旅日記:魚たちが本当に空を舞う日まで

5月3日(水)下関:T−Gumbo-------------------

世間は本格的な黄金週間に入り、我らは旅に出る。
けふはしーシュでは初めて、山口県は下関市でライヴ。以前「菊川」といふ処のイベントに呼ばれた事はあったが、下関の市内どまんなかで演るのはお初。近いやうな遠いやうな本州再西端へ「ぐっち」を走らせる。

ワシは昨日やらかした腰グキが心配だったが、心配してもしゃぁないので、コルセット装着&座薬挿入をデフォルトとして。まぁ長時間の車の運転が、腰に良い筈はなく、下関に着いた頃には歩くんがしんどい。

さて、けふのライヴは下関を地元に定期ライヴを展開してゐる、連続実験室といふ男女デュオのマンスリーにお邪魔する形。
この二人も、元々はソロ同士で活動してゐたのが、ケミストリィを求めてデュオを組んだ若者たちだった。
訊けば共通の知り合いも多くゐるやう。

二人であれこれ楽器を持ち替えたり、色々と面白い試みをしてゐる。なるほど「実験室」だね(笑)。まだ組んで日が浅いらしひので、これがこなれて行けば良いデュオに育つのではなからうか?。終演後、『もっと洋楽を聴いた方が良い』のやうな事をアドヴァイスしておいた。

さて、初めての地にて心配してゐた集客は、ありがたい事に満員御礼。下関、と云へば朋友野田タマヲとその嫁さんクミちゃんで、彼らの友人を中心とした、これまで何度かウチを見てくれてゐる人がいっぱい集まってくれた。あぁ今まで下関の人たちが、北九州やら長門やらまで脚を運んでくれてゐたのだな、とあらためて深く感謝。

ウチらの出来も万全だった。思はず感謝の言葉を連ねたMCに、年配のご婦人が反応し、『あなたたちのその謙虚な姿勢が音楽に現れてゐて、とてもナゴみます』と云ふて下さった。ありがとうざいます。

良いライヴだったが、腰が痛いのが・・・・。
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5月4日(木)山陽小野田:リカーショップwakayama--------

山陽小野田市へ移動。
腰の痛みは、思へばこの日がピークだったやうで、移動途中立ち寄った食堂やデパートなどでは、例の「歌舞伎歩き」みたいにそろそろとしか歩けぬかんぢ。ヌー、難儀。

けふの会場wakayamaは、ライヴの出来る酒屋さん。昨日のT−Gumboにも来てくれてゐた、宇部の「弟分」、華麗衆の小田よぅねんが、会場までの送迎を買って出てくれており、けふのワシらは「飲む気」で行く。だって酒屋さんでライヴ!なのに飲まぬ訳には・・・?。

そもそもけふのライヴは、wakayama主催の定期イベント『梅酒de ライヴ』のゲスト。
色々な酒を試飲し、お酒につひてのレクチュアもあり、生演奏もあり、みたいなイベントなのだ。ワシらにも席が用意してあり、ワシらはお客さんと一緒に利き酒をして、みたいな。

これは楽しい!。

このあとライヴだと云ふのに、出されるままにすぃすぃ梅酒を飲むワシら。店長のアッキーさんも「大丈夫ですか?」とか云ひながらも、新旧珍稀さまざまなお酒を出してくれる。そらぁ飲まぬ訳には・・。

ライヴも楽しく盛り上がった。いちをう酒にまつわったり、お客さんの世代に合わせたカヴァーなど取り入れたりもしたが、約1時間、しーシュのショウを提供。ライヴより、梅酒を楽しみに来られたお客さんにも、楽しんで頂けたやうで良かった。

ライヴまでにけっこうな量の梅酒を飲んだワシらだったが、演奏や唄にはまったく支障なし。
アッキーさんも『さすがですねぇ』と。
ワシらが酒好きなのをよぅ知っておられるアッキーさんだが、あらためて『このテのイベントにはしーシュがぴったりやね』と認識して頂いた模様。えぇ!。日本酒やワイン、ビールの会の時にも、是非しーシュを!。

げに、楽しいイベントに参加させて頂いて、感謝。
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5月5日(金)博多:BURARI-----------------------

海を渡って、九州へ!。
福岡は博多、と云へばこの人、しーなさんの親友にして福岡音楽界のキィパーソン、亀山みゆき女史である。

けふはみゆきさんの主催による博多ミュージシャンズ・コネクション総動員、みたいなイベント。正直、此処まで話しが大きくなってゐる、とは思はなんだ(笑)。

みゆきさんとの親交やフェースBookなどで既知のしーなさんに比べ、この地にほとんど知り合いの居ないワシには、興味深い人たちばかり。これがまた所謂「濃い」人が多く、興味深く楽しむワシであった。

しーシュはまだしも、セッションにおいては、既にギタリストもベーシストもゐて、しかしまー参加せんのもナンなので、おざなりにギターを合わせたりする。しかし、 唄の松本孝太郎さんのソウルフルなヴォーカルには刺激され、思はずバトルを挑んだ。これは楽しかったな。

みゆきさんの息子亀山響悟らが組んでゐるバンドもゲストで参加。訊けばこれがなにやらえらいこと勉強の出来る子たちらしく、しかし、このキョーゴがなにやらえらくワシに親近感を覚えるやうで、少しくすぐったくもあり、嬉しくもあり・・・。

