1月

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第壱週:2017年のはぢまり
1月1日(日)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

安浦 信楽寺での「竹内ふみの民族クァルテット」でのカウントダウンから、せっかくなので除夜の鐘を突きまくったのち、深夜の新年の道をひた走り、ウチに帰ると女房はもぅ寝てゐて、そっからひとり静かに「初酒」を頂き、寝る。

少しだけ寝て起き、お屠蘇を頂く。今年は女房が本みりんで仕込んでくれており、これが養命酒のやうでとても美味い。
寝不足の身体に利きさうである。

実家に帰省して新年の挨拶。まぁ昼飯を頂きに帰ったやうなものだな。夕刻前には辞し、家に帰ってギターを弾く。
松の明けぬうちに初唄い、といふサイクルが定着して来た此処数年、「寝正月」といふ感覚がなくなって来たな。

2日(月)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

けふは女房方の実家に帰省。

ぢつはお義父さんが昨年末からがんを患っており、これまでのやうな和気あいあいと暢気な正月、といふ訳にもゆかなくなった。それでもけふは入院先から家に帰って来ておられ、少々しんどさうではあったが元気にメシを喰っておられる。
正月明けからまた入院しての療養が始まるらしひ。

「頑張って」といふ言葉を軽々しくかけるのもどぅか、とも思ふが、他に言葉が思いつかず、「頑張って下さい」と声をかける。頑張って。

3日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「初唄い」は例年通り 孤独な営業「吟」@オリエンタルホテル・ニューヨークカフェだ。

此処数年、ワシを含む3人の特定の人員が、元日、二日、三日、といふ他にあまり演り手の居らぬ日程を埋めて廻して来たやうだが、どーやら今年から元日&二日は営業ナシ。3日のけふがニューヨークカフェ初営業のやうで、なんだかネ、といふかんぢ。

常連Hさんご夫妻の他、友人知人多数挨拶兼ねて訪ねて来てくれており、気持ち良く、楽しく初唄いさせて頂いた。
今年も、孤独な営業「吟」をよろしく。

4日(水)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新年初、用事のない日。ふたたび入院治療が始まったお義父さんの見舞いに行ったのが、唯一の外出。

年末、まとまった数の本を購入した。これが今さら、の菊地秀行の「魔界」シリーズ。
このシリーズ、ストーリィ云々はさておき、官能小説並みのエロ描写の連打で、若い頃はよぅ読みあさったものだ。成人化とともに相当数を売りに出しており、「さぅいやあまり真面目に読んでなかったな」と思ひ、古本を買い直した。

あらためて読むまでもなく、最低でも2ページに1回のエロ(笑)。こんなのがよく「普通の書籍」(しかも青少年向けに)として出てたものよ、と思ふ。

5日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新年二本目の仕事。も、ギター弾き語り。
けふは和田さん抜きのWADAバンドで、「新春ポップス&歌謡ショー」と銘打たれた企画ライヴ。

話が来たのが去年の12月に入ってから、と云ふ事もあり、なんや急場しのぎ、の感が否めぬかんぢではあるが、このスゴうで面子をバックに唄えるのは、たいへん気持ち良い。けふもリハからたいへん気持ち良く、しかしお客さんは来るのかいな?といふ気がして、なかなか・・・。

けふは唄のお相手に紫藤博子さん、といふ女性シンガーを招き、男女ヴォーカルで聴かせる!といふもの。リハの時間が取れんかったので、一緒に演る曲が少ないのが残念だが、紫藤ちゃんがポップス、ワシが昭和歌謡、と唄い分け、まぁそこそこ良いショウには出来たのではないか、と。

この面子で初夏頃にまた演ってほしい、とオファーもあったさうで。
ま〜〜〜ぁしかし何度でも書くが、この面子をバックに唄う、と云ふのは最高に気持ち良いね。

6日(金)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まぁ松が明けた、と云ふのだらうか・・・。
世間がフツーに動き始めた、といふ気はする。車も人も普段通り多くなった。チャリでの移動に気をつけねば。

