそ祭りメンバーだったギタリスト、中嶋恵樹さんが島根に住んでるので、なんとなく訪ねてってみやうか・・・、おぉ 前から行ってみたかった小泉八雲記念館も島根だな、と・・・。

昨日までの行程は、グーグルナビやビュウで綿密なシミュレーションをした上での(カーナビがないので)旅だったが、けふはホンマにオーソドックスな「道路地図」だけを頼りにした 行き当たりばっ旅。よく晴れており、ドライヴ日和だ。見たことも聞いたこともない町をいくつも通り過ぎながら、山を越えて行った先に、やがて日本海が見え始めた。

海沿いをカイチョーに飛ばしてゐたらいつの間にか出雲に。
道路地図は「町から町へ」の移動には向いてゐるが、「町中で」の行動にはもっと詳細な地図が要る。そこで 市役所の観光課に行き詳細地図をゲットせんとすが、ここで、八雲記念館も恵樹さんの住む大根島も、出雲ではなく松江であることが判明。カイチョーに飛ばしてゐるうちに松江を通り過ぎてゐたやうだ。例によってテキトーな性格が災いしてしまった。
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悩んだが、せっかくなので引き返す形で、松江へ。
出雲観光課で聞いた通りに車を進め、まづは目指す「小泉八雲記念館」を発見。近所の駐車場にぐっちを入れ、松江を楽しむ。松江城とその近辺の武家屋敷、が意外にも洗練された観光地であること、なんとなく出雲の人、といふイメェヂを持ってゐた小泉八雲=ラフカディオ・ハーン、といふ人が、ぢつは「生涯 旅を続けた人」であったこと、など知る。

んで 恵樹さんに連絡を入れてみたが繋がらぬ。といふか 事前に連絡セェよ、といふ所だが、もぅ一泊して帰ると明日の仕事がシンドイかもな、といふ気もして、宍道湖に沈む夕日を眺めた後、帰広を開始す。帰路もだいぶ進んだ頃に恵樹さんから連絡が入り、今回は残念、といふ事で、帰広を続行。

長いながい山越えの一般国道だが、たいへん走りやすい道で、交通量も少なく(てゆーか全然車が走ってない)、ドライヴインで飯食ったり、適度に休憩しながら約3時間半で広島に着。

よぅ走った週末だった。ひとりプチツアー、まづまづの成功。

4月17日(火)--------

まぁ当然ながらたいへん疲れてゐる。

奇しくもこないだ面接に行ったバイト先から「不採用」といふ知らせが来て、その一番の理由は「時折旅に出る」といふ事だ、と聞き、まぁさうだらうな、といふ思ひ。社会はシムプルに長く黙々と働く人材を求めておるのだ。

そんなかんぢで、けふばかりは練習もナシにして昼寝したりす。
夕方からレッスンに行き、女子ばかり5人をレッスンすると、やや元気が出る。

ワシにしては珍しく、たいへん「肉が喰ひたく」なり、レッスン帰りに牛、豚、鳥、と肉を買い込み、それぞれ調理して喰ふ。かういふ時は身体が肉食を欲してゐるのだ。その声に従うのが良い。

4月18日(水)---------

昨日の「身体の声」は正しかったやうで、起き抜け たいへん調子が良い。
ヌーム、やはり「けものの肉」を喰ふは活動に必要なのだな。

八雲記念館で見た八雲の言葉にも、同じやうなものがあった。八雲は、日本の様々な文化を深く理解し受け入れながらも、(当時日本の)食生活に不安を感じ、特に成長期にある少年や若者が、粗食に甘んじてゐる環境を憂いてゐた。
『文化を創造し、維持してゆく知識や知恵は、肉食=滋養のある食べ物 によって育った健康で頑健な肉体にこそ宿るものである。欧米人とてパンとミルクのみで文化を築いた訳ではない』としてゐる。

まぁ菜食主義者に不健康なものが多い、といふのは、すでに知られた事実であるし。

夜はしーシュのリハ。
ひとりツアーを回って来たワシは、色々な局面でブレが無くなっており、リハにもキアイが入る。
もっと曲が書きたいね。

4月19日(木)----------

スイスのアリオーズ、といふ男女デュオを知り、その 完全なデュオ具合(ふたりがほぼ同比率でガッツリ歌い合う楽曲)を好ましく思ひ、フォローせんとしてゐたところ、やはり同じスイスからイカロス、といふグループが出て来てゐるのを知る。

このイカロス、ピヤノとウッドベースとドラムス、にやはり男女の歌・・・、よぅするにジャズのピヤノトリオに男女のヴォーカルが乗る、といふスタイル。この音楽性がまたスゴくて、あくまでもポップスの範疇にあるアリオーズに比べると、こっちイカロスは完全なプログレorオルタナ系。歌といふよりはスキャットが主体で、反復の多いバッキングは明らかに「こっち側」の音楽。さう。マグマの系統だ。

こないだハマったパトリック・ゴーティエのトリオ(ピヤノと男女スキャット)と同様、人間の声を楽器と同等に扱った、実験的ではあっても上質なポップ感覚。これはたいへん参考になる。

しーシュも、もっともっとマニアックな側面を磨いても良いのかもしれんなぁ、と。←しかしこの感覚こそが、しーシュを「あと一歩」とさせてゐる原因、とも思へ、また はっぱふみふみ・・・。

