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強風に飛んで行くシーツ(しーシュ中秋中部東海ツアー記)

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9月28日(金)出発 ----------

旅はじまる。
ツアー車「ぐっち」のハイテク機能「ETC」搭載後 初の本格的なツアーとなる。
ライヴの初日は岐阜県鵜沼、といふ事になるのだが、イキナリ広島→岐阜→ライヴ、では老体にキツい。ので、初日は距離を稼いでおくかんぢで、大阪は関目まで。

ぐっちはマニュアル車なので、オートマ限定免許のしーなさんは操縦できず、故にドライヴァーはワシひとり、となるのだが、もとより車を運転するのは嫌いではない。しーなさんは申し訳ながるが、腰と首がイワぬやうにしさえすれば、づっと運転することはぜんぜん厭わぬ。

て、ことで、夕刻過ぎに関目は「我らの家」に着。
けふのミッションはこれだけなので、あとはもぅ宴会に参加して、常連さん達と飲み喰ひ語る。
当然「歌え」といふ事にもなり、それぞれソロで数曲。
ワシはこないだソロで来てからまだ壱週間しか経ってない。んで、11月にはまたここに来る。年末もまた来る。
ワシら関目の住人か、と(笑)。

9月29日(土)岐阜県鵜沼 各務原6−21----------

店泊まり。
店主ゴンスケさんの朝飯を食はせてもらひ、「宿に困ればいつでもおいで」といふありがたい言葉に送り出され、岐阜を目指す。
しかし、またぞろ台風が接近して来ており、けふの鵜沼はまだしも、明日の犬山はなにやら直撃コースの様子。
どぅなるものやら、と思ひながら車を進め、思ったより順調に中部地方へ。

鵜沼と犬山は岐阜県と愛知県に分かれてはゐるが、実際は川を隔てた隣町。なので、まづは今夜の宿でもある犬山は喫茶「ふぅ」に寄り、店主小川アキラさんにご挨拶。「明日、どうしませうかね?」とか話してゐると、小川さんから「時間をズラすか?」と提案が。
台風は明日の夕方から夜にかけて犬山を直撃する模様。ならば夕方より前にライヴが終わるやうにすれば良いのではないか、と話がまとまり、重複するお客さんが多いであらうけふのライヴMCと、フェースブックその他SNSで早急に告知しやう、となる。

なにしろワシら、まづ一番先にふぅのライヴを決め、それに則してツアーを組んだのだ。中止になどできるものか。

てな訳で、その夜 鵜沼6-21でのライヴもなかなかキアイの入った良いライヴとなった。
対バンを引き受けてくれた関の名バンド、ボスコ・エ・マーレの熱演と、彼らとの共演にも押され、また明日を中止にせずに済んだ、といふハイ感が、知らずワシらを盛り上げてくれた。休憩なし、長めの1ステージを、王道のナンバーで構成。
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ボスコの導きのおかげで、この辺りの人々にもだいぶ憶え頂いたしーシュ。けふも満員の会場となり、感謝しきり。
6−21は3年ぶりの演奏だったが、出来たばっかりだった前回に比べ、今回は明らかに「箱鳴り」がするやうになってゐた。オーナーの佐伯さんは「さうか?」と仰ってゐたが(笑)、是非これからもどしどし箱に音を与えてやってください、と伝える。
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店での軽い打ち上げ&歓談、のあと、川を越えて犬山はふぅへ。
台風の進路はその後も変わらぬやうで、全て予定通り。ここに来て急激にスピードアップせぬ事を祈りつつ、犬山の夜。

9月30日(日)犬山 珈琲 ふぅ(しーなvsシュウ:アクースティック・ライヴ)--------

ライヴ時間を前倒しにして、午前11時オープン、11時半スタート、14時までには完全撤収、を目標に掲げた1日。
台風情報を逐一確認しながら、起きたらすぐに行動開始だ。

ふぅにはPA設備がなく(普通の喫茶店)、ここでライヴする人はみな生楽器に生声。故にしーシュで演るのはちょっと・・・といふ事だったのだが、去年のライヴでワシがギターを弾くのを見た小川さんが「シュウちゃんギター弾けるンならギターで演んなよ」と云ってくれ、けふの実現と相成った。
しーなさんは、さすがにピヤノは電気のものを使ふしかないのだが、声はふたりとも生で演らう、と。
で、さらにせっかくなので、お互いソロの出し物を順繰りに演ってみやうではないか、となった。