初レッスン。生徒「すいません。この休みの間、全然ベースに触ってないです」。ワシもだ(笑)。
だが、2月早々に久しぶりのベースソロ弾き語りのライヴを企画してゐるので、そろそろ弾き馴れてないとマズい。

色々と練習せなならん事があって、なかなか時間がないねぇ。


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第弐週:此処ではない何処かなど何処にもない

1月7日(土)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今週二回目の孤独な営業「吟」。
年明け最初の土曜日、といふ事で予想はしてゐたが、その予想を上回る集客とガヤ。
1stステージなんぞ、何処の居酒屋かいな?と思ふくらい騒がしく、これぁホンマにホテルのビュフェですか?。

まぁそこも予想済みだったので、良い機会として初の試み、1ステージ丸々唄なしギター・インストのみで演ってみた。
たぁ云へ、ギター・ソロで出来る訳ではなく、バッキングパタンをループさせた上でのシングルトーンでの「ギター・メロディ」だな。
これがなかなか悪くなく、今後の演りかたとしておおいにアリだな、と。
と、なると、やはりベンチャーズとか?あのテの小難しくないギター・インストをもっと仕込んどいた方が良いな、とも。

まぁ、またひとつ、新しい演り方を得た、と。

1月8日(日)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぱんぱかトリオ・デイ。
まづは、こないだのぱんぱか大作戦を見た、と云ふ方からの依頼で、「日台親善交流音楽祭」プレ・イベントとして、アステール・プラザ中ホールにぱんぱかっと出演。

なかなか詳細が決まらなんだ処から見ても、だいぶグダグダな企画なのだらうな、と思ってはゐたが、それを上回るグダグダだった(笑)。行ってみて知った(予想はした)PAなし、照明なし、舞台監督不在・・・。まぁ、このテのイベントに必要なあれこれをなにも知らずにキアイだけで企画されたイベント。

しかしまぁ内容はオモロいと云へぬでもない企画なので、ちゃんとやり方を学んで頂けたら、とも思ふ。
イベントに必要なのは「経費」や「協賛」ではなく、「人材」といふことを・・。

その後、スタヂヲに移動して「旅のしゃべラヂ」の収録。
さらにその後は、居酒屋に移動してぱんぱかトリオ新年会。
イベントの話、ライヴの話、人生の話、生き方の話、色々語り合い、あんまり酒に強くないカワちゃんが真っ赤になり→寝落ちしかけ→復活する、といふ一連をまた見れた(笑)。

ホンマに壱日、このトリオで活動した日曜日だった。
今年もぱんぱかトリオ、頑張って参りませう。

1月9日(月/祝)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世間は祝日なのか。
ワシはいつものやうに。レッスンも入れてゐて、フツーの月曜日として過ごす。

レッスンのあと、しーシュの「寄り合い」。
こは、普段の練習とは少し趣きを変え、アレンジや創作、リハやライヴのブッキング・スケヂュールの調整が必要なときに、楽器とともに飲食物を拡げ、それをツツきながら音を出し、と云ふ、まぁユルい「会議」のやうなもの。これを「寄り合い」と名付けた。
去年まで、FMの収録が終わったあとにこの時間を設けており、これがなかなか有効であったのだが、番組が終わり、収録が無くなると、意外に「会議の為だけに」ふたりが集まる、と云ふのが難しい事に気付いた。

ので、「寄り合い」。まぁ月に壱回くらいの割合で出来たら、ね。

1月10日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

来週からの関東ツアーで演る演目が急遽増え、譜面書きに追われる。
夕方からは、今年最初の楽器店レッスン。

1月11日(水)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

向原まで出張レッスン。
県北の雪の多い地域だが、今年はあったかいね、と。

けふはこの後なにもないので、車のオイル交換はじめちょっとした点検を、と軽い気持ちで修理屋に行った。
ちょいと暖房の効きが悪いのでソレも、とお願いしたところ、これが予想外に金額のかかる修理となってしまひ、しかもなんかエラい時間がかかってしまひ、結局代車を借りて帰る事に・・・。