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春の朧に〜しーなとシュウ花粉前線ツアー2018〜

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3月29日(木)出発 --------

ギックリ腰 引き連れて旅が始まる。
今回、お江戸までの行程に飛行機を選んでゐたのは僥倖としか云ひようがなく、これが12時間かける夜行バスの旅、とかだったら、と考へると恐ろしや。昼に広島を出て昼のうちにお江戸に着ける利便。

ツイ先日 世田谷内で引っ越したばかりのヨーコこと高満洋子んとこにお邪魔。引っ越し祝いにどっかで奢ってやらんとしたのだが、料理自慢のヨーコがそれをさせるハズもなく(笑)。相変わらずの絶品手料理で、逆にワシらがもてなされて恐縮。せめてワインの差し入れで引っ越しのお祝いを。

前に彼女が住んでゐた松陰神社あたりは、たいへん良いかんぢの町だったが、今回の町もなかなかのやうだ。

3月30日(金)下北沢ブルームーン/w 川村ZAVZA泰幸--------
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お江戸「初日」。
日中はヨーコ宅でのんびりさせてもらふが、やはりたいそう腰が痛く、ちょいと歩くのもしんどい。んで、東京の人は歩くのが早いので、その波に合わせるとホンマにキツく、昼飯喰ひに出ただけでえらいこと疲れ、午後は昼寝す。

さてライヴはおなじみ下北沢ブルームーンだが、また下北沢の駅が激変してゐやがり、出口がわからずに右往左往。
もぅ何年もここら一帯の工事が続いており、よく云はれる『一夜にして駅がなくなった』とか、『朝行ってみると南口がない!』とか、色々と聞く。まぁこげな人口の多い街の往来の激しい駅で、なにかを再開発するといふ難易度は理解できるが、引っ掻き回した挙句、あまり利便性のよくないものになった、といふのは避けていただきたいものですな。

けふのライヴにはしーなさんの旧友の方々がメインに集ってくれた。
対バンはもと弟子の川村ZAVZA泰幸。お江戸に出て色々と頑張ってゐる中の一人。この頃は音楽と並行してなにやらAPSとかいふエアガンの競技に凝ってゐるさうで、そっちでもなかなかの成績なんだとか・・・。相変わらず器用なやっちゃ。

ベースの弟子ではあったが、いまのZAVZAはチャップマン・スティックを使うソリスト。オリジナルの楽曲を幾つか披露してくれた。このスティックといふ楽器。ダイナミクスに劣る、といふ点でワシ個人的には魅力を見出せぬのだが、しかしよぅ考へてみれば、同じくダイナミクスに劣るヴィヴラフォンにあれほどの名演が残ってゐる、といふ意味では、スティックにも可能性は無きにしも非ず、といふことだ。ZAVZAにもそのやうに伝えてみた。

彼らと同じくらいの年のやつが、『地元に根付いた活動を』などと云ひつつ広島で燻ってゐるのを見かけるが、ZAVAのやうに若いうちに旅に出るべきだ、と常々思ふ。なにより「自分もさうすべきだった」と思ふからだ。

ZAVZAの東京ライフに幸あれ。

3月31日(土)横浜元町アースリーパラダイス--------

おなじみアスパラだ。

去年、調子に乗って二回も「2デイズ」企画を立てたが、相変わらずの歓迎ぶりで嬉しい。こたびは通常の一回公演で、しかもいつもご贔屓の横浜の皆さんに、是非「薬研堀夜市」の雰囲気を、といふことで、カヴァーも色々、新曲も初披露、朗読まで取り入れ、いつもに増したバリエーションでお届けしてみた。

スタッフのもっちーこと持田 浩嗣が「なんか演りたいな〜」と云ってくれたので、ぢゃあアスパラ名物「ライヴ・アフター・ライヴで演らう」と画策。
もっちー、そのつもりでゐたらしく(笑)譜面まで準備してる。お得意のソウルナンバー。ナンとも云へぬ泥臭く艶っぽいイイ声である。彼が奥方のカッパちゃんと演ってゐる男女デュオはレゲエユニット。ならばワシらも、とレゲエをリクエストして、ボブ・マーレィのThree little birdsを3人で。
これが本当に良いセッションだった。
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いつも満員のアスパラに心から感謝。
だが、この店もすでに「カウントダウン」に入ってゐる、といふ話。もぅだいぶ前から移転の話はあり、それがどうやら具体化しさうな流れにある。全ての物事は移りゆき変わりゆくことは分かってゐても、やるせない。

せめて今この時を、たれの心にも刻める良い歌とともに!。


4月1日(日)勝田台リバースフロゥ/w SEX LESTOLS-------

けふは去年の11月に来たばかりの勝田台。

駅前のピザ屋の店員さんが立て看板を持って往来にアッピールしてゐるのだが、風で飛ばされさうになってゐる。たしか前回も同じやうな光景を見た気がす。ここは「風の街」なのか?と問ふも、地元民は微妙な反応。

前回は「フードバンクちば」といふイベントへのゲスト参加であった。
今回はいちをうウチの看板でのライヴなので、集客が・・・との事で対バンを柏の「アニキ」成沢ヒデトモ氏率いるSEX LESTOLSと、地元勝田台の名物居酒屋「ひみつきち」の木村金太さんが務めてくれた。

ナリさん、と云へば我が友人にして柏市の「人脈王」。ミュージシャンだけでなく、絵描きやら美容師やら、毎度たいへん興味深いパーソンを引き連れて来てくれる。けふのSEX LESTOLSはナリさんを中心とした「(自称)不良中年ロックトリオ」。黒スーツでキメた大柄な男3人がステージに並ぶ様は、確かに「不良中年」そのもの。演るのはどげなハードロックか?はてさてどブルーズか?と思ひきや、いきなり始まるのは石川ひとみの「まちぶせ」(笑)。

