旅日記:鶯といふ鳥の本当の色

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3月28日(火)出発--------------------------------

しーシュ初春旅が始まる。
今回はなんと、タヴーとも云へる(?)車による旅となった。
本来ウチは「乗り鉄デュオ」とも認識されるほど、公共機関を使ったツアーをする事で知られてゐる。車も使はぬではないが、せいぜい西は福岡、東は岡山くらいまでがリミットだった。

こは、しーなさんとのデュオ旅を始めたしょっぱな(2008年)に、車での旅(大阪〜名古屋)を敢行したものの、路に迷ったりのアレコレで二人がすっかり険悪ムードになり、あんな思ひをするならもぅ車での旅は辞めやう、となった次第。まだあの頃はカーナビもそれ系のアプリもなく、ただ地図と勘だけで未開の地を往かねばならんかったのだね。

今はしーなさんのiPadが充分ナビの役を果たしてくれる事も分かり、なにより ふたりとも歳取って、もぅそげな無駄な事で険悪になったりせぬ。んで、ワシの「ぐっち」をもぅそれ用に改造(DIY)し、ツアー車に仕立て上げた。綿密にメンテも済ませ、これに機材を満載し、夕方、広島を出発。

なんせおじぃさんな車なので、一気に往くのはネ、とけふは大阪まで。ツアー最終日の会場である関目は我らの家を、こっから先の東へのアクセス・ベースとさせてもらふ事に。

夜もだいぶ更けてたどり着いたワシらを、我らの家のゴンスケ大将ミヨ女将が迎えてくれる。晩ご飯まで用意してくれて、感謝。

3月29日(水):春日井市 勝川カフェ MON----------------------------

さて、本格的に東へ。けふはまづ春日井市に向かふ。良い天気だ。

阪神高速から新名神、伊勢湾岸道を経て春日井へ。目指すは勝川。去年の今頃、富安秀行さんとのツアーで立ち寄った勝川の老舗喫茶MONでの待望のライヴ。
マスターの高野さんご夫妻がワシらを気に入ってくれ、近隣のライヴに何度か足を運んで下さってゐる。そのお店でワンマンで演れる喜びにぁ、長い車旅の疲れもフっ飛ぶと云ふもの。

ただ、勝川でのしーシュの知名度はほぼゼロ。集客は高野さんにお任せして、とりあへず満場の予約はもらってゐる。こっから先が勝負だ。何が始まるのか何も知らない、このお客さんに如何に満足して帰って頂くか。

選曲、曲順、MC、進行、練りに練って挑み、大きな拍手と賞賛を頂く事が出来た。

なかでも嬉しかったのは、開演前に内容を聞き『え?なに?そんなに長い時間 演るの?』と仰ってゐたご婦人が、帰り際に『いや〜、スゴく楽しかったわぁ、また来てね』と云って下さったこと。

CDも沢山売れ、高野さんにもお礼を述べて頂き、本当に嬉しい、素晴らしい 初めての勝川であった。
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3月30日(木)名古屋 今池りとるびれっじ--------------------------

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けふは中部地方のホーム、とも云へる お馴染み名古屋は今池りとるびれっじ。
ゆんべのうちに名古屋入りしてゐたので、まづはびれっじの幸至朗さんヒロミちゃんと一緒に昼飯。この10年、この二人には本当にお世話になってゐるなぁ、と思ひながら・・・。

けふのライヴは、まぁ「名古屋感謝祭」みたいなかんぢで、しーシュお蔵だし、と打ち出してみた。
ここのお客さんは、それこそワシのソロツアーの頃からの常連で、しーシュの唄もほとんど憶えてくれてゐる。そんな人たちに感謝をこめて、今まであんまり演った事のない曲や、ライヴでは初めて演る曲、ワシがギター弾いたり、もぅあの手この手でワンマンをお届けした。

終演後、「もぅ何回も観てるけど、初めて聴く曲がいっぱいあった」と云ってもらへ、まだまだいっぱいありますよォ、と応える。幸至朗さんはワシがギターを弾いた数曲に反応し、「器用なやっちゃなぁ」と(笑)。

でもホンマに、この街で、この店で演ったことで、その後繋がった縁は数え切れない。
初めてひとりで訪れたときは地名しか知らなかった名古屋で、こんな風にリラックスできてゐる事に、限りない感謝と喜びを感じるのである。

ありがとう

3月31日(日)豊川市 フォーク酒場「街」---------------------------------

けふはさらに東を目指し、豊川まで往く。

空は曇天から雨もように。しかし車での旅なれば、あまりそれを気に病む事もなく、なるほどさういふ観点からは、車旅と云ふのは便利なものだな、と。けふも途中、豊橋の病院に入院中の友人を見舞ったり、目に付いたリストランテにフラと入ったり、これは電車の旅では出来ない「余暇」ではある。悪くないもんだね。

さて、豊川では関目のMiyoGonと合流。けふは彼らとの二枚看板。
前回、去年の夏に演ったライヴの好評を得ての二回目、といふ事で、ありがたい事に予約でソールドアウトなのださうな。
心して参らう。