わりの良い仕事のギャラ二回ぶんくらいの金がかかるやうである。ショーック!。

1月12日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

練習してゐたら修理屋から電話があり、「直った」とのことで取りに行く。

もともとの目的であったオイル交換なども含め、わりの良い仕事のギャラ二回ぶんくらい(しつこい?)かかったが、調べた結果、近日中に直した方が良い箇所、てぇのが数点見つかり、これを全部やると今度は『あまり仕事が入らなんだひと月ぶんのギャラ』くらいかかることが判明!。

映画「セヴン」で妻を殺されたブラピ演ずるミルズ刑事が、『嗚呼!神よ!』と叫ぶシーンがあるが、あのかんぢだった。
嗚呼、神よ!。

1月12日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ご贔屓音楽酒場MACが閉店し、店主マックさんが癌で亡くなったあと、どっこいMACの心は生きてるよ!とばかりに有志が企画したMAC新年会。に久しぶりのFae east loungeで参加す。

所縁のメンバーの熱いライヴは当然として、マックさんが生前愛用してゐた服やグッズのオークションなどもあり、来場者数はのべ100を越えたのださうだ。
遠方などにゐて、来れなかった人もゐただらう。その人たちの数も含めると・・・

嗚呼ほんとうに愛されて逝った人だったなぁ、とあらためて思ひ返す。

ワシもMACがらみでしか会わない人、が何人かゐて、その人たちと久しぶりに会えたのは嬉しかった。
うむ。
みんな、生きてゐる。
生きて、頑張ってゐる。

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1月13日(金)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギターでインストを演る、といふ事に開眼して、今さらながら「ベンチャーズ」など聴いてゐる。
今まであんまり真面目に聴いた事はなかったのだが、あらためて聴くと、なかなか良い。

名演で知られるリード・ギターのノーキー・エドワースが、ぢつは最初はベーシストだった、とか、始めはデュオだった、とか、さういふエピソードも調べ、なるほど此処までの長寿バンドとなると・・・と考へる。

このテのギター・インスト/サーフミュージックを、今あえて大真面目に、しかも趣味的ではなく演る、といふのも良いやうな気がす。本気で金が取れるインスト・バンド。
さすればやはりベースVIか・・・とも考へ、いゃいゃいまそんなモノを買う余裕などないぞ、と。

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第三週:なかなか忘れられぬ痛みにつひて

1月14日(土)--------------------------------------------

映画「300(スリー・ハンドレッド)」の続編(アナザーストーリィ?)「帝国の進撃」を観る。
前作が「ペルシアを冒涜してゐる」と非難を受けたさうなのだが、まぁ、ねぇ・・・。

今回は美貌の女敵が現れ、前作よりはなんか親しみやすい、てゆーかエグくない、てゆーか・・・。
荒唐無稽な描写が影を潜めたぶん、盛り上がりに欠けるかんぢがして、オモロくなくはないけど、前作に比ぶればイマイチの感は拭えんな。

女敵も、個人的に好みの顔ではないので、ん〜〜〜〜・・・。
まぁ、ワシ好みの女優が「男より強い女剣士」を演じても無理がある、か・・。


1月15日(日)------------------------------------------

起きぬけからぼっくらぼっくら雪が降っており、みるみる積もって来おった。
市内では数年ぶりの積雪量だったらしく、マンの悪い事にしーシュのリハを入れてゐて、まぁしかし雪の中を歩くのはそれほど嫌でもなく、滑らぬやうに歩いてリハに行く。