まぁナリさんらしいシャレとジョーク(?)満載のロック・ショウだった(笑)。当然、ステージに上がる前から飲みまくってゐて、思ふにナリさんあれで結構緊張してゐたのではないか?。ナリさん、このバンドの他に「ED成沢とボラギノールズ」といふ(女子メンバーもゐるのになんちゅうバンド名や!?)大所帯のバンドもやってゐて、こちらは歌謡ロックなのださう。
ホンマに楽しい人物である。ナリさんありがとう。

もぅ一人の対バン金太さんは富安秀行さんとも繋がってゐて、いわゆる「マドロスもの」をギター一本で演り、こちらもシャレやジョークを交えた歌謡ショウ。会場を練り歩くアンプラグド・スタイルで色々聴かせてくれた。

この金太さんの店「ひみつきち」がけふの打ち上げ会場。
全メニュー自家製材料による料理で、燻製や煮込みやらどれも絶品だったが、いま畑から抜いて来たといふパクチーが最高で、塩も何もつけずに貪り喰ふパクチー好きしーシュ。「青虫みたいに食ってますね」と云はれ、それなら、と出してくれた「パクチー酒」までいただく始末。飲みすぎしーシュ。
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4月2日(月)成田Tommy/w 関口和良--------

昨日から、成田空港内のホテルに雑魚寝等熟してゐる。
これが絶妙に体調が悪く、ギックリ腰もさることながら花粉症の症状もひどく、飲み続けてゐるブロック薬も効いてゐるかんぢがせぬ。仕事にならぬのでキツめの消炎剤を服用するとこれがボーっとする。
どーにも身体に力が入らぬかんぢで、日中は観光にも行かずづっと寝てゐる。

あとで聞いた話なのだが「成田空港」は、どーやら「さういふ場所」なのださうで、識者に云はせると「滞在しない方が良い」とのこと。まぁたしかに「三里塚」といふ地名からして因縁めいたものを感ずるし、空港設立に纏わる色々を紐解いてみても、なにかと「因業の強い土地」といふ実感がす。そは二日滞在して体感した。
加えて、辻々に立つ警官、警備員の物々しさ・・・・。どぅ贔屓目に見ても良いウェーヴを感じる場所では、決してないね。

出演したTommyは、その空港から離れた成田山のお膝元。
マスターの60〜70年代のロックが大好きであることが窺われる店内の様子に、同じにほひを感じる。店の奥にKISSのジーン・シモンズの顔入りTシャーツが飾ってあり、その隣には なんとフレットレスのヴァイオリンベースが!。
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「マスターはベーシストですか?」と問ふと『最近始めたんだけど奥が深くて楽しいね』と。
新興商業地域にひとつだけポツリと明かりが灯ってゐる、やうなホっとするお店だった。是非がんばって、ここから良き音楽と文化を発信して行ける場所であっていただきたいと思ふ。

4月3日(火)北小金Throbber/w坂入ヤスヒロ---------

さて、体調のすぐれぬ春ツアーも最終日。
初めての町、北小金へ。

この3日間、成田空港を拠点に千葉県を行ったり来たりしたのだが、まーぁ千葉って広いところだ、と。
これまで縁のあった柏にしてもだいぶ離れてゐるし、ワシが好きな九十九里や佐原なんぞ、まだまだ全然別方向に遠い、といふ。逆に思へば、皆さんよくこんなところから、都内や横浜のライヴに足を運んでくれてゐたなぁ、と改めての感謝もひとしを。

けふの会場throbberは今ツアー唯一生ピヤノがあるハコ。しーなさんには嬉しからう。音響もよく演りやすい店だった。聞けば店長、といふかマネージャーの西澤數泰さんはバリバリに現役のドラマーで、しかもソロでライヴを演ったりする、わりとワシらと「同じにほひ」を感じさせるやうなお人。セッションも頻繁に行ってゐるお店らしく、けふの対バン、コラ奏者の坂入ヤスヒロもその常連とか。

坂入ちゃんは、一見「その筋か?」とも思ふイカツイ見かけに反した知性派ミュージシャンで(笑)、古い前衛ジャズなんかの話題がよくワシと盛り上がる。コラも演奏するが本業はドラマーである。
けふは早いうちから「何か一緒に」と話が進んでおり、さう云へば今ツアーで唯一プログラム中に共演を果たすミュージシャンとなった(横浜のもっちーとの共演はあくまでもアフター・ライヴ)
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前回、柏での共演時にも演ったモンゴ・サンタマリア1959年の名曲「アフロ・ブルー」を再演。
これにはワシが意訳で歌詞をつけており、坂入ちゃんはそれをえらく気に入ってくれてゐる。けふは二回目といふこともあって、より深い解釈による即興で展開できた。面白かった。また遣りたいな。

あとは坂入ちゃんにドラム叩いてもらって「レゲエ・なごり雪」を。こちらは場内大合唱の大盛り上がり。
千秋楽、良いライヴでシメれて安堵。

今回ホンマに、前日のギックリ腰から始まり、花粉症の悪化、釣られるやうにしーなさんまで体調を崩し、蕁麻疹が出たり口内炎ができたり、「満身創痍ズ」と力なく笑うしかないほどの体調不良ツアーとなった。こんなに調子悪い旅は久しぶりだ。