さうかうしてゐるうちにお客さんが集まり始めた。
昨日と重複してゐる人も多く、逆にそれぞれのソロを楽しみにしてくれてゐる。期待に応えねば。

て事で、「しーなステージ/シュウ ステージ」とは分けず、常時ふたりともステージにゐて、お互いの演目を聴くといふ形で演る。じゃんけんで勝ったほうが順番を決め、それぞれ趣向を凝らしたソロステージを交錯させた。
対決ばかりではなく、曲によってはお互いをサポートしたり、完全にバックに回ったり、最後はしーシュでシメたりして、好評のうちにふぅでの初ライヴ 終了。
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昼に演った、といふ事も思ひのほか良いかんぢとなり、小川さんも『次回もこれで行きなよ』と(笑)。
ワシらも楽しかった。
公約(?)通り、13時半にはライヴ終了。いょいょ風雨強まり始めた中、お客さんを見送り、交通機関が運休を始める前には、けふのお客さん全員の帰宅が確認できた。素晴らしい達成感。

お風呂をいただき、昼寝もして、日が暮れる頃から小川さんと飲み始める。
外はものすごい雨風の音。それを聴きながらひたすら飲んで語る。昼間に仕事を終わらせてゐるので、なんの呵責もない。
しーなさんと何度も「これいいわ〜」と云ひながら更け行く、台風の最中の犬山の夜。

10月1日(月)オフ ---------

典型的な台風一過の朝。
良く晴れ渡ってゐる。

しかし少なからず被害はあったやうで、この日から豊橋はブラックアウトに近い停電の被害に苦しむこととなる。
アレでもけふは豊橋に、と思ってゐた我らだが、友人から「来ないほうが良い」と云はれる始末。

1990年に広島を直撃した大型台風ミレーレ(いわゆる『台風19号』)を思ひ出す。
音楽で喰ふ!と心を定め、仕事を辞め、亀が首を引っ込めるやうに貯蓄を減らしてゐた時代。広島市内を直撃した台風そのものの被害より、塩害による停電がその後2週間続き、いつ復旧するかもわからぬちーさなアパートで、食料も水も尽き、それでも意地で実家は頼らず、サラダ油にティッシュで作った紙縒を浸し、ロウソクの代わりにした部屋で、ひたすらベースを弾き続けた。

10日目くらいに流石に疲れ果て、けふ復旧せなんだら実家へ戻ろう、と思ってゐた夜、外出から帰ったアパートに電燈が灯ってゐるのを目撃した時は、人目も憚らず喜びの声を上げたものだった。
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豊橋の街に、一刻でも早く、光が灯る事を祈る。

10月2日(火)名古屋 今池りとるびれっじ --------

名古屋の街に入る前、タマタマちょいと休憩に立ち寄った公共施設に、復旧工事に携わるのであらう屈強な職人たちが相当数 集っており、短パン&白シャーツのしーなさんが見事にガン見されてゐた。
皆の衆、ご安全に。

さてけふはお馴染みりとるびれっじ。
以前は名古屋入りした足で、マスター幸至朗さん、女将ヒロミちゃんと落ち合い、昼間っからまづは居酒屋へ!、といふかんぢだったが、最近は近縁の不幸や病気、その他様々な事情が重なり、そんな気安さも影を潜めつつある。
変わらぬものなどなにもないのだ、との実感が強い。日々変化してゆく環境は、どぅしやうもない事ではあるが、やはりやるせない。

かくいふワシらも、いつまでこんな旅が続けられるのか、そは誰にも分からぬのだ。

けふのライヴは、レアものを中心に構成。
いつも足を運んでくれるファンの方々への感謝を込めて「滅多に見れないしーシュ」をお届けした。
なかでも、7年ぶりにベースを弾くしーなさんと、人前で初めてウクレレを弾くワシ、はレアもの中のレアもの。まぁ喜ぶ人はホンマに僅かだらうが・・・。
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ゲストのウクレレNoryさんの笑い誘うMCにも触発され、ワシも珍しくたらたらよぅ喋り、またそのMCがよくウケた日でもあった。
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やるせなき心情、思ひ通りにならない人生、身軽な心ともどかしい身体。それぞれにそれぞれの人生をDanceだ。