来週から今年最初の関東ツアーが始まる。

1月16日(月)------------------------------------------

映画「ジャンパー」観る。
瞬間移動の能力に目覚めた少年、の物語なのだが、このテにありがちなヒーローものにならず、主人公含むぜんぶの登場人物が、なかなかに最低なのが良い。

特に主人公の青年はヒドい。瞬間移動の能力を得た途端、銀行から金をパクるわ、恋敵にその罪をなすり付けるわ、かなりの極悪人。だが、ワシがもし同じ能力を手にしたら、同じやうにするだらうな、と思ふあたり、まぁ人間の欲望、てのぁ果てしのないものだねぇ、と・・・。

1月17日(火)上京--------------------------------------------

しーシュ今年初の関東ツアーに出発。

よく晴れた空を行く飛行機から見下ろす下界。寒波に見舞われてゐるところは白く、さうでないところは緑、とコントラストが面白い。しかしまー、かうして見ると日本って、ホンマに山ばっかりだねぇ・・。

18切符で16時間、新幹線で3時間、かかる広島→東京も、飛行機なら1時間チョイ。
あっと云ふ間に東京にゐて、「珍食会」の仲間とウィグル料理で前入り宴会。

1月18日(水)東京:下北沢ブルームーン「書・奏・唱」-------------------------------------------

さぁお江戸初日。
お馴染み下北沢はブルームーンにて、「アニキ」依知川伸一さんとのコラボ企画「書・奏・唱」。

伸さんが、お客さんからもらふお題をひとつひとつ「書」にしてゆくのを、脇で観ながら即興で演奏を加えて行く、といふ変わったライヴで、3年前にも敢行してかなり好評だった。伸さんも久しくやってなかったさうで、「良い機会に誘ってくれたネ」といつもの伸一スマイル(笑)。

ライヴの方では、しーシュ&伸さんでビートルズや歌謡曲のカヴァーなど。勿論しーシュとしてのライヴもキアイ入れて臨み、またまた今回もかなりの好評を博した企画となった。
今回あらためて、伸さんの「書の力」を目の当たりにした、といふかんぢ。壱本の筆だけでぐぃぐぃとインスピレーション豊かに書き上げる様は、ライヴ・ペイントにも匹敵するやうなパワーを感じた。

終演後、特別にしーシュにも一筆 お願いして「椎修」の文字を頂いた。
商標としての許諾も得たので、いづれこれをロゴに初の「しーシュ・グッズ」を作ろうか、と(笑)。

満員のお客さま、ありがとうざいました。
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1月19日(木)学芸大前アピア40 「風味絶佳vol 4」--------------------------------------

二日め。これも好評な「風味絶佳」vol 4。

学芸大前アピア40を舞台に、しーシュ、高満洋子、山内薫、上原ユカリ裕、の5人が組んず解れつ、のコラボを繰り広げる定例企画。毎回現れるシビアな課題のプレッシャーが楽しい、豪華なショウである。

このたびの風味絶佳は、しーシュ、高満トリオ、それぞれ単体でのステージは短めにし、5人コラボに大幅な時間を割いて進行。(ワシ的に)ハイライトは、洋子とデュオで演る超変拍子フォークと、山内、上原 両巨匠とトリオで演るマイルス、それとしーシュ&ユカリ、で演る井上陽水!、といふ強力な・・・。

特に「山内、上原、ワシ」のトリオは、前回までづっと同じお題で演って来て、今回は急遽新曲に挑戦。昨日はライヴ以外の時間は、づっとこれをお浚いしてゐた(笑)。両巨匠相手に、臆す事なく演れるかどーか!!。