その中でも、ライヴはどれも中々の出来だったし、なにより自分たちが「そこ」に活路を見出せたのは大きい。
調子が悪い中でベストを目指し、ベストを超えることができる実感は、なによりユニットの力になる。ライヴ中以外は力なく寝込んでゐても、ステージに上がればベストな状態に持って行ける。

今回 それが出来た。
しーシュ、13年の実績、に他ならない。

いやいや、ホンマ各地でいろんな方々に、ホンマにお世話になりました。
今回体調がすぐれなんだぶん、スタッフやお客さんのお気遣いがどれほど心強かったことか!。
本当にありがとうございました。

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旅日記:隣人の寝相(しーシュ&サウスケ 九州ツアー)

2月10日(土)初日:リハ---------

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博多の男女ポップ・デュオ サウンド・スケッチとの合同ツアーが始まる。
去年の5月以来、会ってない4人なので、まづは我らが博多入りしてリハをば。といふ事でツアー車「ぐっち」で博多へ。

去年のツアーで演った曲、新しくセレクトした曲、あれこれシノゴノ合わせ、通す。
サウスケの二人こそ、しばらく一緒には演ってなかったやうで、そのリハにも時間を割いていただき、当然のことながら「前打ち上げ」として、ワインのおぃしぃ洋食屋に。

2月11日(日)二日目:北九州小倉 bub box----------

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本番の初日は小倉から。
ソロ旅の始め頃はよく来てゐた街だが、このところとンとご無沙汰してゐたな。

会場のbub boxは飲屋街の真ん中にある雑居ビルの中。なんでも予約だけでもぅえらいことになってる盛況ださうで、そんなに広くないお店だけに、どーなるのだ?との思ひも。

開けてみると、まぁ常識の範囲内の「満席」といふかんぢで、よかった。常連さんが全員、カウンターの中に入ってくれてゐたさうで、さういふ気安い関係が、日頃から築かれてゐるお店なのだな、と。

しーシュの出来はたいへんよろしく、大層ウケる。
しーシュの演目:月の裏の約束/亀の庭/苔の記憶/びしゃもん台/サンダル履いて/Dance/歳をとった鰐
コラボ演目:春よ来い/案山子/氷の世界/ジャンバラヤ


帰りの道で、なんとまた雪に困らされてしまった。
軽く飯を食ってゐる間に急激に降り始めた雪は、博多を目指す間にどんどん酷くなり、途中で高速道路が閉鎖。
やむなく降りた一般道も雪が深くて進めず、なんとかたどり着いたコンビニでビバークの覚悟までした我ら。
その後、降雪の状況など見ながらゆっくりゆっくり博多に向かい、午前3時すぎ、ようやく帰宅。北陸での悪夢が蘇る。

2月12日(月)三日目:博多SORA---------

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ゆんべがあんな事になったので、昼まで寝る。
昼過ぎ、よぅやく起き出し、噂に聞いてゐた「今屋のハンバーガー」を食べに行くも、寒い。九州は意外に寒い、と知ってはゐるが、にしても寒い。ハンバーガーは美味い。思はず二本食べる。

けふのライヴは博多。
大阪で一度出演したことのあるSORAの姉妹店、といふか兄弟店、といふか・・・。
大阪では店置きの生ピヤノを使った覚えがあるが、ここは「調律できてないので・・・」との事で電気ピヤノ。

これが悪い結果を導いてしまった。
電気ピヤノは楽器の特性上、他の楽器の音と相殺し合い、いわゆる『マスキング(音が聞こえなくなる状態)』しやすい。それが見事に起きてしまひ、しーなさんは最初から最後まで「自分が弾いてゐる音が全く聞こえなんだ』さう。

だがまぁ、こなした現場の数だけ ワシらにもワザはある。なんとか演り切り、昨日にも増して喝采を浴び、よぅウケた。
特にレゲェ・アレンジのWhat a wouderful world はおおウケだった。

けふの演目:毬藻あり〼/亀の庭/みみづく時計/わった・wonderful/Dance/駱駝/みんな月を見てゐる
コラボ演目:No where man/中央フリーウェイ/春よ来い/結詞/サイドカー/氷の世界/ジャンバラヤ


打ち上げでは 地元の名士の方が、隠れ家的なお店に案内してくださった。初日からよぅ飲んでゐるが、サウスケの久米博之さん(ギター)が酒が入るとたいへん陽気になり、これがもぅ大爆笑もので。

2月13日(火)四日目:久留米FUNKY DOG-----------

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けふは久留米。
2009年のソロツアーで一度だけ来たことのある街。
iPadなどと云ふものもなく、それを使っていろいろ調べてくれる相方もおらず、一人綿密な下調べの末 予定を組み、時刻表だけを頼りに九州四箇所を巡る旅だった。

お店の名前から示すやうに、日頃はどっちかてぇとロック系、それもロケンロー系のかんぢのやうで、今回のツアーではいちばん「ライヴハウス然」としたお店。ステージが広いのでコラボん時は4人が横一列に並んで演ってみた。

これがあまりワシには向いてないことが判明。
「しーシュで」ならまだしも、アンサンブルが熟れてない集団を、目の届く範囲内に納めてないと演りにくい、てのぁ 好むと好まざるとに関わらず、ワシはベース弾きなのだな、と。
やはり一歩下がったところから、皆を見れる場所に居らぬと落ち着かんのだ。