この店はたいへん音が良くて、演り易い。
それを云ふとマスターのTOGARIさんは『さう云ってくれる人は少ない』と云ふ。いや〜ここが演り辛かったら、他で演り易いところってあんまりないと思ふけどねぇ・・。

お客さんもアットホゥムで良い。先発MiyoGonの演奏(しーシュで2曲で参加)にも感化され、ワシらもきっちりと。けふはわりと「王道路線」で行き、よぅウケてたのしかった。
去年の此処で生まれたアレンジ「レゲエ・なごり雪」や「春よ来い」などのカヴァーも好評。けふも楽しく演らせていただきました。

お客さんの中にちょいと酒癖のよろしくない方(声がデカい)が居られ、ラストのバラードでは思はず「静かにせよ」のやうな事を云ったが、他は総じて良いライヴ。

マスター、自虐気味に「ウチぁ(店が)風前の灯」だと云ふ。
かういふお店を維持して行く苦労はお察しするが、是非とも灯火を消さぬやう、お祈りしたい。
ちなみにこのマスターの自虐替え歌シリーズは抱腹絶倒の嵐(同業者には「笑えん」らしいが)。一聴の価値あり、ですよ。
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4月1日(土)移動日-----------------------------------

ツアー中に土曜日がオフ、と云ふのはたいへん珍しい。
こは何故か?といふと、明日 日曜日のライヴ会場が、奈良県は下北山村、と云ふ全く未知の場所で、これが大和高田市からでも3時間くらいかかる秘境らしひ。

そこに着く為には、少なくとも大和高田を午前7時前には出発せねばならず、その為には大和高田に前入りし、早めに休んでおく必要がある、といふ事からなのだった。

たぁ云へ、豊川から大和高田だって けっこうえぇ距離である。
半日かけて移動し、スーパー銭湯に入り、大和高田のJAMにて寛ぐ。まぁ飲むわな。したら、常連さんも交えてだんだん盛り上がって来て、なんや最後の方は誰がなに云っても爆笑、みたいなかんぢになり、「早めに休む」と云ふことなぞ、もぅどーでもよくなって

4月2日(日)下北山村さくら祭/スナック花・花(ダブルヘッダー)------------------------------------

よぅ飲んだが、チャっと起きて集合。
こっちのスタッフとその家族も合わせ、総勢10人 車3台で出発。下北山村を目指す。

こ れ が 

大和高田から3時間、と聞いてはゐたが、その行程の7割はおっそろしぃ程のつづら折りが連続する、まぁ峠越えの山路で、次から次へと現れるヘヤピン・カーブに、「まだ終わらんのか?これ」とこぼす事数回。しーなさんも珍しく車酔いしてしまったが、ワシも自分の運転でなかったら酔ってたと思ふ。

まぁ、なんとか現地に着。
着いてみればそこは本当に美しい谷間の村で、巨大な野外ステージの周囲には縁日が立ち並び、いいかんぢ。
ちょいと寒くて、「さくら祭」と銘打つ割にはまだまだ蕾の状態なのだが、これ満開になったら、凄まじく美しいだらうな、と思はしむるかんぢ。

ワシらの出番は午前10:30。
こげな場所だし、こげな時間だし、あんまり聴かれんだらうなぁ、と思ってゐたがさにあらず、結構みんなちゃんと聴いてくれ、拍手も歓声も上がる。音も良い。さうなれば場所の気持ち良さも相まって、レパートリィも「そっち系」にシフトし、結構アゲアゲなしーシュ、となった。

気持ち良かったな〜。
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なにわの妹分 アスカこと清水明日香も来てゐて、皆と合流。夜はしーシュとアスカの3人で、どっか別の場所でライヴが設けてあるらしひ(詳しく聞いてなかった)。

夕方まで温泉に入ったりして過ごし、夜は導かれるままに夜ライヴの会場へ。
田舎によくあるカラオケ・スナックのやうなお店に、機材を運び込み、セッティングしてたらすぐ本番の時間となった。どーやら進行が上手く伝わってなかった様子。

それでもいっぱいのお客さんを前に、アスカもしーシュも演れる事はしっかり演り、拍手喝采の嵐。充分に満足して頂けた、と思ふ。アスカとのコンビネーションもばっちし。この3人はなんか波長が合う、と云ふか、気持ち良いのだ。
楽しかったねぇ。

終演後は大和高田から行ってるスタッフも含めた5〜6人で主催者宅にお招きいただき、宴会&雑魚寝。
修学旅行のやうだ、とみんなはしゃぎまくり、喋りまくり、ま〜喉が嗄れるまで笑った。楽しかったねぇ。

このご縁に感謝。

4月3日(月)大阪 心斎橋パーカホリック----------------------------

さァ ツアーも佳境に入って参りましたよー。

我らはまた例の「連続つづら折り峠」を下り、けふは大阪へ。
「ぐっち」よぅ走る。年とってゐるが良い車だ。この数日の間にワシもしーなさんも、すっかり「車旅も悪くないねぇ」といふ思ひになってゐる。ゲンキンな事だが、まぁフと目に付いたお店や温泉に寄ったり、友人を訪ねて行ったり、といふのが出来る、と云ふのは、なるほど長くツアーをしてゐる人らが、みな車で移動するのも分かる気がする。