企画の狙いは完璧にヒットしたライヴとなった。

単体ステージのシンプルさとコラボの豪華さが、結局はそれぞれを引き立て、ほぼ100点満点の出来。前回「3000人規模に聴かせるべきライヴだ」と豪語したが、今回も「5000人規模に聴かせねばならぬ」ライヴだったと思ふ。
洋子とのデュオも、ツインベースによるマイルスも、ほぼ完璧!。しーシュ&ユカリの陽水なぞ、どこぞのハード・ビバップかいな!?、といふくらい鬼気迫る演奏で、あとでプレイバックを聴き、自分らで「カッコえぇ〜!」とうなるほど。

いや〜〜〜〜〜良かった良かった。

素晴らしいショウを企画、牽引した、我が「妹分」高満洋子に大感謝!。スゴい娘であるよホンマに。

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1月20日(金)オフ----------------------------------------

オフ。

明日が柏でライヴなので、前入りして・・・とか思ってゐたのだが、活動休止してしまった友人バンド「りぶさん」のベース弾き、きくちゃんがバイトしてゐる、といふ寿司屋の話を聞きつけ、アポなしで行ってみる事にした。

開店して間もないお店の席に座り『河島くん、居ますか?』と訊ねると、ややあって本人登場。驚くきくちゃん。驚き過ぎて反応がおかしげになるほど驚いてゐた様子。元気さうに働いてゐる姿を見て、安心した。
握ってくれた寿司も美味で、またこれが店長さん含め従業員全員スゴく感じの良いお店で、あぁやはりきくちゃんだからこそ、このやうに多くの人に愛され、見守られてゐるのだな、と感慨ひとしを。

これからもガンバれよ、きくちゃん。

帰りには駅で、やはり「りぶさん」のエグっちゃんにも会え、うむ、良いオフだった。

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第四週:夜を往く多くの猫たちにつひて

1月21日(土)千葉県柏市 アニマリア----------------------------------------

さて、2014年に初めて訪れて以来、大好きになった千葉県は柏に、また今年も行く。

柏と云へば仕掛人はこの人、ハイパー・メディア・カーペンター(?)成沢ヒデトモ兄。今回は彼と、ジャズドラマーにしてコラ奏者、坂入ヤスヒロに企画をお願いして、壱回めの遠征時と同じく、駅前のアニマリアで企画して頂いた。

ナリさん坂入ちゃん、ともに東京初日の前宴会で会っており、和気あいあいにもさらに磨きがかかり・・・。

今回ナリさんは、彼のローカル演歌「愛の呼塚交差点」の仕掛人で、ギタリストの大内哲也さんと、一条ミキ、といふ女性と3人で「恋の解剖実験」(笑)といふユニットを組んで参戦。
これがもぅ既に絶滅して久しいやうな正統派な「パンク」で、まぁぶっちゃけ云へば無茶苦茶なんだが、唄のミキちゃんの相当にブっとんだパフォーマンスに、抱腹絶倒。いや〜オモロいわ。オモロい人が多いわ 柏。

坂入ちゃんは、正統派にコラの独奏。
正統派、といっても彼のコラは独自制作によるもので、解釈も自由自在。音楽も基本的にはオリジナルで、その静謐世界には、次回なんとしてでもベースを入れねばならん、といふかんぢの世界観だった。

終演後も突発的セッションが始まったり、またまた素晴らしい、柏の夜。
まぁガラが良いか悪いか、で云ふと悪いんだが(笑)、来るたびに、「明日にでもこの面子で集いたい」といふ気になるが、今回も同じ。さらに柏が好きになったしーシュである。
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1月22日(日)横浜元町 アースリーパラダイス----------------------------------

さて、、旅も佳境。ツアー最終日はココだっ。
横浜は元町アースリー・パラダイス。

前2回ほどワンマンで演らせて頂き、自分らも驚く好評を頂いたが、こたびは若手ギタリスト&シンガーのかずまをゲストに迎え、ゆったりと自分らも楽しむやうに演ってみた。

このかずまが意外なほどワシらを引っ張った。見た目のなんかふよふよした感じと裏腹に、ギターも唄も上手く、しかも媚びてないかんぢが良い。自分が「ゆとり世代」である事を半ば自虐的に唄にしたかと思へば、フと「22才の別れ」なんぞも演ってみせる。甘すぎず、わずかな毒も垣間見せ、これはなかなか大したヤツだ、と思はしむるステージだった。