ライヴはこのツアーの中ではいちばんおとなしかった。
お客さんが全員ソロのお客だった、てのもあるだらう。そのぶんぢっくり聴いてくれてゐたやうには思ふが・・。

演目:月の裏の約束/亀の庭/みみづく時計/あじさい/サンダル履いて/歳をとった鰐/Dance
コラボ演目:春よ来い/案山子/卒業写真/氷の世界/ジャンバラヤ


この九州ツアーの間、サウスケの亀山みゆきさんの博多自宅を拠点に動いてゐるのだが、久留米から博多へ帰るのは、やはりなかなか遠い。けふあたりから久米さんの声がすこし怪しくなる。

2月14日(水)五日目:武雄旅館 東洋館 ---------

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このツアーの「目玉」とも云ふべき武雄への遠征。
初めて聞く場所だが、佐賀県。嬉野温泉と並ぶ佐賀の名湯らしひ。富安秀行 音もダチキャラバンにおける下呂温泉みたいなニッチで、けふのワシらは半分レヂャー気分。

しかし機材はない場所なので、ワシらが広島から全載せして来た機材をフルに使って、のライヴ。
みゆきさんの縁である地元バンドの皆さんの尽力で、初めての場所でも満員となる。

ライヴは地元バンド→サウスケ→しーシュ→コラボ、と進み、よぅ盛り上がる。
当初、温泉旅館なので、といふ事で激しめの演目を削ってゐたのだが、主催の方がウチの動画を見て『是非 演ってほしい』と云はれ、まぁ演った(笑)。よぅウケた。

ちょいとコラボに欲を出しすぎて、ライヴ全体が長くなってしまったのは、けふのマイナスかな?。

しーシュの演目:月の裏の約束/Dance /くちなわは語った/サンダル履いて
コラボ演目:中央フリーウェイ/卒業写真/サイドカー/案山子/Feel like making love/氷の世界/ジャンバラヤ/So much in love


ライヴの後は、温泉入って浴衣に着替えて4人で部屋飲み。これが楽しい。差し入れのワイン2本をキレ〜に空にして、みんなグダグダと撃沈。ワシはその後、電気の消えたくら〜〜〜い温泉に独り入って、満喫。

2月15日(木)六日目:春日ギャラリー蔵 --------

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けふは去年のツアーでも好評だった、春日のギャラリー蔵、へ。

博多への帰り道なので、ワシらはそのまま行く事にして、日中は仕事のある みゆき&久米さんとは別行動。武雄図書館、といふのが有名らしく、そこに寄ってみたりす。たいへんオサレで綺麗な図書館、であった。

けふのライヴ。
博多の名士でもあるみゆきさんは、TVのレギュラー出演のため、時間ギリに会場入りとなる。その間、他のメンバーがセッティングをして、キッチリ準備して・・・といふ事だったのだが、ナニかの手違いがあり、お客さんに二種類の開演時間が流布されてゐた、事が発覚。

すでに満員に近い状態なのに、開演までまだ壱時間もあり、しかもみゆきさんは来てない!。

こんな時は、しーシュ・・・てゆーか、それぞれソリストである強み。
ワシ、しーなさん、久米さん、がそれぞれソロで壱曲づつ演り、さらにワシと久米さんが即席のデュオを組み、生音で2曲。見事な「バンド内前座」を披露し、場をつなぐ。

けふの演目:夜明けの海ごっこ(ソロ・前座)/心もよう/捜しものは何ですか(久米&シュウ・前座)
しーシュ:月の路/亀の庭/紫の狐/Dance/ロマンティック・ラストダンス51/みんな月を見てゐる
コラボ演目:春よ来い/案山子/卒業写真/氷の世界/ジャンバラヤ


終演後の会場打ち上げで、もと国語教師といふご婦人から『使われてゐる言葉がたいへん美しい』とお褒めいただく。詩集
として読んでみたい、とも云はれ、嬉しいワシら。

さういやぁ昔、さう云ってくれる人に 一冊一冊作った詩集を進呈したなぁ。けっこう苦労して時間かけて書いたもんだった。あの時貰ってくれた人も、もぅみんな捨ててるだらうなぁ。

2月16日(金)千秋楽:八幡デルソル・カフェ --------

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さァ
サウスケと往く九州ツアーもけふが最後。

ワシらにはお馴染み 北九州は八幡デルソルだ。けふも全機材持ち込み。デルソルに機材を持ち込むのは初めて。日頃しっかりしたPAのあるお店で演るからには、失礼の無きやうに事前にしっかりとチェック。

今回、北九州は小倉と八幡、といふ云はば2点攻め、となってしまった為、集客がややバラけた感あり。しかし初日の小倉を見て気に入ってくれた方が、けふもぅ一度来てくれる、といふたいへん嬉しい事態とも相成り、まぁ結局は満席となる。

今ツアー最後のステージ。
昨日まで毎日演ってゐた「亀の庭」を排し、「ジェラシィ」と「夜の駱駝」を入れるパタンで。小倉とカブったお客さんにも、しーシュの幅広さを見ていただけたのではなからうか?とは思ふ。
コラボの完成度も上がり、千秋楽にふさはしい華やかで良いステージとなった。

演目:ジェラシィ/月の裏の約束/アフリカの月/夜の駱駝/サンダル履いて/みんな月を見てゐる
コラボ演目:卒業写真/結詞/春よ来い/氷の世界/ノーウェア・マン


打ち上げは、デルソルに残ってそのまま。この6日間の旅を振り返りながら、また爆笑トークの嵐。ワシらは九州に「乗り込んで」来てゐるが、みゆきさん久米さんは、云へば『地元』での連戦。日中は他の現場をこなして来て・・みたいな局面もあった。さぞやお疲れのことであったらう。ここまでのブッキングを組んでいただき、感謝の念にたえない。
本当にありがとうございました。