ちょいと不思議な感じのする、博多の夜であった。
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5月6日(土)小呂島:潮風コンサート----------------

さてけふは、そもそもこの旅の発端となった「サウンドスケッチとしーシュで小呂島に行こう」といふ企画が実現したもの。
ギタリストでシンガーの久米博之さんとみゆきさんのデュオによるサウンドスケッチとしーシュで、熊本〜春日〜博多〜八幡を巡ったのは、今年の2月。
その時にみゆきさんから、この小呂島(おろのしま)の事を聞き、是非行こう!と盛り上がったもの。

この小呂島、いちをう福岡市西区、といふ事だが、実際は玄界灘に浮かぶ離島であり、姪の浜港から高速艇で1時間程度かかる。住民は190人程度でほぼ全員が漁業関係者。みゆきさんが福岡の音楽業界の流れでこの島の音楽好きの若者たちと繋がり、この島では初めてとなる「本格的な音楽コンサートを届けやう!」といふ企画なのだった。

2月以来のサウンドスケッチ+しーシュの4人、スタッフやTVクルーなどを含む約20名で、高速艇をチャーター。ワシらが広島から持って来た機材と一緒に、玄界灘の荒波を蹴っていざ小呂島へ!。

絶叫マシンもものかは、に揺れる船内でのリハ、などなかなか得難い経験をしながら、ホンマに海のまっただ中にポツンと浮かぶ孤島、小呂島に着。懸念してゐた天候も充分に晴れ渡り、美しく、のどかな島の風景に見とれる。
車がない(あるこたぁあるんだが、全部ナンバーの付いてない、まぁ『私有地』仕様)ので、騒音がない。その静かな事に驚く。音と云へば波と風と、海鳥と猫の鳴き声、漁船のエンジン音と人の喋る声だけ、の島。

そこの公民館に、機材をセッティング。
島民有志が搬入や設営を手伝ってくれ、けっこうキチキチのスケヂュールなのだが、あっと云ふ間にライヴの体裁が整う。あっと云ふ間にお客さんが集まり(約100名。島民の半分が来てくれた事になる)、ライヴがスタート。

チョイと場違いかな?といふ思ひはあったが、しーシュは構わずにいつものしーシュを演った。「亀の庭」がやはりウケるのにはウケる。なんせ、生の「音楽コンサート」といふものを見た事がない人たちばかりなので、反応がいちいちピュアで楽しい。

島民の唄や、全員での合唱。しーシュ+サウスケのコラボも含め、全部で1時間くらいのステージ。
幼稚園児からお年寄りまでニコニコ笑顔で楽しんでくれ、よい仕事が出来たやうで、ワシらも嬉しい。良いライヴだった。

その後、漁師の青年が「お礼にぼくの船で島をクルーズさせてくれ」と申し出があり、喜んでお受けする。ワシらが瀬戸内で見かける、のどかな小漁船を想像してゐたが、やって来た船を見てそのスケールの違いに驚愕!。巻き網漁船ぢゃないか!。訊けば14トン船ださうな。ここが玄界灘であることを、改めて認識した。

その巨大な漁船で、島を一周し、港で思ひ思ひに語らい、スタッフ含めた全員で、離島の春を満喫した壱日となった。
素晴らしい経験だった。
みゆきさんをはじめ、けふ此処にワシらを導いてくれたすべての事象と人々に、深い感謝を。

ありがとう。
本当にありがとう。
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5月7日(日)帰広-----------------

昨日は島での感動を、そのまま引こずって帰った本土での打ち上げが凄まじい盛り上がりで、ほぼ全員が二日酔い。
ワシも早くからトイレでゲロゲロであり、無様な中年。こないだからせっかく懐いてくれてゐるキョーゴにも呆れられたのではないか、と(苦笑)。

しーシュとサウスケ+キョーゴで大濠公園のリストランテで昼飯。
またこの4人でナニか演らねばね、といふ話しに盛り上がる。また、演らねばね。

昼過ぎに福岡を辞し、またトコトコ「ぐっち」で広島を目指して走る。

腰痛は2日目の小野田がピークで、以後 収束はせぬが悪化もせぬ、といふかんぢで、なんとかやり過ごせた。
旅の間じゅう、づっとコルセットを巻き、座薬を入れまくって過ごしのだが、小呂島への船が本気で揺れがスゴく、すわ!と思ったが、あれで特に悪化した、といふかんぢはなかったのが救い。
重いものが持てず、いつもの「力持ちシュウ」は発現できず、他のメンバーには迷惑をかけたが、お陰さまでどーにか『旅先で病院』といふ最悪の事態は避けられた模様。

今回のは、はっきりした「ギックリ腰」とは違い、はたしてこの痛みが「始まり」なのか、単に「予兆」なのか、「ピーク」なのか、全然予測がつかず、これを書いてゐる今もって全快した訳でもなく、まだなんとなくビビりながら過ごしてゐる。

歳を取ると、色々なことが起こる。
だまって受け入れるしかない。
それが人生ってもんだ。人生はブルーズなのだ。

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プロフィール

梶山シュウ

Author:梶山シュウ
旅するのらくら電気ベース弾き語りスト。
おもに、えせニック歌謡デュオ「しーなとシュウ」で活躍。
500年生きてゐる、といふ噂もある。

音楽と映画と本、少しの酒とツマミ、たっぷりの空き時間 をこよなく愛する中年男。

http://www.kajiyamashu.com

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