セッションでも、これまで一緒に演ったギタリストとは一線を画すアプローチでワシらの曲に食い込み、ホンマに感心した。うむ、かずま。今後も期待してまっせ。

ウチらもよぅウケて、やはりアスパラはいいな、と。
そして打ち上げの流れで、なんと夏にこの場所で2デイズの企画が発動する事になった。アスパラ史上初、の事らしひ。えらいこっちゃえらいこっちゃ。今からすぐにでもネタを仕込まねば!。

良い千秋楽だった。

1月23日(月)帰広---------------------------------------

帰る。
昨日の日曜日はぐぢゃぐぢゃの人だらけだった横浜中華街。月曜日のけふはそこそこ穏やかで、昼まだきの店は何処も空いており、ゆったりとブランチを楽しむ事が出来た。

さぁ、帰ろう。

帰りの飛行機は半分以上寝てゐて、ドガン!ともの凄い衝撃で、「墜落っ!?」と目を覚ましたのは、広島空港に着陸した時の衝撃だった。

今回も良い旅だった。
6日間4ライヴ、と日程的にはそれほどハードな訳でもないが、会った人の多さと濃さで、はるかな旅をして来たやうな気にさせる。そんな旅だった。

明日にでも、またこの人たちと会い、音楽にまみれたい、と心から思ふのである。

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1月24日(火)--------------------------------------------

ツアー帰り、のんびりするヒマなく、通常のレッスン。通常どころか、旅の間に休んでゐたのを埋めるため、集中してこの二日間にレッスンを入れてゐるので・・・。
まぁ、これだけ動いておれば「働いてゐる」といふ気はす。

1月25日(水)--------------------------------------------

集中レッスン二日め。けふは向原への出張もありィの、の・・・・。まぁ「働いてゐる」気がす。

女房の父上の容態が、日に日に悪くなって来てゐるやうだ。ここん処、女房はほぼ病院へ日参しており、日によっては泊まり込みもしてゐる。ワシもさうだったが、残された日々をどれだけ共に過ごしたか、で死者よりも生者が救われるものだ。心ゆくまで一緒にゐてあげれば良い、と思ふ。

そして父上の心が少しでも安らぐ事を、願ってやまない。

1月26日(木)歌声一座:中国地方巡業 神辺ハイダウェイ--------------------------------------------

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その日々の中、ワシはふたたび旅を始めるのだ。

けふは福山市は神辺。神辺と云へばハイダウェイである。
そしてハイダウェイと云へば、壱年前のこの歌声一座ツアーで、此処にやってきた富安さんの尋常でない顔色の悪さを見て、病院に行け、と説得した、あの場所である。

けふは、そのお礼参りのやうなライヴ。
たぁ云へ富安さん、こたびは直前までインフルエンザに罹患してゐたらしく、ワシらがまた過剰に反応するのを怖れてか、「医者はもぅOKと云った」と云ふ。しかし、前回も肺炎だと云はれた処ちゃんと検査したら心筋梗塞だった、といふ顛末があり、富安さんの言葉を信じぬワシら(笑)。

しかしまー、これを書いてゐるツアー後、特になにもないので少なくともワシらに伝染はせなんだのだらう。

ライヴの方は、病み上がりの思わぬ光明で、チカラが抜けてとても良いかんぢだった。
今回から「富安秀行&しーシュ」といふ形にせず、1ライヴ丸々を「歌声一座」のショウとし、ソロもありデュオもあり、しかし全部がそれぞれ「一座の出し物」、といふスタンスをとった。これも良かったのだらう。