また、この4人で相まみえたい気はするが、次回にはコラボの内容を、オリジナリティのあるものにシフトして行く事も考へねばな、との思ひもある。その日を楽しみにしておこう。

みゆきさん、久米さん、そして我が相方 しーなさん、お疲れ様でした。

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旅日記:月夜の散歩をしないかね(しーなとシュウ2018新春ツアー)

1月6日(土)豊川市フォーク酒場 街-----------

新春のツアーに出発。
初めての北陸を含む、11日間にわたるけっこう長めの旅である。

まづ目指すは愛知県は豊川。
昨日 新幹線の予約切符を見て、出発の時間がえらいこと早いのに気付いたが、まぁ大阪も京都も名古屋もすっ飛ばして、の豊川なのだから、時間はかかって当然ですな(全部新幹線で行けばそらぁ速いのぁ分かってゐるよ)

朝の8時に広島を出て、夕方16時過ぎて豊川に着。
「街」は去年の3月以来。ほぼ壱年ぶりの来訪となった。ここは毎回、隣接する喫茶店の常連軍団が大挙して駆けつけてくれ、また仕切りのMちゃんの熱心な広報活動により、事前にソールドアウトの報告が。
嬉しい。心して演らねばね。

時間には本当に店内いっぱいのお客さんが。
王道ラインナップを中心にカヴァーも含めて全20曲。たっぷりお届けしました。
「フォーク酒場」の冠を擁してゐる店でフォークを歌わん訳には行くまい、とワシがギター(借り物)で弾き語ったさだまさしの「案山子」では場内ハモりの渦で楽しい。

「街」のとがりマスターはフォークだけでなく、60〜70年代ロックもどっぷり通って来られたクチらしく、打ち上げではその辺の話も。なるほどしーシュの音楽を気に入ってくれる方々には、かういふ共通項があるのだな、と。初日、良いライヴでスタートを切れた豊川の夜。
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1月7日(日)刈谷市サンダンス『新春 音もダチショウ』-------

刈谷に移動。
富安秀行座長率いる「音もダチ」の面々は、昨日浜名湖のWATSに集結して壱本演って来ており、けふはそのキャラバン二日目。ワシらはそこに途中参加する事になる。

直前に富安さん本人が病欠、といふ事に相成り、仕切りを「アニキ」高田エージさんが任される事になってゐるさうな。最近、わりと病気づいてゐる富安座長。心配ではあるが、残ったメンバーでイベントを盛り上げるべく、こころ一つに頑張るのだ。

けふは、高田エージを筆頭に、杉原テツ、末松よしみつ、今野邦彦、清水明日香、じぶこん、ナップルタップル(敬称略)、とワシらしーシュが出演。この中ではナップル〜だけが初顔合わせ。あとはみんな顔馴染みの仲間たちである。

ワシらはピヤノとベースの職人として、他のメンバーに駆り出される事多数。結局、クニヒコとナップル〜以外の全ての出演者をサポートし、ほとんどステージの上にゐた。しーシュ本体のライヴでも ループの使用をやめ、ゲストを迎えてみたり、と よりイベントちっくに演ってみた。

かういふイベントならではの楽しみ方、てのがある。けふはそれが出来た喜びが大きい。
出演者が多い割にだれも押さず、きっちり時間通りに終演するのも、この面子の特徴。みんなプロフェッショナルだ。

年の始めに、会いたかった人たちと全部会えた、といふかんぢのイベントだった。
楽しい壱日だった。
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1月8日(月)名古屋りとるびれっじ『居酒屋椎修 名古屋編』-------

刈谷から名古屋は近い。
が、
けふは居酒屋の仕込みもせねばならぬので、早めに名古屋入りして支度せん。

前回、好評だった居酒屋椎修名古屋編の新年版。調子に乗って企画した第二弾だが、今回 事前の告知にあまり反応がなく、「ん〜〜〜」と思ひながら、まぁ為すべきことをちゃんと為しながら準備。
新年早々の企画、といふは年明けを跨ぐだけに、告知が難しい。お店とちゃんと連携が取れてないとコケる、といふ事を何度か経験してゐるが、それでもまぁ、我らにとっては「第二の故郷」とも云へる名古屋。そこそこのお客さんは集まってくれて、なんとかライヴのテイを為すことはできた、かな?。

ライヴの方は、居酒屋の形式に倣ってエプロン&前掛け付きで。
けふもカヴァーあり、ソロコーナーあり、でたっぷりと。ワシはけふも「案山子」を唄う。やはり場内ハモの渦(笑)。

やはり集客は芳しくなく、用意した食材は余った。
我々は明日もここで、マスター谷口幸至朗さんの生誕祝い企画に出演する事になってゐる。
ちょうど良いので、明日もこの居酒屋形式でやってはどうか?との意見。あぁなるほど。それはオモロさうだ、と我らも合意。明日は「調理場を任される」といふ事になった。
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1月9日(火)名古屋りとるびれっじ 谷口幸至朗生誕祭--------

上述のやうな事になり、我々は日中、不足した食材の追加買い出しやら、大須観音への初詣やら・・。
しかし広島もさうだったが、名古屋でも野菜が高いのにはまいる。物価の優等生であるはずのきのこ類まで高い。しめぢひと株で¥250。白菜に至っては1/4株で¥400!!!。どないなっとンねん?て話しだ。これ、一株丸々だったら¥1000オーヴァーって事か?。ありえぬ。