10月3日(水)春日井市 勝川カフェMon ---------

ツアー千秋楽。
去年の春ぶり、勝川はMonである。

去年、ここでライヴをするにあたり、現地で機材を借りるか、宅急便で送るか、さんざ検討し悩み抜いた末、キツくはあっても車に自分らの機材を積んで行こう、と心を決め、しーシュ最大のタヴーであった「車でのツアー」が敢行されたのだ。
あれから1年と半。車旅にも慣れたワシらである。

名古屋〜勝川は近い。早めに現地入りし、まづはご挨拶がてら営業中のお店にお邪魔。美味なる抹茶フロートをいただく。
ここMonのマスター&ママ高野ご夫妻は、もともとワシらをここに紹介してくれた富安秀行さん絡みのお客様人脈のなかでも、極端にしーシュの音楽に反応してくださる。
おそらくプログレ的な嗜好がおありなのでは?、と思ってゐたが、けふ聞いた話でジェネシスフィル・コリンズの大ファンであることが判明。
なるほど!と大いに合点が行く。

な訳でけふは、マニアックなナンバーを「解説しながら演る」といふ、ウチにしてはだいぶ変わったライヴとなった。
もちろん、お客さんは喫茶店の常連さまなので、耳馴染みの音楽もいっぱい演った。
だが、「亀の庭」の5拍子にえらく反応してくれた紳士がおられ、『あぁいふ、日頃聴いたことがないやうな曲をもっと演れば良いよ』と云っていただく。
ワシらのやうな活動では、『聴いたことがある曲を演れ』と云はれることが圧倒的に多いのだ。
文化水準の高さ、のやうなものを感ずる勝川の夜。
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ワシは、やはり男女デュオで活動してゐる、といふギター弾きの青年(これがまた年齢の割にえらくシブい趣味)と、床に座り込んで機材やミュージシャンの話に講じる。

高野さんご夫妻に感謝。

10月4日(木)帰広 --------

去年の中部東海車ツアーは初日がMon、最終日が関目、と今年と真逆な行程だった。
その旅のシメは、春日井→広島を一気に駈けもどる、といふ長い道のりとなる。

まぁハイテク機能「ETC」を搭載したし、高速に乗ればもぅ走るのみ、なので

27歳の時組んでたバンドで、初めて車の旅をして、この時の行き先は東京だった。普通の乗用車にクルーを含めた4人が乗り込み、交代交代で運転しながら、長いながい道のりを行ったものだった。行きは名古屋や横浜に降りたり、そこそこ寄り道をしたが、帰りは日の出とともに国会議事堂前から高速に乗って、一日中ひたすら走った。

秋口で、日が短い時期だったこともあり、広島に着く頃にはとっぷりと日が暮れてゐたのを憶えてゐる。

けふはそれに比ぶれば短い行程だが、まぁ雨も降ってゐるし、焦ることもないので、しばしば休憩を入れながら、のんびりのんびり帰ってきた。

しーシュでの初車旅は2008年。結成3年目だ。
しーなさんの車を転がし、大阪〜名古屋と廻った。
まだ子供らが幼かったしーなさんは、可能な限り早く広島に帰らねばならず、名古屋のライヴを終えた足で高速に乗り、夜を徹して走った。眠気覚ましに二人でクゥイーンの歌を大合唱しながらひたすら車を走らせ、そっから仕事にゆく、みたいな日々だった。
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時は流るる。
そして、流れた時は、決して元には戻らない。
友よ。
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プロフィール

梶山シュウ

Author:梶山シュウ
旅するのらくら電気ベース弾き語りスト。
おもに、えせニック歌謡デュオ「しーなとシュウ」で活躍。
500年生きてゐる、といふ噂もある。

音楽と映画と本、少しの酒とツマミ、たっぷりの空き時間 をこよなく愛する中年男。

https://kajiyamashu.com/

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