この日は富安さんのみ神辺に泊まり、ワシらは広島まで帰る。

1月27日(金)歌声一座中国地方巡業 湯田ポルシェ--------------------------------------------

けふは女房の誕生日なのだが、ゆんべは病院に泊まったやうだ。
色々なバタバタで、本人は忘れてゐたやうだが、ささやかながらバースデイのプレゼントを贈り、その脚でワシは旅に出る。

けふの会場、山口市は湯田ポルシェはジャズ・バァの老舗。去年、宇部で何週間か入院した富安さんが、復帰第一戦でここだった。その時は「なにかあった時の為」にワシが助っ人参加し、その姿は「介護人」「リハビリー・バンバン」などと呼ばれた。ここも、そのお礼参りのやうな。

ワシらはしーシュとして、その後壱度ここで演っており、その時に対バンを務めてくれたDr 原トリオが、やはりけふも対バンで。相変わらずシブいボサやジャズを、見事なアンサンブルとコーラスで聴かせてくれた。

この原トリオとウチらって、楽器編成が見事にカブっておらず、合体すれば「即 バンド完成」みたいな・・。しかも演る曲が絶妙にワシらにもツボで、こらまた機会見つけて、是非一緒に演りませう、と。

けふのワシはクロマティック・ハモニカも使ってみた。まぁキィはCなのでフツーなのだが(笑)。
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第五週:自分だけが気付かない間違い

1月28日(土)歌声一座中国地方巡業 萩市 藍場川の家--------------------------------------------

ここも去年の「リハビリー・バンバン」と同じコースを辿り、湯田→萩へ。
萩と云へば「陽だまりガーデン」だが、けふはもぅひとつの聖地「藍場川の家」。昭和の歌謡ショーと謳った一大イベントで、オーナーの室田佳子さん曰く、『ここで踊る人を見てみたいのよォ』と、なんとミラーボールまで購入した、とか。

そらぁ責任重大。綿密な会議でラインナップを選定。構成にも充分ひねりを利かせ、挑む。
かういふ部分、ワシらは何処までも「職人」であり、いかにイベントのテーマに合うやうに、お客さんを楽しませ、そして自分らも如何に楽しむか、を可能にする「プロ」である。

その仕掛けは見事に当たり、ホンマにワシはこの会場で人が踊ってるのを初めて見た。
室田さんからも絶賛を頂く。「さすがの三人だね!」「これなら何回でも演れるね!」と(笑)。
ワシらも楽しめた。
好きなカヴァーの合間にオリジナルを加え、なをかつ初めてチャレンヂする唄もあり、リズムもあり、ハーモニィもあり、お笑いも泪も、少しづつ鏤めた素晴らしいライヴだった。

終演後は、萩に一軒だけ、といふアイリッシュ・パブに集まり、これがまた素晴らしい時間だった。
ワシらがいちばん年下、と云ふくらいの年齢層のシブく落ち着いた打ち上げで、アイルランドのビールもウィスキィも美味く、会話も楽しく、唄もあり、いや〜〜〜旅をして来て良かった、と思へる瞬間。
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1月29日(日)歌声一座中国地方巡業 宇部市Big Hip--------------------------------------------


この宇部の地こそ、心筋梗塞で強制入院となった富安さんが、数週間に渡る入院時期を過ごした場所。特にこの地に住む、我らの義兄弟分 華麗衆の面々には、当時並々ならぬ世話になっており、ここもまた「お礼参り」の旅。

けふのみ「しーシュ」としてのライヴ時間もあり、そこは簡潔に。最近ますます「巻きのしーシュ」を謳われるやうになっており、短い時間内でいかなインパクトと好印象を残すか、も磨けてゐる。
ダっと演って楽屋に帰ると、富安さん「やるねぇ、嵐のやうだ」と。