しかしまー、やすい素材でおぃしぃ料理を、てのぁ料理人の腕の見せ所。そこはキチンと。

けふは幸至朗さんの記念イベントなので、日頃はしーシュのライヴには来ぬやうな人も来ており、それは良い。ワシらはしーシュでひとワクと、幸至朗さん&しーシュでひとワク。それから本当に久しぶりにWet Backのメンバーとしてひとワクステージに立つ事ができた。ギターの鈴木拓洋さんは不在だったが、ドラムの本多taco坊さんとは、4年ぶりくらいの共演。楽しかったなぁ。

お客さんの中にも、WetBackの2013年作「ジパング」以来、初めてワシらが参加した生のライヴを観た人がゐて、CDの通りのが聴けて嬉しかった、と云ってくださる方多数。嬉しい。

昨日に続き 料理もよく出て、結局二日間で準備した食材を全部消費する、といふ優秀な結果に。よかったよかった。
ワシらは二日間、ステージにいない時にはづっと厨房にゐる、といふ形だったが、ここの厨房は広くてとても使いやすい。

・・・てワシらはミュージシャンなのよね?(笑)。

1月10日(水)関市 ロックンロールカフェ---------

名古屋を離れ、関へ。旅も折り返しである。

唄う行商人 富安秀行さんとの旅で紹介してもらひ、地の人々に気に入ってもらひ、ご縁の続く関。
長良川鉄道に乗り、会場のロックンロールカフェ最寄り駅「富加」に降り立つと、ロクカフェ・マスター福田 裕治さんがお出迎え。駅まで遠い会場までを、車で迎えに来てくださった。
いままで名前も知らなかった街に、しーシュを待ってくれてゐる人が多くゐる、といふのは、なんとも不思議でありがたい事だ、と心底思ふ。

ふたりとも若干、体調を崩しかけてゐて、けふが割と「正念場」のやうに思ふ。
相変わらず演りやすい会場なのでリハはバッチリ。けふもギターを借りて「案山子」を演る事にす。
んで、けふは久しぶりに「寸劇」付きで「星をめぐる旅」を演った。この街の、どことなくロマンティクなかんぢに合うやうな気がしたので・・・。

ロマンティク、と云へば、ひらがな51音を詩節の頭にひとつづつ使った迷曲「ロマンティック・ラストワルツ51」も披露。終曲後の会場のどよめきが素晴らしい。

会場は満員。初めてのお客さんも多く、友人知人にたくさん声をかけてくれたこの地ご縁の人々に、心より感謝。
今夜の宿も、犬山市の名士、喫茶店「ふぅ」のマスター小川アキラさんが、自室の小部屋をいくつか提供してくださり、送り迎えまで。

ひとの縁に支えられて旅をしてゐる、といふ感慨ひとしを、の関の夜であった。
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1月11日(木)移動日:岐阜から富山へ--------

今回、結構長めのツアーなのだが、ライヴのない日はけふのみ。
とは云へ、けふはいよいよ我ら初 北陸への到達を目指さんければならず、近くはない道のりをガタゴト電車に揺られる壱日。

車窓に写る景色が、山をひとつ越えるごとに雪模様になってゆく姿は、あぁ雪国に向かってゐるのだな、との思ひを募らせる。やがて彼方に『立山連峰』が見えて来た時の感動たるや!。

今朝がた、富山で我らを待つパーカッションのヤマダベンから写真付きで「今朝の富山」といふメッセーヂが送られて来ており、それには猛吹雪の画像が写ってゐた。我らが富山に着いた時には雪は降ってはおらなんだが、よく見ると電信柱や生垣に「真横から」雪が付着してゐる。こは吹雪がすごかった証拠であらう。

夕方、ベンちゃんと合流し、リハに入る。
ベンちゃんとしーなさんはけふが初対面だが、しーなさんはナニやら初夢にベンちゃんが出て来たらしく、その話ですでに盛り上がってゐる。まぁ分かってはゐるが、なにも問題ない邂逅であらう。

ベンちゃん、こちらが送っておいた音源を完璧にマスターしてくれており、曲合わせ一発目からもぅチリバツ!な出来。素晴らしい。明日からのライヴが楽しみだ。
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して、リハ終えて外に出てみると、猛吹雪である。横殴りの雪、そのものの状況。「さすが富山やねぇ」と云ふと、「富山はフツーこんなに降らない」さうで、どーやらワシらはスゴい時に来てしまったやうだ。

1月12日(金)上越市ラ・ソネ:しーシュ&ヤマダベン--------

ゆんべの雪などから鑑みて、けふは早めに上越に向かった方が良いかも、といふ事になり、午前11時には富山を出発。
普段、富山〜上越は、まぁ3時間程度で行けるさうだが、大事には大事をとって・・・。

だが、これが思ひもよらぬ展開となる。

出発して壱時間くらいは快調に高速道路を進んでゐた。
が、糸魚川にかかるあたりから雪模様となり、これが結構シャレにならぬくらい降って来た。高速道路が通行止になる前に降りやう、とその辺から国道8号線に移動(事実、このすぐ後に北陸自動車道は次々と閉鎖されることになる)。

ここもはじめは割と快調に走ってゐたが、あるポイントからまっっっったく動かなくなった。
文字通り「1ミリも」動かぬ渋滞・・・もはや「停滞」とも云へる絶望的な立ち往生が始まった。

こは、封鎖された高速道路を走ってゐた大型のトラックやトレーラーなどが、国道に降りてくるしかなく、しかしそこも吹き付ける雪がどんどん路面状態を悪くしてゆき、さらに迂回路のない片側一車線の国道のあちこちで、これらの大型車がスタックを始めてしまったのが理由。