「秘境」と云ってもおかしくなかった 昨日の下北山村から、一気に「不夜城」大阪へ。
でも、大阪の中心街を車で走るのは出来れば回避したかった(駐車料金も高い)ので、車は関目に置き、電車で心斎橋へ。

けふの会場パーカホリックは、「大阪の兄貴」こと泉尚也さんの紹介で、去年の11月に来たお店。マスターが気に入ってくれ、翌日のライヴにも顔を出してくれたりして、かなり早いうちに再訪が決まって嬉しい。

けふはワンマン。
しかも、明日の関目は実質しーなさんのソロ、と云ふ事になってゐるので、しーシュとしては千秋楽となる。
新旧の関西の友人らが駆けつけてくれた、と云ふかんぢとなった。

これも初めてひとりで訪れ、泉さんを介してどんどん輪が広がって行った、といふ縁の輪、である。感慨深くもしっかりと唄ってみせやう。
そんな訳で、名古屋に引き続き、わりと「お蔵だし」のやうなライヴとなった。

お客さんもぢっくりと聴いてくれたが、ワシがどーやら此処に来て此処数日の疲れが出たのか、ライヴ中に急にはっきりとした「疲労」を感じてきた。あれ? てなかんぢ。「吸う息吐く息浅い息〜〜♪」ぢゃないが、唄の為のブレスがえらいことしんどい。

だいぶ以前に、とあるステージでジェムベのバカ叩きを演って、本気で心臓が止まるか?と思ったくらい息切れした事があったが、あれより「静かな疲労」だけに気味が悪かった。が、まぁなんとかフィニッシュ。
あとでマスターが撮ってくれたヴィデヲを観ると、顔がゆでダコのやうに真っ赤になり、首に青筋が立ってゐる。見苦しや。

トシかねぇ・・。セサミンかウコンか飲まなアカンかねぇ。
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4月4日(火)大阪 関目 我らの家--------------------------------------

さぁ、いよいよツアー千秋楽ぢゃ。
たぁ云っても、さっき書いたやうに、けふのライヴはしーなさんのソロ、て事になってゐるので、ワシは数曲ゲストで入るのみ。しかし、その代わりと云っちゃナンだが、けふは「料理長」となってお客さまに料理を提供せねばならん。

関目近隣の市場やスーパーを回って食材を集め、リハに入るしーなさんを脇目に、調理開始。

けふは、「サバ・だ・えせニック」「炒り牡蠣のバゲット添え」「コンビーフとキャベツの春パスタ」「がんす揚げ」の4品を24名様ぶん、作る。時間を観ながら全ての料理を同時に、あるいは効率的にズラしながら・・・。
調理開始から 約3時間で全品完成。
ちょっと自分が誇らしかったねぇ。NHKの「20分でばんごはん」にも出れるんチャウか?ワシ・・。

ライヴが始まってからは給仕として働き、グラスや皿を洗い、ビールを注ぎ、カクテルを作る。
後半の数曲でギターを弾いてしーなさんをサポート。
丸壱日、完全な「裏方」に徹した日でもあった。そしてさういふ事がぜんぜん好きな自分にも気付いた。

まーなんと居心地の良い日であったことか!(笑)。

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しーなさん初の大阪ソロも大好評。料理の評判も上々で、相方としても裏方としても、良かった良かった。
次回はワシの「吟」でのソロも決まり、ますます関目にお世話になりさうな気配である。

関目ありがとう。我らの家 ありがとう。ゴンスケさん、ミヨさん、ありがとう。

4月5日(水)帰広-------------------------------------

さぁ帰ろう。

先週の火曜日から始まって、けふまでまる壱週間、ワシは車を運転し続けた訳だが、まぁまぁ大丈夫だな。
そりゃァ肩や頸の凝りは避けられんが、ストレッチのおかげか、腰は全然平気だったし、日々風呂に入れたのも大きい。
上手く行程を組んでロスのないやうに動き、低料金の駐車場さえ確保できれば、今後も車で旅する事は可能だとわかった。

この大阪からの帰り路も、ほぼ1時間ごとに休憩を入れてのんびりと帰ったが、もぅ着いちった、みたいなかんぢではあった。自重しながら安全な運転を心がけ、これまで行けなかったやうな処へも、行ってみたい。

しーシュ、13年目にして、新たなる旅の予感。
進め中年デュオ!
ワシらに明日は さほど無い。

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プロフィール

梶山シュウ

Author:梶山シュウ
旅するのらくら電気ベース弾き語りスト。
おもに、えせニック歌謡デュオ「しーなとシュウ」で活躍。
500年生きてゐる、といふ噂もある。

音楽と映画と本、少しの酒とツマミ、たっぷりの空き時間 をこよなく愛する中年男。

http://www.kajiyamashu.com

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