音響も良く、ステージも広いので、存分に演りたい事が演れる、といふかんぢ。一座としてのステージも、もぅ完璧で、千秋楽にふさはしい、見事なショウだった。ラストは華麗衆も参加しての大団円。お客さんも盛り上がり、次のステップにも繋がったやうだ。

華麗衆のよぅねん、おぅにしくん、バニぃちゃん、ありがとう!。

一座の中国公演としては千秋楽。この後富安さんは九州に渡り、壱ヶ月後にまた広島で再集結す。それもまた楽しみ。

ワシは打ち上げをパスし、その脚で広島を目指す。今朝の時点で「危篤」と連絡が入った義父であったが、さぁいざ今 広島へ!と車を出しかけたとき、御逝去の一報が入った。
間に合わなかった・・・。
癌、と診断され、治療が始まったのが去年の末くらい。一時期は庭を歩き回るくらい元気だったが、今年に入った辺りから急激に衰えられた、といふかんぢだった。

家に帰ってまた畑をいじりたい、といふ願いを持っておられたが、ついに叶わぬまま無言の帰宅となる。

間に合いはせなんだが、行かねばならぬ事に変わりはなく、ワシはそれから一路ひたすら東を目指して車を走らせる。
BigHipスタッフのNくんが『シュウさん、これを』と、打ち上げ用に準備してあったピッツアを包んでくれ、それをパクつきながら、ひたすら走る。心遣いに感謝。Nくんありがとう。

折しも地方一体に「濃霧警報」が出ており、その中を宇部〜広島を通り越し〜安芸津まで走る。

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1月30日(月)--------------------------------------------

ゆうべは宇部→安芸津→広島、と移動し、夜中の3時過ぎに女房を連れて帰って来た。
けふは通夜の準備に向けて、また安芸津へ向かう。おそらく「男手」がいちばん必要なのはけふだらう。

葬儀は公民館のやうな場所を借りて行われ、ワシが見知った「葬儀場」でのものと違い、全てイチから作り上げる葬儀、と云ふかんぢ。ご遺体を抱えさせて頂いたり、湯灌のお手伝いをさせて頂いたり、と、かう云ってはナンだが、貴重な体験をさせて頂いた。予想通り「力仕事」が多く、長男(女房の弟)とふたりで半日、「男手」として働いた。

親族とともに通夜を守る女房を残し、ワシは一旦帰宅。
期せずして訪れた「独り身の夜」ではあるが、さすがに浮ついた気分にはなれずに、独り用のメシを作って喰ってさっと寝る。

1月31日(火)--------------------------------------------

お義父さんを送る日。
朝日が昇る前に起き出し、暗いうちからまた安芸津を目指して出る。渋滞が多く、思ったより時間がかかってしまったが、弔問客が訪れるよりは早く葬儀場に入れた。
しかしまー、葬式における「長女の旦那」といふ立場も、考へてみればビミョーなもので、この距離感は母方の親戚、に近いのかね?。まぁそれこそ家族によって様々だらうけど・・・。

けふも「男手」としてそつなく働いた。
かういふ動きを、先読んでチャッチャ出来る自分を、ある意味小狡い男だ、と思ふ。

ウチの姉貴が参列してくれた。けふも家族と共に過ごす、といふ女房を残し、ワシは姉貴を連れて先に帰る。姉貴と二人で車に乗る、なんざ200年ぶりくらいではなからうか?。2時間半くらいのドライヴで、久しぶりに色々と語った姉弟、であった。

けふも通常にレッスン。
けふも独り身の夜。寒いので「ひとりナベ」をし、焼酎のお湯割でお義父さんに献杯。
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プロフィール

梶山シュウ

Author:梶山シュウ
旅するのらくら電気ベース弾き語りスト。
おもに、えせニック歌謡デュオ「しーなとシュウ」で活躍。
500年生きてゐる、といふ噂もある。

音楽と映画と本、少しの酒とツマミ、たっぷりの空き時間 をこよなく愛する中年男。

http://www.kajiyamashu.com

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