全く動かぬ停滞の帯の中で、ただただ時間だけが過ぎてゆく(上述の渋滞の理由も、後になって分かったこと。只中にあっては、何故このやうな事になってゐるのか全くわからない)。
。会場入り時間を過ぎ、開場時間を過ぎ、開演時間も過ぎる。もはやライヴを敢行するかせぬかではなく、我らが五体満足でこの停滞地獄から脱出できるかどうか?が課題となって来た。

新潟に在住の朋友ゴスカルこと今野地塩に情報を求め、彼の助言に従って富山に向かって帰る行動を始めてみる。この時点ですでに車に閉じ込められる事10時間経過。ウチはまだ3人乗ってゐるので、交代で休んだり、コンビニのトイレに駆け込んだり出来るが、これ女性一人が運転してたりしてたら・・・・。

さらにウチは、幸いにも出発時にガソリンを満タンにしてゐたので問題はなかったが・・・・。

富山に向かって帰り始め(る行動を起こし)ても、状況はあまり変わらず。なんせ至る所で大型車がスタックしてゐるのだから、道路が開くわけがない。警察も道路公団も対応が遅く、ただただピクリとも動かぬ停滞がひたすら続く。

結局、その日、ワシらは午前11時に富山を出発し、17時間をかけて上越に辿り着けず、ライヴも落とし、かと云って帰る事もできず、翌日の朝4時に、よぅやく富山市内に帰ってこれた。
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決して甘く見てゐた訳ではなかったのだが、想像を上回る自然の猛威に、我らは為すすべがない。
雪といふものの恐ろしさよ。

1月13日(土)富山市 村門:しーシュ&ヤマダベン-------

やれやれ、との思ひで昼頃起床。
昨日のアレは全国ニュゥスに流れてゐたらしく、各地から無事を確認するメールやメッセーヂが届く。
友よ、我らは無事です。

けふも雪模様の壱日だが、けふのライヴは富山市内。馴染みある人たちも、よく出演してゐる名店「村門」。
ベンちゃんと「いゃいゃ昨日は・・」などと云ひながら会場入り。なんせ「あの」苦境を乗り越えた3人。昨日壱日で絆は深まった!と云っても過言ではない。体調はほぼ最悪だが、やるぞ〜〜〜。

先行の夫婦デュオ マツバラーズのさはやかでポップなパフォーマンスに感化され、ワシらはのっけからぐぃぐぃ飛ばす。ベンちゃんも2曲めから参加。以後最後までづっとトリオで演奏した。音響もよく、出来も良かったのだが、どぅした事かステージの途中から急に声が出なくなり、まったく歌えなくなる。

後で聞けばしーなさんもヤバかったさうで、こはどぅやら数台のエヤコン吹き出し口が、何故かステージの方を向いてゐて、その乾燥した熱風を浴びながら歌ってゐたせいであらう、と推測。体調が万全ならば、その程度のことが身体に障ることもなかったらうが、なんせ昨日のけふだ。モロにダメージが出てしまったやうだ。

すこし残念なライヴとなってしまった。
だが、この雪の中、集まってくれたお客さんにはたいそう好評だったやうで、CDが売れまくる。
ベンちゃんの好演のおかげでもある。昨日からけふ、ワシらをこの地に呼び、車を出し、段取り、企画を進めてくれた素晴らしいパーカッショニスト。

ありがとう ベンちゃん。IMG_2779.jpg

1月14日(日)飛騨古川リトルビレッジJr:しーシュ&ヤマダベン--------

けふはよく晴れてゐる富山。
ツアーも最終日。おなじみの飛騨古川に向かう。

当初の予定ではベンちゃんの車で行こう、といふ事だったが、なんせ先日の渋滞の恐怖がまだ色濃く残っており、万が一にも万が一を鑑み、ワシらだけでも電車で先に古川入りする事に。

古川も雪深い地域(本来、富山も上越もそれほどまでには降らない地域らしく、むしろ飛騨古川の方が豪雪地帯なのださう)で、山々や田畑は深く雪を抱いてゐる。だがなんせ天気が良いので、美しさが勝る。
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けふのライヴは「料理付き」なので、その仕込みや準備のため、早くから古川を右往左往。ビレッジの厨房にこもって仕込みをしてゐるうちに、無事ベンちゃんも到着。よーし、けふはトリオの千秋楽だ。

前回のここのライヴは「広島のデカい牡蠣が食へるぞ」といふ謳い文句に集まった人も少なからずゐたが、今回はしーシュを聴きたい人だけが集まってくれたかんぢ。反応は静かだが、食い入るやうに聴くお客さんに、ベンちゃんを紹介する絶好の機会となった。

大変よいライヴ。
千秋楽にふさはしい、素晴らしいライヴとなった。
昨日の富山で急に不調となった喉も、けふは問題なし。昨日のはなんだったのか?と思ふくらい調子よく歌いきれて満足。

ベンちゃんのプレイも大好評。
思いっきり口の悪い(根は人情家)頭首カツカツさんこと川端克彦さんも、エラいことベンちゃんを気に入ってゐる様子。よかったよかった。

料理も好評。音楽も賞賛をもって迎えられ、よぅやくこの地にしーシュの種が実を結んできたな、といふかんじ。
打ち上げも楽しく、長く、いろんなことがあったこの旅(初日の豊川など、半年前のことのやうにも思へる)のラストを、ここで迎えられた事に、改めて感謝。
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みなさん、ありがとう。
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